
THE IDOLM@STER -アイドルマスター-#24の視聴感想です。
罪悪感。
危機感。
無力感。
恩返し
再発見。
みんなで楽しくお歌を唄うの――
■スタッフ
原作:バンダイナムコゲームス/キャラクター原案:窪岡俊之/監督・キャラクターデザイン:錦織敦史/シリーズ構成:待田堂子・錦織敦史/シリーズ演出:高雄統子/総作画監督:飯塚晴子・田 晃/色彩設計: 中島和子/美術監督:薄井久代/撮影監督:那須信司/音響監督:菊田浩巳/音楽:高田龍一(MONACA)/音楽プロデューサー:中川浩二(NBGI)/編集:三嶋章紀/制作: A-1 Pictures
■キャスト
天海春香:中村繪里子/星井美希:長谷川明子/如月千早:今井麻美/高槻やよい:仁後真耶子/萩原雪歩:浅倉杏美/菊地真:平田宏美/双海亜美・双海真美:下田麻美/水瀬伊織:釘宮理恵/三浦あずさ:たかはし智秋/四条貴音:原由実/我那覇響:沼倉愛美/秋月律子:若林直美 /
■OP&ED
第1クールOPテーマ
『READY!!』765PRO ALLSTARS
第2クールOPテーマ
『CHANGE!!!!』765PRO ALLSTARS
EDテーマ
#01:『The world is all one!!』765PRO ALLSTARS
#02:『ポジティブ!』水瀬伊織・高槻やよい
#03:『First Stage』萩原雪歩・菊池真
#04:『蒼い鳥(TV ARRANGE)』如月千早
#05:『MOONY』如月千早・三浦あずさ・菊地まこと・星井美希・我那覇響・秋月律子
#06:『THE IDOLM@STER』765PRO ALLSTARS
#07:『おはよう!!朝ご飯』高槻やよい
#08:『ハニカミ!ファーストバイト』竜宮小町(水瀬伊織・三浦あずさ・双海亜美)
#09:『黎明スターライン』双海亜美・双海真美
#10:『GO MY WAY!!』765PRO&876PRO ALLSTARS
#11:『START!!』天海春香
#12:『ショッキングな彼!』星井美希
#13:『i』765PRO ALLSTARS
#14:『Colorful Days』天海春香・星井美希・如月千早・双海亜美&真美・四条貴音・我那覇響
#15:『MEGARE!』765PRO ALLSTARS
#16:『Brand New Day!』我那覇響
#17:『チアリングレター』菊池真
#18:『魔法をかけて』秋月律子
#19:『風花』四条貴音
#20:『約束』如月千早・天海春香・星井美希・高槻やよい・萩原雪歩・菊池真・双海亜美&真美・水瀬伊織・三浦あずさ・四条貴音・我那覇響
#21:『空』音無小鳥
#22:『Happy Christmas』天海春香・如月千早・双海亜美&真美・三浦あずさ・四条貴音・我那覇響
#23:『見つめて(instrumental)』

■アバン
夢……
アイドルという夢……
掌から零れ落ちた夢……
残ったのは心を苛む現実……
あの溢れる笑顔が元気印の春香が……なんて表情しているかっ!(汗

■Aパート
とりあえず、Pは命に別状はないようで。でも、絶対安静で面会極力謝絶。
社長が言えるのは、ファンの為に仕事を全うしてほしいということ。それこそがPの望みでもあるはずだから。
千早は帰国したんですね。レコは終了したの?切り上げたのかしら??
兎に角春香と対面したけれど…精神状態ぐらぐらだぁ……
それに……事故の衝撃が主役を射止める役作りになってしまうとは皮肉すぎる(汗
てかアバンはそのシーンだったのですね。目を見張り息を呑む美希がとても印象的でした。
だけども春香は…踏ん張れば踏ん張るほどに、頑張れば頑張るほどに、空回って追い込まれて(痛々
夢見ていた現実……信じていた夢……
時が過ぎ、走り抜けた後には、置き去りにされた想いだけ……
考えれば考えるほどに、想えば想うほどに、願いは時の彼方に溶け込んで……
もう“ソコ”には誰もいない…ひとりぽっち、おいてけぼり……
誰もいない“ソコ”にいる理由はあるのか…あったはずなのに……
モウナニモワカラナイ――

ふと開いたケータイのメールに並ぶ謝罪の文字……
その中にPからのクリスマスパーティー直前メールを見返して……
自分と同じキモチを綴ってくれていたこと。だから!
春香さんまさかの休業願い!?
ではなく今の仕事を止めてでもライヴの練習をすべきという直訴。
プロデューサーとしてりっちゃんだって認めるわけにもいかないですよね。それぞれがそれぞれの立場で努めているのだから。
春香だってそんなコトは百も承知。でもそれだけでは止まらない“危機感”を感じ取っているみたい。もちろんPへの罪悪感や突発事故の恐怖もあるのだろうけど。
でもプロとして邁進する美希は、春香の心の叫びに蓋をして現実的にプロの責任を優先し“ワガママ”だと一刀両断!
その言葉も春香を認めているからこそなのだけれど……
でも今の春香は、スゴク危な気で壊れ掛けているようで……
必死に訴えれば訴えるほどに、危機感を感じれば感じるほどに……
発する言葉は空回りして、りっちゃんにも美希にも届かない……
「春香、全然楽しそうじゃないよ。楽しかったらそんな顔しないもん!」
逆に美希から言われた言葉に気付かされる。今の自分のキモチは何かが抜け落ちてしまっていることに。
張り詰めていた気持ちが切れたように、涙が止め処なく溢れ、心にはぽっかりとした穴が……
いまだかつてない状態の春香に美希も呆然。壊れていく春香……
りっちゃんもどうしようもなく仕事は休ませる他なく…千早に連絡をとって……

ここで新しいホントのCMだと思ったのは秘密だ!(ぉ
だってあまりに雰囲気の違うシーンの真・やよい・ゆきぽだったんだもん!(笑
いい評価を貰った仕事だけど、Pに続いて春香の異常に3人の心配も当然です。
「これだけ別々に仕事してたらお互いの状況なんて分からないから」
善意の第三者が発した春香の心配は予想だにしない言葉へと帰結しました。
「でも大丈夫じゃない?個人でちゃんと活躍できてるんだし765プロってことに拘らなくても」
時同じくして伊織とあずさに向けられた無責任な言葉。それは原点の否定。
りっちゃんのフォローのように『自分達の仕事を一生懸命やる』のはプロとして当たり前のこと。
だけれど仲間全員が春香が抜けたことで、やっと周囲の人間の反応に違和感を覚え始めたよう。
春香がソコにいたときと何が違うのか…春香に救われた千早は春香に何をしてあげられるのか……

■Bパート
仕事を休んでる春香のことを親はどう思っているのか気になるわけですが……おおっと!親の反応があった(笑
でも…まぁ……心配はしてもそんな深刻には受取ってないっぽいなぁ。仕事してるなら多少は当然的な?(ぇー
ということで気分転換外出してみる。
そこには街の日常、思い出せない夢見た理由、現実として夢を叶えた筈の自分……
不注意にぶつかったのは……またもや冬馬かいっ!これで3回目でしたっけ?(笑
961プロを辞めて、発する嫌味も角が取れてる?ってか、春香の表情にワケアリと読み取ったみたいね。
彼らは765プロとの件から反省し見習って、信頼や団結力、仲間の絆というものを見出していたのでした。
それはどんなに忙しくなっても最後まで春香が守ろうとしていたモノ。そして見失ったモノ。
まさかジュピターが微かな灯を春香の心に点す事になろうとはなぁ(苦笑
意を決した千早は小鳥さんと共にPの元へ……
まぁなんだ、いちおPも名誉の負傷だし無理をするんじゃないのですよ(笑
ということでPに促され例え話を始める千早さん。
家族の話……ね(苦笑
それはきっと765プロの現状だけではなく自分自身のことにも当てはまる気がしなくもない。
でもまぁ今は765プロと春香のことだ。
いつも助け合っていたこと。いつの間にか離れ離れになってしまったこと。
転んだときには手を差し伸べてくれた人。優しい人が悩んでいてもみんな遠くに離れてしまっていて。
今ならまだ間に合うかもしれない。でも正しいことなのか自分にできるのか分からない……
なぜなら自分はその中で異端だったから……
「はい、大切に思っています!とっても!!」
自信を持ってハッキリと答えた千早にPは「なら大丈夫だよ」と御墨付き。
こんな状態でもシッカリと背中を押してくれるPに支えられ、千早はまっしぐらに行動を起こす!
邪魔せず黙って二人の遣り取りを聞いていた小鳥さんも素敵だよなぁ(ソコカ
まずはりっちゃんに直談判!その結果は……
おぉ!ダンススタジオにみんなが揃ってる!!残るは美希とPなりっちゃんだけか。
どうやら全員が全員初めての忙しさにテンパって余裕をなくして自分のことだけで精一杯で周囲を見渡す余裕もなかったということか。
でもココにはそんな中でも周囲を見渡そうとしていた春香だけが集まれない。ココに来れない。
どうやら千早は集めることが目的ではなく、春香のことと自分たちのことを話したかったよう。

その頃春香は……
公園で幼児の集団に捉まっておりました(笑
ってか全員が全員どっかで見たことあるようなミニチュア版な気がするのですが!(ぉ(笑
ってホントに重なっていくぅ!思わず口にした言葉が引き金に夢の始まりを春香は思い出していく!!
「春香ね、おっきくなったらアイドルになりたい!
アイドルになって、それでみんなで楽しくお歌を歌うの♪」
そこには夢を抱いたあの日の春香の姿が現れて、自分に連れられ夢を再認識することに。
そう、周りには自分達が努力して築き上げてきた夢のカケラが散りばめられていて。
千早の想いは、春香を始めとしたみんなから貰ったモノ――
当たり前だった共に歩んでいくということは忙しくなったことで難しくなった。
とはいえ、一人ひとりの成長も大事なことで、活躍すればするほどに擦れ違いも仕方がない。
理解していたからこそ言い出せなかった春香のキモチ……
変わらなきゃという思いと変わってほしくないという思いに引き裂かれて……
う〜ん…ココでのみんなの反省は腑に落ちないのだが……プロとして!
と・は・い・え。そんなツッコミは脇に蹴飛ばしておいて(ぉ
ココで語った千早の想いは春香の為だけじゃなく自信の願いでもある。
声を失った自分を救ってくれた春香とみんなへの恩返し。新しい“家族”の為に諦めたくない想いがある!
と、ココで美希登場!あとりっちゃんも(ぉ
なんと美希には「生っすか!?」後番組の単独MCオファーがあったのに断ったとか!(えー
美希は美希で春香の涙を直接見たことから千早と似た結論に思い至ったようですね。
プロとして邁進する楽しさややりがい。でもそのまま走り続けるには帰る場所があってのこと。
笑って出迎えてくれる人がいてこそ頑張れるということに気付いたようです。

春香が自分に連れられて至った場所はみんなが輝き始めた変革の場所。
「みんなで楽しく、歌って、踊って……子供の頃からそうだったね」
でもそんな自分の夢が大切な“みんな”の負担だったとしたら……大切だからこそ抱いてしまう恐れ。
「大丈夫、きっと大丈夫!」
私から私へ。元気が出るキャラメルを手にして。みんなのことを信じているのだから大丈夫!!
きっとソコにいてくれる仲間の元へ急ぐ春香。
街頭ビジョンには、みんなが映し出されてニューイヤーライヴの宣伝を!?
そして更には今ソコにいない春香へのメッセージが!みんなの心は既にひとつになっている!!
「待っているよ!私たちの場所で!!」
これで奮い立たなきゃ女が廃るってもんだ!幼い頃からの夢を叶えるために!叶え続ける為に急げ春香!!

■ED
頑張り続けた奇跡。駆け抜けた軌跡。原石だった輝石。
紆余曲折を経て辿り着いた場所は、まだまだ夢の途中に過ぎなくて。
『まっすぐ』765PRO AKKSTARS

■Cパート?
「ただいま!」
「お帰り!」
ココはいつまでも変わらない帰るべき場所となりました。
それはまるでOPの最後のシーンのようで、新たなる765プロの始まりのようです。
……Pがいないけどな!(笑
┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛
帰るべき場所に人知れず入ったヒビ……
大事なのに、壊したくないのに、誰も何も出来ない…気付きもしなかった……
守ろうとして守れなくて、言いたくて言えなくて、傷付いていった春香。
それどころか自分達は正論で傷付けて。自分達は何をやっていたのか……
でももし春香が言い出せたとしてもきっと何も変わらなかったように思う。
結果としてこういう事態になったから気付いて纏まる事が出来たのではないだろうか……
前回真が「目の前の仕事を」と言ったように、今回美希が「ワガママ」と言ったように、プロとしてはそれが常識で、全体練習ができなくとも当日には完璧であることが求められる。時間がないなんて言い訳にもならず、プロ失格の烙印を押されるだけ。
春香の想いに気付くべきだったのではなく、プロとして時間を捻り出し、当たり前に全体練習をすべきだっただけのこと。
その遣り繰りをすることこそが事務所の役割のはずですが…Pとりっちゃん、小鳥さんに高木社長が責任を果たせず春香が余計なモノを背負い込んでしまっただけですね。
実際、事態に至ってPという戦力がなくなったのに、全員集めることができたのだから。なんだったら一日二日くらい泊まり込んでの合宿だってできたはず。
……これって厳しいですか?
駄菓子菓子。帰れる場所というのは必要だと思う。
春香が守ろうとして、春香に近しい場所に居た千早と美希が別々にそれぞれの経路で至った結論。
居場所があるから頑張れる。それが何処なのか何なのか、第三者には理解できなくてもソレが確かな足場になるのですね。
にしてもPの事故でもう少し春香や美希が取り乱すと思ってたんですけどね。
意外と冷静に過ごしていた事にビックリしました。仕事が手に着かなくなってもおかしくないかなぁなんて思ってたんですけどね。多感な十代だし!
なんにしても春香も美希もそれぞれの対場で役割を頑張ったと思います。良くも悪くもね(ぉ
あと、やっぱり春香あっての765プロなんだなぁと。春香が崩れただけで765プロのモチベーションは雲泥の差だものね(苦笑
http://najigo.blog31.fc2.com/blog-entry-652.html
プロ意識がどうとか関係なく、春香の病気(完全に鬱病ですね)に
なぜ気付いてやれなかったのかって言う反省でしょ。
なぜ春香があの場所へこれなかったのか、なぜ鬱病になったか
理由が千早に言われるまで分からなかった娘すらいた。
春香が発症するまでに皆で練習したいというメールと共に
発信していたSOSになぜ気付いてやれなかったのか。
鬱病患者は自分から相談などしない、回りの者が気付いて
やらなければいけない。
他人に聞かれても同僚の病状を説明することが出来ないほど
765プロ内の絆が希薄になっていたって言う事実
皆に助けられた経験のある千早は言う、仕事第一はプロとしての
使命だ、けどこの絆をなくすことは出来ないと、もう一度確固と
した物にしたいと。(今回は春香だったが、絆があれば他の誰かに
何かが起きたとき、すぐに手を差し伸べることが出来ると。)
春香の発症が確信された場面に立ち会った美希と律子はもう
全ての事を知っている、その上で考える時間が有るから遅れて来ても
もっと的確な意見が言えたって事じゃないのかな?。
プロ意識が有る無しと、仲間内の絆を再確認するのは別次元の話。
恐らく23話では春香がアイドルとして上に行く過程で矛盾やジレンマに直面した事で悩んでいると感じた人が多かったのでは?
しかし24話の全体で見れば765プロメンバー達が仕事に邁進する一方、仲間達の繋がりが薄れてきている事による春香の苦悩がクローズアップされている。もちろん両方真実であり、どちらも包括しているのだが23話の先入観によって24話終盤の落とし所に違和感を感じてしまうのだろう。
この二つの問題がどちらが先に生じてたのかでも意味は全く変わってきてしまう。
かく言う自分も23話の春香を見た事でトップを目指すアイドルが高い所まで来た事で感じる眩暈、その不安をいかにして切り開いていくのかを期待していたために、24話の締め方が予想の斜め上に感じてしまった。
仕事に対する姿勢が問われていたのかと思えばいつの間にか765プロの破綻の兆候が論点になっていたので、23話の流れからそのまま意識を移した視聴者は肩透かしを喰らったのだろうと推察している。
これはシナリオのベクトルがうまく繋がらなかったのではと思う。
少なくても23話の時点では深刻なほど皆の絆は薄れているように感じられなかった(あくまで個人的な感想だが)
春香の不調が皆に「やっと知られるようになった」のは24話後半だ。この描写は皆の心が離れてしまっているんじゃないかと思わせる表現だがもう少し前半でもこのような危機感が欲しかった所だった。