Fate/Zero #10の視聴感想です。
余裕たる凛。
努力する凛。
出撃する凛。
体現する凛。
気絶した凛
常に余裕を持って優雅たれ――
■スタッフ
原作:虚淵玄(ニトロプラス)・TYPE-MOON/監督:あおきえい/キャラクター原案:武内崇/キャラクターデザイン:須藤友徳・碇谷敦/色彩設計:千葉絵美/美術監督:衛藤功二/撮影監督:寺尾優一/3D監督:宍戸幸次郎/音楽:梶浦由記/アニメーション制作:ufotable
■キャスト
衛宮切嗣:小山力也/セイバー:川澄綾子/アイリスフィール:大原さやか/遠坂時臣:速水奨/アーチャー:関智一/言峰綺礼:中田譲治/アサシン:阿部彬名/ケイネス・エルメロイ・アーチボルト:山崎たくみ/ランサー:緑川光/ウェイバー・ベルベット:浪川大輔/ライダー:大塚明夫/雨生龍之介:石田彰/キャスター:鶴岡聡/間桐雁夜:新垣樽助/バーサーカー:置鮎龍太郎
■OP&ED
OP:『oath sign』LiSA
ED:『MEMORIA』藍井エイル
■アバン
砕けた宝石…魔力を放出する少女……遠坂の後継(未定)凛、いまだ修行中!
私、絶対魔術師になる!……泣いてなんかないもん!!(可愛い
■Aパート
イジメイクナイ!
まぁコイツは好きな子にチョッカイだしだしてる気もするが(笑
ということでセイギノミカタな凛、推参!
常に余裕を持って優雅たれ――
尊敬する父・時臣の直接指導に凛に嬉しさがこみ上げるぅ♪
平常心は大事だよね。すぐ熱くなっちゃダメダメよ(ぇー
コトネのことは凛が守るのです!もちろんコトネと仲がいいというのは前提にあるのでしょうね。
でもきっと、もうノブレス・オブリージュの精神を宿している気もしなくもないのですよね。
凛に宝石魔術のお手本を見せる時臣。魔力の流れを適正に制御することが基本。
そこに整形されたのは宝石による跳ね馬。やっぱ宝石魔術は綺麗だよね♪……コストがアレだけど!(ぉ
クラスのみんなから頼られる人気者。
だけど気にかけるのはやっぱりコトネなんですね。
自信に溢れる凛だけど、聖杯戦争中は禅城の家への避難を指示されて。
万全を期し必勝を掲げる時臣としては当然の判断ですが……凛の想いが迸る!お父さまのお役に立ちたいの!!
だからって駄々を捏ねるではなく、役立つ力を身に付けるという判断が凛の凛たる所以ですね。
……まぁまだおこちゃまなので、更なる修行の決意は良いとしてもツメが甘い。新耳袋な魔術書をいっつおーぷん!これぞ凛の凛たる尤もな所以……(汗
そして寸でのトコロで救われるのもまったく持って凛らしい。身をもって魔術の危険性を学んでおります(苦笑
助けた時臣も頭ごなしに怒るではなく、凛の意を汲んだ上で諭し、更なる向上心に繋げる父の、師の、鑑とも言える絶妙な姿を魅せてくれます。
ちょっと早い誕生日プレゼントは“魔力針”という魔力の方向を示す方位磁針のようなもの。そして聖杯戦争後本格的修行開始の約束。
凛のあらゆる理想像の原点たる父との約束は至上の喜びだったでしょうね。
そして…始まった聖杯戦争……
周囲に起こり始めた異変…コトネが姿を消した……
噂…自習…誘拐事件…職員会議…授業の中止…学友の葬式……
連絡のつかないコトネに…凛の心に過ぎる言いようのない不安……
ならば!!
今!小さな魔術師・遠坂凛の冒険が始まる!!
コトネを見つけ出す為に!きっと助けてみせるんだっ!!
やっぱ凛もセイギノミカタ気質だよなぁ……(苦笑
■Bパート
久しぶりに足を踏み入れた冬木の街はありえない雰囲気を醸し出す。
恐怖を感じながらもコトネを見つけるために奮い立て!だからこそ探し出すんだ!!
自身の感覚と“魔力針”を手に街を探っていく……
――ドクンッ!!
虚ろな瞳の子供を連れた怪しい人影。その存在と感覚の異常さに目を付けた凛!
こういうところに才能の片鱗を垣間見せますね。凛が捕捉したのがイキナリ龍之介だなんて……(危
巡回するパトカーを避け、再び目にした男は二人目を連れていて……
凛は令呪のことまでは知らないみたいですね。でもただならぬその雰囲気は確実に感じ取って。
逃げちゃダメダ!逃げちゃダメダ!逃げちゃダメダ!……コトネを探すんだ!振り絞る勇気!!
弾けるように魔力の反応を示す魔力針。それは危険な場所の証。
だけれども!セイギノミカタだからコトネを絶対助け出すの!!
荒れ果てた地下のバーには気配はなく……倒れた子供の姿が!コトネ発見だけど…まさかもう……(汗
駄菓子菓子!次の瞬間傍らにはあの男が…龍之介が見下ろしていた!!
「パーティー始めるとこなんだよね。でもまだ人手不足でさぁ、キミも手伝ってくんない?」
そこにはコトネだけでなく多くの子供達が倒れていて……なんてことを!(怒
振り払おうとした凛の手が龍之介に触れたとき激しい魔力反応が!つか龍之介の眼がキャスター化してるぅ!!(汗
そこからブレスレットが拐かしの元だと見抜いた凛はさすがです。コトネを助け出すにはソレを破壊するべし!
おこちゃま凛の行動はきっと無謀であり蛮勇なのかもしれません。だけどもその勇気は奇跡を引き寄せました。
激しい気持ちでぶつけた魔力は暴走し逆に汚染されそうになるも、心を支えたのは、遠坂と言う自負!そして時臣の娘という誇り!!
父からの贈り物である魔力針を指針に、教えを実行する!体現する!!迸る秘めし力の片鱗!!!魔力を制御・暴走させ破壊!!!!
ブレスレットが破壊されたことでみんな意識を取り戻しましたね。
いやぁ…原作読んでるとココは騙されたね。てっきりもう惨殺された後かと……マジでホッとしたですよ(安堵
凛の一喝に脱兎の如く逃げ出した子供達。凛の大冒険は大手柄で幕を下ろしまし……
……警察に任せ姿を眩まそうとした凛に起こった悲劇。
突然に魔力針が弾けるように反応し…この世ならざる危険なモノを指し示す!!
それは先ほどの危険とは全く別の、心を凍て付かせるような桁違いの恐怖……振り向けば虫!群れを成す蟲の大群!!
気絶した凛の目の前にはフードを被った影が一人佇んでいて……凛の背後の怪魔を蟲が喰らっておりました。
冬木に向かった凛を慌てて探す葵。公園のベンチに横たわる凛を見つけて……
そこに居たのは我らが雁夜のおじちゃん。キャスターの怪魔から凛を救ったのは彼なのでした(バレバレ
でもその姿は以前のソレとは似ても似つかぬほどに様変わりしていて…語る言葉が葵に追い討ちをかけることに……
葵は今このとき聖杯戦争の地獄を感じたかもしれません。夫・時臣のことは覚悟をしていたでしょうけど……
桜を預けた間桐の魔術の片鱗、頼れる夫と優しい幼馴染の死闘、切り捨てたはずの幸せな母娘の儚き夢……
時臣と雁夜の狭間で…凛と桜の狭間で……
独り善がりに雁夜が抱いた僅かな希望は葵を更なる絶望へと突き落としたのかもしれませんね。
綺礼はアサシンを使って金ピカの甘言を実行中。
それぞれのマスターが何を思い何を求めて参加しているのか……
心の在り様の調査に綺礼は何を思う?
凛は、結果的に気絶してしまったことを絶・反省!
遠坂の名を背負う魔術師として戦うその日に向かってひたすら精進!
「努力を怠らず、お父さまの教えを守り、そのとき出来る事を全力で、かつ優雅にやっていけばいいんだ――」
ところで凛は気絶する直前のことは覚えて……いないのでしょうね。きっとそれでいいのでしょう。
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今回もあっという間のゼロ時間でありました。
全編ロ凛尽くしの30分。三つ子の魂百までじゃないけれど、まさにあの娘はstaynightの凛に間違いないかなぁと(笑
なるほどこう改変してきたかといい意味で納得しました。
もしあのFate/Zeroで何処かに“救い”を描くのなら此処しかなかったかもだよねぇ。
原作どおりだったとしたらあまりにも過激過ぎる。凄惨過ぎる。絶望的過ぎるから……
凛はstaynightに繋がるヒロインですから、絶対の無事が約束されてますし、一話くらい安心してみていられる回があってもいいかなって(笑
時臣が凛に魔術を教えている姿がとても印象的でしたね。
凛も一生懸命で、時臣への惜しみない尊敬の念が伝わってきました。負けず嫌いなところも(笑
きっと綺礼に魔術を教授したときも丁寧に的確に育てていったんでしょうね。綺礼は機械的に覚えていっただけかもですが(ぉ
もしかしたら凛が綺礼を嫌うのは、そういうところをなんとなく見抜いていたからなのかも?(ぇ
と、簡単に書こうと思えば『ロ凛かわいい♪』だけで終っちゃいそうな訳ですが。
それだけでは終らないのがFate/Zeroの侮れないところ。
これまで言及はされても描かれていなかった龍之介の子供の調達方法が明らかに。
魔術付与されたブレスレットを使い意識を奪っていたのですね。その狂気さも改めて認識できましたし……(汗
そして、雁夜の目的が葵に告げられたこと。
雁夜の目的が達せられようとなかろうと至る先は悲劇しかない訳で。
雁夜が大きく間違っているのは、時臣を排除し聖杯を手に入れれば全てが丸く収まると信じ込んでいることですね。
時臣を排除してしまっては葵ににも凛にも桜にも幸せはないのに。そして聖杯入手の困難さは言わずもがなであり、その後に控える臓硯がまた食わせ物ですからね……(絶望的過ぎる
書いていて陰鬱になってしまったわけですが。
予告のウェイバーちゃんに元気もっらったですよ♪
まったくもってアナタはFate/Zeroの癒し担当で間違いないですネ(笑(カミカミ
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