THE IDOLM@STER -アイドルマスター-#20の視聴感想です。
過去。
無意味。
引篭り。
お絵かき帳。
お節介。
仲間。
独りじゃないどんなときだって。
■スタッフ
原作:バンダイナムコゲームス/キャラクター原案:窪岡俊之/監督・キャラクターデザイン:錦織敦史/シリーズ構成:待田堂子・錦織敦史/シリーズ演出:高雄統子/総作画監督:飯塚晴子・田 晃/色彩設計: 中島和子/美術監督:薄井久代/撮影監督:那須信司/音響監督:菊田浩巳/音楽:高田龍一(MONACA)/音楽プロデューサー:中川浩二(NBGI)/編集:三嶋章紀/制作: A-1 Pictures
■キャスト
天海春香:中村繪里子/星井美希:長谷川明子/如月千早:今井麻美/高槻やよい:仁後真耶子/萩原雪歩:浅倉杏美/菊地真:平田宏美/双海亜美・双海真美:下田麻美/水瀬伊織:釘宮理恵/三浦あずさ:たかはし智秋/四条貴音:原由実/我那覇響:沼倉愛美/秋月律子:若林直美 /
■OP&ED
第1クールOPテーマ
『READY!!』765PRO ALLSTARS
第2クールOPテーマ
『CHANGE!!!!』765PRO ALLSTARS
EDテーマ
#01:『The world is all one!!』765PRO ALLSTARS
#02:『ポジティブ!』水瀬伊織・高槻やよい
#03:『First Stage』萩原雪歩・菊池真
#04:『蒼い鳥(TV ARRANGE)』如月千早
#05:『MOONY』如月千早・三浦あずさ・菊地まこと・星井美希・我那覇響・秋月律子
#06:『THE IDOLM@STER』765PRO ALLSTARS
#07:『おはよう!!朝ご飯』高槻やよい
#08:『ハニカミ!ファーストバイト』竜宮小町(水瀬伊織・三浦あずさ・双海亜美)
#09:『黎明スターライン』双海亜美・双海真美
#10:『GO MY WAY!!』765PRO&876PRO ALLSTARS
#11:『START!!』天海春香
#12:『ショッキングな彼!』星井美希
#13:『i』765PRO ALLSTARS
#14:『Colorful Days』天海春香・星井美希・如月千早・双海亜美&真美・四条貴音・我那覇響
#15:『MEGARE!』765PRO ALLSTARS
#16:『Brand New Day!』我那覇響
#17:『チアリングレター』菊池真
#18:『魔法をかけて』秋月律子
#19:『風花』四条貴音
■アバン
弟の死をただ傍観って……たかが8歳の女の子に何をしろというのか!大人だって動けないだろうに!?
肉親の事故現場を目撃して、壊れなかっただけでも奇跡じゃないか……
そんな深いトラウマを抉り倒すような取材攻勢のマスコミって……
とはいえ、千早自身が“自分のせい”としてしまうのは仕方のないこと。
「弟のためにも歌わなければならない」
この悲痛な決意は強迫観念的義務感ともいえそうですね。
千早が歌を好きだったとしても、それは事故を切欠に歪んだ形になってしまっているようです。
■Aパート
黒井社長は高木社長が悔しがれば手段は問わない訳ですか……
ジュピターも流石に黙っていられないようで……アッサリ権力に屈す!!(ぉ
千早が歌えなくなったのはやはり精神的なものでした。
弟・ユウくんは歌う千早お姉ちゃんが大好きだったんですね。
千早にとってもユウくんはたった一人の観客で、イチバン最初のファンだったわけだ……
だからユウくんの死以来、千早にとって歌うことが唯一のアイデンティティとなってしまったのですね。
でも歌えなくなってしまったのなら…アイドルとしてはもちろんのこと“姉”としての存在意義を失ってしまった……と。
Pや春香の気遣いの言葉も千早には届かず…自暴自棄気味に……
そんな状況でも仕事は次から次へとこなさなければならず。
千早は風邪というバレバレな理由で休ませても、春香は空元気も元気で“ガンバル”しかない!
裏ではPやりっちゃんが千早や両親と連絡・対応をしても芳しくなく……このままでは定例ライヴもマズイことに!?
千早への特効薬はキミしかいない!春香遂に出陣!!
一切連絡の取れなかった千早がインターフォンに出てくれたぁ!さすが春香さんですネ!!
……と思ったのに…千早の心の傷はパックリと開いたままで。春香の言葉でさえ傷口を刺激するだけで。
「春香にユウの…私の何が分かるのよっ!もう、お節介は止めて!!」
まぁそういう反応になるのは致し方ないかと。でも千早の心に春香の言葉が届いているからこその激昂だと思うのですよ。
事務所入口で無力感に苛まれる春香に声を掛けてきたのは千早の母親でありました。
母親との仲は良好とはいえなそうだけど、きっと春香のコトだけは耳にしていたのかもしれませんね。
やっぱり千早は春香を親友だと思っていたということですよね!?(信
■Bパート
母親が春香に手渡したのは、弟・ユウくんのお絵かき帳でした。
語ってくれたのは、ユウくんが本当に千早の歌が好きだったこと。
伝えたいことは、仲良しだった頃を思い出してほしいこと。
なんだ、やっぱり母親も娘のことが心配で堪らないんじゃいか。そりゃ春香も母親から渡した方がいいと判断するよね。
でも母子として考え至った結論は会わずに伝えることまで。結局引き受けた春香だけど、このままでいいと思うはずもないよなぁ。どうにか仲直りさせたいだろうね。
経緯をPに報告の春香さん。
沈んだ表情で、千早にしたことやみんなにしてきたことが“お節介”だったのかと悩んでしまいました。
確かに春香はどんな逆境であってもただ一人「がんばろう!」といい続けてきたものね。でもそれが春香最大の長所であるはずで。
「誰かを励ますのに遠慮なんかしてどうする」
Pいいコト言った!春香から“元気”を貰った経験者として言葉に実感がこもるぜぃ!(笑
千早の人当たりの不器用さは周知の事実。人の気持ちが分かることも周知の事実。ならばこそコレまで通りの春香でまっすぐゴーだっ!!★ミ
それにしても最近のPは、油断してると見直さざるを得なくなるから困るなぁ(ぉ
託されたお絵かき帳には楽しそうな絵がいっぱいでした。
絵を見て美希が指摘したのは「こんな風に歌ってる千早さん、見たことないね」というもの。
笑顔に溢れていたあの頃に千早は戻らなくてはならない。悲壮感と義務感だらけの呪縛から解き放たれなければならない!
Pとりっちゃんは定例ライヴの調整。千早に歌わせてあげたいから!乗り越えて欲しいから!!
現実と仲間の想いと千早の強さの狭間での落としどころは……そのとき春香から提案が?
世間では千早の引退説も囁かれ始めているみたいですね。
外界と断絶し引篭り続ける千早は……(痛々
再び訪れた不退転春香。その決意は退かぬ!媚びぬ!省みぬ!(マテ
ただ真っ直ぐに、心からの願いを、真心を込めて、春香が真摯に激しく伝える言葉。
水道からの水滴が、千早の心の涙に見えて仕方ない。
ポストには千早に届けたいものが。それは……
765プロのみんなで創った歌。想いが篭った詞。願いの篭った曲。
託されたユウくんのお絵かき帳。あの絵の女の子のように。絵に込められた心が届くように。
そして、ダメオシとばかりに「定例ライヴでファンと仲間が待っている」というPの言葉。
これで動かなきゃ女が廃るってもんだ!!(ガンバレ
千早不在のままに進んでいく定例ライヴの準備。
お客さんも箱に入り開演間近にもかかわらずまだ千早の姿は見えなくて……
タイムリミット。例え千早がいなくとも心はひとつと言わんばかりに春香が円陣を提案したその時!
聞こえてきた足音、気付いたのは真、みんなが振り向いた先には千早の姿!(ヨシッ!
千早自身歌えるかどうかは分からない。でも!せめて!!
そこには春香の笑顔が、みんなの気持ちが零れておりました。だから円陣に加わって……♪
待ち時間に親友同士のこっぱずかしい時間が。表情を是非見たかった!(笑
謝罪なんていらないのです。だって親友なのだから。仲間なのだから。
みんなの歌詞が、弟の絵が、千早の芯の夢を思い出させてくれたようですね。
だから――
――ありがとう
千早の表情から悲壮感というかトゲがなくなった感じがします。でも不安に彩られていて。
ステージに立つ千早の姿に客席もざわついていますね。でもそれは好奇や反感ではなく心配からのようで一安心。
声は…出るのか…………やはり出ず!そう簡単にいくはずもないですけど……
心の傷を心配したりっちゃんが中断しようとしたけれど、堪らず春香がマイク片手に飛び出していく!!
事故の暗い影が千早を覆い隠そうとしたそのとき、春香の歌声が闇を晴らす♪
美希と真が、やよいちゃんとゆきぽが、竜宮小町が、真美ちゃんと響と貴音が!
千早を支えてくれる仲間たちが確かにココにいて。
そこに見えたのはユウくんのまるで「歌って」と言っているような姿が……(涙
響き渡る伸びやかな声――
その表情はコレまでの千早とは全く違う感情溢れたもので……!
涙が止まらない千早の目には確かにあの日の姉弟の姿が映っておりました。
■ED
ステージの直後の喜びを!みんなの温かさが千早を包み込む!!
弟との想い出は悲しみと苦しみだけじゃなく確かに笑顔があったのでした。
『約束』如月千早・天海春香・星井美希・高槻やよい・萩原雪歩・菊池真・双海亜美&真美・水瀬伊織・三浦あずさ・四条貴音・我那覇響
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……泣いてなんてないぞ!ホントだぞ!!(T^Tブワァ…!
きっとこういうのを神回っていうのだろうなぁ。
やっぱり春香と千早は、光と影……というより太陽と月という感じですね。表裏一体で互いに支えあって補い合ってるように思えます。
まぁどちらかと言えば陽の存在である春香がアチコチで目立つことが多いですが、春香が困っているときには必ず千早がいますからね。
そんな二人の絆が間違いなく、千早を立ち上がらせ、顔を上げさせ、前を向かせて、歩き出させたと思います。
もちろん春香だけでは千早が再び歩き出すことはなかったでしょう。春香の足りないところを確実に他の仲間がサポートしていたのは如実に理解できることです。
特に最後の、勇気を振り絞っても声の出ない千早を、一人ひとりが支えて心を込めてみんなで創った歌で包みこんで、心を解きほぐしたことは、まさに一枚岩の繋がり感じさせてくれました。
あとはアレだね。千早とご両親が仲直りを果たせば完璧だね!
千早もトラウマを乗り越えたし、母親が気にかけている事も判明したわけだし。千早だってコレまでとは違った接し方ができるようになるんじゃないかと。
……きっとコレも春香が何とかしてくれると期待してる(ぉ
で。
黒井が戯れに抉ったトラウマは高木社長を悔しがらせるどころか一人の少女の生死をも左右しかねないモノだったと思いますが。
当の本人は記事にして嫌がらせをしたことでアッサリ忘れるような些事なんでしょうね、きっと。
もういっそのこと反乱予備軍と化したジュピターが心当たりのある事件を洗い浚いブチマケテくれないかしら(ぉ
……あれ?ジュピターへの反感が生暖かいものに変わってるぞ(マテ