Fate/Zero #09の視聴感想です。
効率重視。
令呪移譲。
水質調査。
工房破壊。
ブチ壊せるだけは壊していくさ!
■スタッフ
原作:虚淵玄(ニトロプラス)・TYPE-MOON/監督:あおきえい/キャラクター原案:武内崇/キャラクターデザイン:須藤友徳・碇谷敦/色彩設計:千葉絵美/美術監督:衛藤功二/撮影監督:寺尾優一/3D監督:宍戸幸次郎/音楽:梶浦由記/アニメーション制作:ufotable
■キャスト
衛宮切嗣:小山力也/セイバー:川澄綾子/アイリスフィール:大原さやか/遠坂時臣:速水奨/アーチャー:関智一/言峰綺礼:中田譲治/アサシン:阿部彬名/ケイネス・エルメロイ・アーチボルト:山崎たくみ/ランサー:緑川光/ウェイバー・ベルベット:浪川大輔/ライダー:大塚明夫/雨生龍之介:石田彰/キャスター:鶴岡聡/間桐雁夜:新垣樽助/バーサーカー:置鮎龍太郎
■OP&ED
OP:『oath sign』LiSA
ED:『MEMORIA』藍井エイル
■アバン
英雄ディルムッド・オディナの過去――
それはアイルランド大王息女グラニアとフィオナ騎士団首領との婚約が発表された席。
輝く貌に魅せられた女は“恋”という名の情念を心に抱き、英雄は忠義との狭間に裏切りの謗りを浴びることになる。
かつての仲間と刃を交え逃げ続けた果てに手にした主君との和解は永く続くものなのか……
封印された主君が抱いた恨みは、ふとしたことで鎌首を擡げる…ディルムッドが迎えた結末は……
■Aパート
エルメロイが見た夢は、流れ込んだサーヴァントの記憶。
傍と気が付けば身体が動かない?それは拘束の為なのか…いや……それだけではなく……
甲斐甲斐しいソラウが優しげに語る状態は絶望を示す!魔術回路の暴走・壊滅、魔術行使不能、再生されたのは臓器のみ、命があるだけ奇跡!
敢えて示された希望は、最終的勝利を手にしての万能の願望器・聖杯による完全治癒!それは、エルメロイには悪魔の囁き、ソラウには天上の喜びに他ならない。
ソラウへの令呪の移譲は、信用ならぬランサーを必要以上に、愛するソラウに近づけること。そしてそれこそがソラウの目的であり、その情念は痛覚を失ったエルメロイの肉体を壊し脅す狂気を孕み……
なんと言う皮肉か!望まぬ形で望まぬ過去が繰り返される!!それは輝く貌を持つ者への呪いの如く……(哀
アイリが魔術による治療を施したとはいえ舞弥も満身創痍ですねぇ……
切嗣の元に向うアイリに声を掛けたセイバーはキャスター討伐の具申を願うけれど…まぁうん……ダメモトよね(ぉ
現状認識こそ全て!相棒の心配など無用!!冷徹だろうが不確定要素は除外し確実に勝率を上げるのみ!!!
大を救うために小を容赦なく切り捨てる。セイバーの具申など些事!それにセイバーが切嗣への不信を募らせているように、切嗣もセイバーの認識の甘さに嫌気が差してるよねぇ(苦笑
アイリの言葉も届かないような切嗣だけど、そうでもしないと擦り切れる心を保てないんだろうなぁとフォロー的に感じてみる(ぉ
ランサーを呼び出したソラウは叱責どころか労いとエルメロイへの非難を……てか、瞳が濡れてますがな!!(汗
譲り受けた令呪を見せ付けソラウはマスターとして迫るけど、頑なに『騎士』としての『忠義』を願うランサーは受け入れず。だってその経過こそが聖杯に望むモノなのだから。聖杯を手にしたときに揺ぎ無い主従となってこそなのだから!
「目を見て話して!」
それこそディルムッドが最も望まない主従関係だろうに!輝く貌を解呪する気があればまだ受け入れてくれたかもだろうに!
頑ななランサーに主君・エメルロイの『聖杯による完全治療』をチラつかせ忠義を盾に脅すって!女の情念が騎士を苦しめる!!
ソラウに他意がないわけがなく、ランサーも分かっているけど、主君の妻としての言葉を騎士としては信じるしかないものね……
あの日のグラニアと同じソラウの瞳。ディルムッドの運命は覆せないのか!輝く貌は忠義の士にとってもう呪いだよね……(涙
■Bパート
わははははははは!ライダーさんが楽しそうだぞぉ!打ち解け過ぎだぁ!!
老夫婦の歓待、飲み交わすビール!れっつえんじょい!!(笑
おおっと!この時代必須のズボンを手に入れてるぞぉ!?(ぉ
マスター(時々書かないと忘れそうで(ぉ )ウェイバーの命による水質調査サンプリングのご褒美のようです。
その水を調べてみると……これでもかという程に反応あり!まるで魔術師じゃないか!!(魔術師デス(時々書かないと忘れそうで(ぉ
キャスターの工房の入口を絞り込んだウェイバーをライダーは本気で賞賛してるんですよね。だからこそ本気で首級を挙げたいと望んでいるのだと思う。それこそ他意など一切なく!
アタリをつけた入口から工房に乗り込むウェイバーちゃんとライダーくん。
防衛の怪魔を蹴散らし乗り込んだその場所は……
「こりゃ見ないでおいた方がいいと思うぞ」
あの豪胆なライダーが警告を発するソコは……血の雨が降る血の海!!
学生とはいえ条理の外にある魔術師の端くれのウェイバーも嘔吐する惨状。まぁここの描写なんて放送できる筈もないからなぁ(汗
幾多もの凄惨たる戦場を駆け抜けた英雄を持ってして、嫌悪感と根源的怒りを発しさせるのですね。
しかしそれよりも今は気が気じゃない状態のようです。
ライダーが察した気配が襲い来る!それは脱落したはずの“複数”のアサシン!!
一体撃退したことで二体のアサシンは敗走。アサシン有利の戦場故に早々の離脱をせざるを得ないが工房をこのままにしておくにもいかず……
ならば!せめて!!ブチ壊す!!!焼き尽くす!!!!それがせめてもの……
ライダーがしつこくウェイバーの頭をグリグリするのは元気付ける為なんだろう。空元気でも元気!!
綺礼は時臣にアサシンの失態を報告。
「常に余裕を持って優雅たれ」
魔術師として品格に重きを置く時臣らしい言葉ですね。エルメロイは時臣となら満足の行く魔術対決が叶ったろうに……
駄菓子菓子、そんなポリシーは英雄王や綺礼にとっては退屈の何者でもないのよね。
アサシン生存もバレたしコチラの主従関係にもヒビが目に見えて……という感じでしょうか(ぉ
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とりあえず、戦いの狭間、疲弊した各陣営の建て直しと情報収集な小休止回という感じでしょうか。
それにしてもバッサリとカットしつつ濃密に詰め込んだなぁ。原作知らないと内容補足が大変かもと思わなくもない。
あとちょいと気になったのだけど、普段ならあまり気にしないのだけど、コレまでがよかっただけに気になって……画の質も小休止してないかい?流石にスタッフ体力気力が尽きたんじゃなかろうか……(心配
さて、サブタイどおり今回は幾つかの主従関係が描かれましたね。
中には主従と考えていいのか微妙な関係もありますが……(ぉ
まずは当然、セイバー陣営なわけですが。
切嗣と舞弥に関しては当然の対応でしょうね。戦えるか否かそれだけが判断理由。
他人から冷徹に見えてもそれは感情ではなく現実的判断に過ぎないのだから。
問題はセイバーとの関係です。
表の主従アイリとセイバーは絆を強めていっているのは見て取れます。
しかし裏の主従切嗣とセイバーは、時間が経つごとに険悪になってますねぇ……(汗
ただ道具として扱うことは、切嗣もセイバーも割り切っているとは思いますが、それにしても心情が乖離過ぎているように思います。
ランサーをただ信認の元に見送ったセイバーの行動からも、その問題点さえ一切指摘しない切嗣にしても破綻の局面がまじかに思えてなりません。
ふたりは道筋が真逆なだけで求める場所は同じような場所だと思いますが、あまりに違いすぎる道筋が目的地も大きく異なるという疑心を生んでしまいそうですね。特に真っ正直なかわいい騎士王さんに(ぉ
次にランサー陣営。
コッチも困ったもんで主従の信頼関係はないに等しい最悪な状況。
エルメロイがディルムッドの記憶を垣間見ましたけれど、それさえも今の彼にはただの間男の軽挙妄動としか思えないでしょう。
まぁソラウが輝く貌に対しまったく解呪するつもりがないことが最大の問題なんですよね。魔術回路を受け継いでいなくともそれくらいの腕はあるはずなのに。
彼らの基本戦略である令呪のマスター権限と魔力供給の分離がディルムッドという英霊においてはピンポイントで裏目に出たとしか言いようがない。
惚れた弱みと壊れた心身の弱みから、ソラウに仕方なく移譲してしまったことで生まれた新たな主従。
主はただ情念によって動き、従は真意を看破しつつそれでも真の主の為と仕方なく動く……
こんな関係では、隙が生まれて当然。滅亡へのカウントダウンが本格的に始まったように思えます。
そして安心・安定のライダー陣営。
この凸凹コンビの夫婦漫才は見ていて飽きませんなぁ(笑
まぁウェイバーちゃんはイロイロと苦々しく思って居るようですが、それは若さゆえの過ちということで(ぉ
微妙にウェイバーちゃんの神経を逆撫でするライダーは、前途ある若者が初めての戦場でもはきながらも踏ん張って戦いに相対してる姿が可愛くて仕方ないのでしょうね(笑
反発からとはいえライダーが引いたラインを畏れながらも越えてくる愛しきマスターに期待を寄せても仕方がないかなと。
きっとウェイバーに足りないのは経験だから。それが自信に繋がるはずだから。意欲だけは人一倍持ってるものね。
だからこそ必ず守れる場所に置き、最も激しい体験をさせてるんだと思うんだ。
みるみる成長していくマスターを見ているのがライダーにとってはとても嬉しいんじゃないかなぁ。
綺礼とアサシンの使いっ走り主従。
まず綺礼と従者であるアサシンが欲に駆られて命令外の暗殺行為を実行に移しちゃいました。しかも大失敗(笑
アサシンも聖杯を欲しての現界なはずですから、功名心だけが理由なのかと思わなくもないんですよね……
って、原作読まないとアサシン来襲の理由は分からなかったんじゃないか……?(ぉ
そして最後に時臣と綺礼ですが……なかなかコッチもきな臭い。
主である時臣の言葉を、そのサーヴァントであるギルガメッシュの言葉が覆い隠す。
従である綺礼には時臣の言葉はもう届いていないようですね。ギル様へと向き始めた綺礼の心が恐ろしく思います。