Fate/Zero #04の視聴感想です。
英傑。
対峙。
清廉。
宝具。
尋常。
ではお手並み拝見だ、かわいい騎士王さん。
■スタッフ
原作:虚淵玄(ニトロプラス)・TYPE-MOON/監督:あおきえい/キャラクター原案:武内崇/キャラクターデザイン:須藤友徳・碇谷敦/色彩設計:千葉絵美/美術監督:衛藤功二/撮影監督:寺尾優一/3D監督:宍戸幸次郎/音楽:梶浦由記/アニメーション制作:ufotable
■キャスト
衛宮切嗣:小山力也/セイバー:川澄綾子/アイリスフィール:大原さやか/遠坂時臣:速水奨/アーチャー:関智一/言峰綺礼:中田譲治/アサシン:阿部彬名/ケイネス・エルメロイ・アーチボルト:山崎たくみ/ランサー:緑川光/ウェイバー・ベルベット:浪川大輔/ライダー:大塚明夫/雨生龍之介:石田彰/キャスター:鶴岡聡/間桐雁夜:新垣樽助/バーサーカー:置鮎龍太郎
■OP&ED
OP:『oath sign』LiSA
ED:『MEMORIA』藍井エイル
■アバン
対峙するランサーとセイバー。
魅了の呪いを湛えしその魔貌。人妻を誘惑しちゃダメダメです(苦笑
その舌戦からも窺い知れる誇り高き英霊同士が相対する…そして……
駆けるセイバー!迎え撃つランサー!!交わる刃!!!輝く剣戟!!!!
切嗣も舞弥と共に駆けつけております。如何にもな監視場所は敢えて空けておき、東西に別れ配置に着く!もちろん隙あらば……(ニヤリ
「……では、お手並み拝見だ。可愛い騎士王さん」
ちょいと皮肉めいてますが、セイバーの力量を見極める大事な一戦でもあるわけで。
■Aパート
激しい戦闘!ただ斬り合うだけで周囲には被害が広がっております(汗
ランサーが手に持つのは右の赤い長槍と左の黄色い短槍。どちらがランサーの宝具であり切り札なのか……
互いにまだ力量を計る段階で既にトンでもない。その腕をその精神を認め合い、手練と確信するに充分!!
切嗣は周囲を警戒しつつ、敵・マスターを索敵……発見!コレが魔術師の穴であり魔術師殺しのふたつ名の一端か。
しかし舞弥には死角であり……しかも敢えて空けたクレーン上にはアサシンの姿が!!
アサシンは綺礼の目となり耳となり。綺礼は時臣の斥候として戦いを監視中。
時臣は綺礼の報告からランサーのマスターの一定の力量を認めたようですね。
しかし…御三家であるアインツベルンの姫がセオリーを無視して姿を晒していることに疑問を抱かないのかねぇ。アサシンを一人付けるとはいえ……だ。
そしてここでアイリの秘密がひとつ明らかに。銀髪白人赤眼、整い過ぎたその姿は“ホムンクルス”であり、聖杯戦争に於いて“趨勢を握るカギ”であることが。
脱落したはずのアサシンの存在が切嗣に計画の変更を余儀なくする。
フリーのサーヴァントが居てはマスターを狙撃した瞬簡に己の位置が知れ、また現行装備では対サーヴァント戦などもっての外。
魔術師とはいえ人外ともいえる能力を持つサーヴァントの前ではただの弱者に過ぎないわけですから。
正々堂々と正面から切り結んでいるセイバーとランサーは互いの腕を讃え合っております。うん、爽やかだ(笑
しかし!そこに水をさす無粋な声が響く……ランサーのマスターが早々の決着を命ずる!宝具開帳許可!!
それはランサーも望むところ。隠し立て一切なしの本気の斬り合いを意味するわけですね。
■Bパート
赤き長槍を手にとり短槍を手放したランサー。槍の封印が解かれ、構えも槍使い本来のものとなり、空気が張り詰めていく……
インヴィジブル・エアに包まれた剣にこそセイバーの秘密があると推測し……切り結ばれる刃!その瞬間インヴィジブル・エアに乱れが生じる!?
鋭い槍さばきで結界を乱しセイバーの剣を垣間見るランサー!間合いを把握されてもランサーの攻撃に難なく対処するセイバー!!
激しき刃の交わりの中、互いに戦術を組み立て、一瞬の隙を突く一撃を繰り出す!!
セイバーの想定を超えた事象は鎧をも掻き消し、ランサーの赤槍が脇腹を抉る!いったい何が起きたのか!?
ランサーの赤槍は魔力を断つ破魔の刃。故に魔力で織られた甲冑は掻き消されてしまうらしい。
ならばとセイバー、鎧をパージし身軽な出で立ちに。全く潔いというかなんというか…まぁ結果魔力の全てを剣戟に集中できる訳ですが。
しかしそれは……早計な失策なのか、それとも乾坤一擲の必殺となるのか!?
……風王結界解放!突撃!!
ザワつく勘がランサーの言葉を過ぎらせる!視界に捉えたのは蹴り上げられた黄色き短槍!!
思い出して欲しい。ウェイバーがライダーにした質問と答えを――
英霊に纏わる事象が宝具として顕現するのだと。故に宝具はひとつとは限らないと。
間髪、身を捻って直撃を避けたセイバー!しかし、その黄色き刃は下膊を斬り裂いた!!(汗
ココまでの流れは完全にライダーの方が一枚上手ですね。しかし流れを支配されながら致命傷を受けない勝負強さはセイバーの王たる所以でしょう。
そして凸凹コンビの漫才炸裂ですよ〜(笑
ライダーが橋の上に陣取って窺がっていたのは“セイバーとランサーの仕合”というより、彼らに誘き寄せられた時代を超えて現界した英傑でありました(ぉ
いやもちろん正々堂々とした二人の仕合にもワクドキだったんだろうけど。でも予想の斜め上を行って“纏めて相手をする”為だったトカ!(汗
「勝利してなお滅ぼさぬ。制覇してなお辱めぬ。それこそが真の“征服”である!」
まったくホント気持ちいいほどに豪胆で豪快、根っからの兄貴気質だよなぁ。カリスマ性では文句なしのNo.1だと(苦笑
あまりの出鱈目さと高所の恐怖から涙目のウェイバーくんには『……がんばれ』としか言えません(笑
それにしてもこの二人のシーンは、他のシーン以上のクォリティーを感じるのは気のせい?(えー
セイバーが負った傷は親指の腱。しかも魔術の申し子アイリの治癒が効かない呪いの傷!
剣の使い手が親指を使えないなんて、あまりに致命的過ぎる負傷となってしまいましたね。
その代償はとして、ランサーの真名が知れたわけですが……
ゲイ・ジャルグとゲイ・ボウ、そして輝く貌……フィオナ騎士団のディルムッド。
ケルトの伝説の戦士とイングランドの騎士王という現代から見れば同郷といっていい英霊夢の対決!
それにしてもこの仕合に無粋極まりないランサーのマスターですねぇ……
そこに疾風迅雷!雷を纏いしチャリオット、ゴルディアス・ホイール降臨!!(笑
「双方、剣を収めよ。王の前であるぞ。我が名は征服王イスカンダル。此度の聖杯戦争においてはライダーのクラスを得て現界した」
まさかの堂々とした名乗りを上げるとは……清廉なアーサー王やディルムッドでさえ伏せたというのに(苦笑
セオリーを逆手に取った切継・アイリ・セイバー陣営の斜め上を行く、セオリーをガン無視した己が王道驀進中征服王降臨だぁ!!(大笑
居合わせたアイリもセイバーもランサーも、そしてマスターであるウェイバーでさえも、ただただ呆然唖然とするしかないという絶妙な表情でしたネ(爆笑
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時間が過ぎるのがめっさ早いわ!あっという間の30分ですね。
とりあえず、セイバーとランサーの戦闘は、激しく、目まぐるしく、美しく……見惚れますなぁ♪
駄菓子菓子この戦闘、それなりの情報・知識がないと何が起こっているのかワケワカランような気もします(ぉ
感想ブログを見てみると結構原作を知らずに楽しんでる人も多いようなので、そこら辺がちょいと気掛かりですね。
小説では、さまざまな心理描写・注釈・解説がさらりと書かれているので、知らないことも自然と理解しながら読み進めるのですが……やっぱ映像になるとそこら辺が厳しいかなと思います。
例えば宝具だけとっても、『インヴィジブル・エア』は『風王結界』となるし、『ゲイ・ジャルグ』は『破魔の紅薔薇』で『ゲイ・ボウ』は『必滅の黄薔薇』となります。字面だけでもなんとなくその効力が想像できるというもの。
セイバーのキャストオフでの突撃も映像だけではどんな攻撃だったのか読みとるのは難しいでしょう。鎧構成の魔力を攻撃に転じるだけでなく、セイバークラス保有スキル『魔力放出』による任意方向への瞬発的噴射、及び風王結界開放による圧縮空気噴出、その相互作用による超音速突撃というセイバークラスのアーサー王ならではのトンデモ荒業だったなんて!!
また、この前の脇腹にゲイ・ジャルグを受けてしまったシーンでは、甘く入ったランサーの一撃を敢えて鎧で受け流すことで一歩踏み込み袈裟懸けに……という狙いが破魔の能力のために負傷したのですがソコまでわかりました???多分理解できたのは既読者だけな気がします(汗
とまぁ今回で第4話まで終った訳ですが。
今のところまだ既読範囲なのでイロイロと理解できてる訳です。しかしこの先の未読範囲に進んでいったとき、描写される意味合いが理解できるのか少し不安になりますね。
で、現在、放送に追いつかれないように暇を見つけては読み進めているのですが……今回までの放送を見た限り、原作を読んでおいたほうが面白く視聴できるのではないかと確信できた気がします。
コレ絶対放送内容を補完する知識・情報がないと、ただ激しい戦闘、ただ上辺のセリフ、ただ熱い演技と演出……を消化していくだけになってしまいそうで(ぉ
まぁそういう部分を全て映像作品で表現できたなら稀代の神作品になるのでしょうけどねぇ……(無理
いちお言っておきますが、個人的には超絶面白くてしかたないのは間違いないので(笑
次回、みんな大好き雁夜のおじちゃん再びか?!(ぇ
つか、予告がいろんな声がしてたし混迷の極み?(えー
http://blog.livedoor.jp/nylon66/archives/51753002.html