
Fate/Zero #01の視聴感想です。
誕生。
謀略。
魔術師。
血統。
引力。
儀式。
問おう!貴方が私のマスターか!!
■スタッフ
原作:虚淵玄(ニトロプラス)・TYPE-MOON/監督:あおきえい/キャラクター原案:武内崇/キャラクターデザイン:須藤友徳・碇谷敦/色彩設計:千葉絵美/美術監督:衛藤功二/撮影監督:寺尾優一/3D監督:宍戸幸次郎/音楽:梶浦由記/アニメーション制作:ufotable
■キャスト
衛宮切嗣:小山力也/セイバー:川澄綾子/アイリスフィール:大原さやか/遠坂時臣:速水奨/アーチャー:関智一/言峰綺礼:中田譲治/アサシン:阿部彬名/ケイネス・エルメロイ・アーチボルト:山崎たくみ/ランサー:緑川光/ウェイバー・ベルベット:浪川大輔/ライダー:大塚明夫/雨生龍之介:石田彰/キャスター:鶴岡聡/間桐雁夜:新垣樽助/バーサーカー:置鮎龍太郎

■アバン
これは映画か?そんな風に感じる始まりでスタート!
8年前――
イリヤスフィール誕生!
嬉しさを噛み締めるアイリスフィールだが切嗣は……
愛すべき者達が背負う宿命、己が抱いた理想、歩んできた道筋、喜びと哀しみの狭間で……
「イリヤをこの娘を抱いてあげて。胸を張って、一人の普通の父親として」
この白き閉ざされた世界で運命の輪が回りだす…非情なる闘いの結末へ向かって……
もうこの段階で泣きそうです。ムネを込上げてくるものがありますね。

■Aパート
3年前――
聖杯を作りだした一族がひとつ遠坂家当主・時臣と聖堂教会から監督役として派遣され中立の立場であるはずの言峰璃正は、息子・綺礼に聖杯戦争参加資格者の証・令呪が浮かんだことで一計を案じる。
綺礼を聖堂教会から魔術協会へ転属させ、時臣の徒弟として戦えるだけの魔術を学び、万能の願望器である聖杯を教会と懇意であり目的が明確な時臣に託すべく働くこと。
共に聖杯を創り出したマキリとアインツベルンが忘却し遠坂が求めるは『根源への到達』に他ならない。
綺礼の疑問は『何故自分が選ばれたのか?』ということ。真摯に求めるモノというならば尚更に……
それにしても、時臣と璃正がかごめかごめで説明とは笑いを抑え切れんではないかっ!(爆
綺礼の呆気なく承諾した理由を時臣も璃正も深く考えていないけれど……
特に璃正は息子であるだけに“妻を亡くした”ことに眼を奪われ本質を理解していないですね。
1年前――
間桐雁夜は久しぶりに時臣の妻・葵の元に訪れていた。
元気溌剌の凛の笑顔を曇らせること…妹であるはずの桜が間桐家に引き取られたという。
魔術師の家の現実。盟友であるが故に遠坂は要請に応えただけのこと。
「見かけたら声を掛けてあげて…貴方には懐いていたから……」
葵にできるのはそんな小さな願いだけ。間桐の実態を知る雁夜は愕然……
間桐家に乗り込んだ雁夜は臓硯に取引きを持ちかけるがコイツが簡単に乗るはずもなく。
臓硯さんの60年計画も魔術師の尺度からすればほんの一時に過ぎないわけだし。それに脱落者が今更刻印虫寄生を覚悟しても高が知れてるわけで。
あーーー!それにしてもこのジジィ!相変わらずムカツキ度ハンパないわっ!!(怒
桜を巻き込まずにというのは時既に遅く……虫倉のコレを映像化しやがったか!!(唖然
こんな仕打ちをされて壊れない人間なんているはずもない。それでもあんなにいい子に育ったのだから奇跡だよ!
臓硯が結果的に取引きに応じたのは、30年計画に変更はないこと、奇跡的に聖杯を手にする可能性があること、最大の理由はきっと気まぐれに違いない(え

■Bパート
アインツベルンでは切嗣が時計塔のスパイから情報を入手。
どうやら九代を重ねる血統を誇る名門アーチボルト家の後継者ケイネスの参戦を確認したよう。
現在――
ケイネスは時計塔で魔術講師を務めていた。
この世界での魔術師はケイネスの言うように、血統が大きな意味を持つのは紛れもない事実だからなぁ。
魔術の常識としてウェイバーの論文が妄想と切り捨てられるのはいたしかたあるまいて。研究・研鑽を代々積み重ねた成果を魔術回路として創り上げていくのだから。
もし血統を無視した才を発揮するとすれば、それはきっと別の才能の具現でしょう。
でも嘲笑の的として論われたウェイバーは、偶然手に入れたマケドニアの聖遺物をもって仕返しを企んじゃいました(笑
ケイネス宛の聖遺物、極東で開かれるという魔術対戦参加の噂……
調べて行き着いたのは聖杯戦争。始まりの御三家。願望器聖杯。ただ一人の勝者。血で血を洗う闘争。60年周期の聖杯再来。七人の魔術師。七人のサーヴァント。七つのクラス。
肩書きも権威も関係なく死闘を持って決着させる実力勝負!ウェイバーくん、そのまま聖遺物を持ち去って日本にゴー!(えー(笑
遠坂家で動いているいかがわしい仕掛けは現代で言うところのFAXですね(ぉ
綺礼との接触は間諜を得意とする英霊・ハサンが自信を持って見張りをしているので万全のよう。
時臣もイロイロと参加者の情報を集めているようですね。中でも御三家の一角アインツベルンが初めて外部から招き入れた魔術師殺し・衛宮切嗣の存在は時臣も気になるようです。

■Cパート
アインツベルン家が威信を懸けコーンウォールで探し出した聖遺物。
およそ考えうる限り剣のサーヴァントとして最高クラスの英霊を召喚できるであろうモノ。
まさかアレを見つけ出してくるんだからトンでもないですアインツベルン!
「六のサーヴァントの全てを狩り尽くし、必ずや第三魔法(ヘブンズフィール)を成就にせよ!」
でも…やはりアインツベルンは目的がどこかでズレてしまったことに気付いていないんですね。
衛宮切嗣の名は聖堂教会所属であった綺礼も聞き及ぶ悪しき有名人。魔術協会も逸れ者である衛宮切嗣を影で便利に使っていたらしい。
まるで魔術師とは思えぬ現代兵器を使用し、目的の為なら他者の犠牲を厭わない、残虐非道な苛烈な殺し屋。
時臣は切嗣の思想など一切考えず、短絡的に金銭目的と断ずるが……その調査資料を見た綺礼は切嗣にこれまでにない興味を抱いたよう。
切嗣はこれまで判明したマスター候補である遠坂時臣、間桐雁夜、ケイネスと特徴を簡潔に纏めていく。
「衛宮切嗣。アインツベルンが招き入れた最強の切り札。私の最愛のひと」
アイリさん恥かしげもなくサラッと言うんだからぁ♪切嗣も満更じゃない感じだし。なんてラヴラヴなんでしょ(笑
それはそれとして。中でも異彩を放つ人物・言峰綺礼が目に留まる。
経歴は表の世界の華麗さから突然裏世界の苛烈さへの変貌。果ては代行者経験までも。
全てに於いて極める寸前まで行きながら未練なく捨て去り乗り換える。
垣間見えるのは、何も信じず何の願望もない虚無……
同時に綺礼も切嗣の経歴に不審を抱いていた。
出没するのはいつも激化する紛争地のみ。とても金銭目的とは思えない行動。
それがアインツベルンとの出会いから一切の行動がなくなった事実。
いったいそこで何を得たというのか……
全くもってこの二人の邂逅が恐ろしくて仕方ないわっ!(汗

遂に雁夜も聖杯に選ばれる。しかし身体は既にボロボロ……弄ぶような仕打ちの臓硯が憎たらしくて仕方ない(憎悪
何もせずとも雁夜の命はあとわずかしかなく、けれど雁夜にとっては桜を救い出すためには充分な命。
臓硯が探し出した聖遺物とは……
ウェイバーにも令呪が浮かんだようで、もうおおはしゃぎ(笑
まったくバカだなぁ。愛すべきバカだなぁ。ホントバカなヤツほど可愛いってのを体現してるね(ぉ

■Dパート
BGで流れてる連続殺人事件のニュースがとっても気になるわけですが。
暗示をかけて擬似家族として寝床を確保したらしいうっかりウェイバーくん。令呪を痣だと思われ大騒ぎ(笑
まぁこんな純朴そうな擬似祖父母に刺青だと思われなくてよかったじゃないですか(ぇ
アインツベルンが手に入れた聖遺物は伝説の聖剣・エクスカリバーの鞘。
傷も曇りもなく輝くそれは概念武装の域であり、持ち主の魔力さえあれば、傷を癒し老化をも停滞させる代物。
しかし切嗣は道具は道具と割り切り、サーヴァントさえも道具のひとつと考え、戦いに幻想を持ち込まずに現実として最良の一手を突き詰め勝利を求める。
この聖遺物は過去最高クラスであり、間違いなく召喚されるのはあの騎士王アーサー・ペンドラゴンとなる。しかし相性は……切嗣はキャスターやアサシンが最適と判断していたようですね。
しかし切嗣の理想を知るアイリはそんな心配微塵もなし。きっと“彼”も理解してくれると疑わない。そう、疑うべきは“彼”の部分です(ぉ(笑
最強のサーヴァントの扱いに悩んでいた切嗣は、アイリを切欠に最強を最強のままに使役する方法に辿り着く!まさに切嗣ならではのコレ裏技よね(苦笑(秘密

凛はこの頃から綺礼が苦手なんだなぁ(微笑ましい
凛の言葉を注意する綺礼だけど綺礼も大概慇懃無礼なところが滲むよね(苦笑
でもまぁ凛の「べぇー!」が可愛いから他はどうでもいいや(笑
時臣も遂に用意した聖遺物をお披露目。
遥かな太古、この世で始めて脱皮した蛇の抜け殻の化石。これで呼び出される英霊とはいったい……(キンピカ
桜がデフォでレイプ眼だよぉ(哀
雁夜も身体を引き摺り片目には光がなくて……(満身創痍
今の桜には雁夜しか居ないのに、今度いつ会えるのかも分からない“仕事”に向わざるを得ないなんて。桜救出の為とはいえ!!
桜の中の大事なモノは奪われ尽くされ、母・姉と呼ぶことも禁じられ……
雁夜が交わす約束は、ただただ悲愴さを増していくばかりで…桜を慈しむ抱擁も悲痛さが滲み出る……
「バイバイ、雁夜おじさん…バイバイ……」
多分桜ももう二度と雁夜には会えないだろうと感じているのかもしれないね……
召喚準備を始めた雁夜は臓硯の指示で詠唱を加えて劣る力をサーヴァントの能力で強制底上げを図ることに!

遂に各陣営の召喚が始まる。
それは意外なほどに単純な儀式。聖杯が呼びだす故に、儀式は切欠に過ぎない。
ウェイバーが!時臣が!切嗣が!……雁夜が!!
ウェイバーの前に現れたのは大男。
雁夜の前に現れたのは禍々しい鎧姿。
時臣の前に現れたのは不遜なキンピカ。
そして……
切嗣の前に現れたのは……青き姿のオンナノコ!?(えー(棒読み
「問おう!貴方が私のマスターか!!」

■ED
それぞれの陣営の特徴が現れてるなぁ。ジックリ画も見せてくれて嬉しい限り。これは戦闘シーンも期待できそうかも。
スタッフロールは黒バックで名前も見やすいし。やっぱ映画的ですね。
でもコレが本来のOPですよね。今回だけトクベツで次回から画は変わるのでしょうか。このまんまならEDの構成だし……
ということで時間を見てみた。曲が2分30秒、暗転スタッフロールが1分30秒からなので……
スタッフロール部分がなくなるっぽい?(え
『oath sign』LiSA

■予告
予告の令呪が悉く美しい!!

■アイキャッチ
毎回各陣営のペアを描いてくれるのかな?だったらいいなぁ……
まずはアインツベルンの衛宮切嗣&セイバーですね。
┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛
まず事前情報として公式サイトは軽くチェックした程度。
前作Fate/stay nightは視聴してました。原作ゲームはFate(セイバールート)のみクリア。ホロウはやってません。コミック版は既刊全部持ってます。
原作のFate/Zeroの同人小説版は1巻だけ読みましたが…後はツンデレラ。忙しくて中断したらそのままズルズルと(ぉ コミック版1巻既読、2巻がまだ届いてません。
あとはZeroの内容的に月姫・メルブラ・空の境界のことも知っていると多少プラスっぽい。月姫・メルブラはコミック版を既刊既読済で、空の境界は商業小説版を既読済みDVDはツンデレラ(マテ
まぁあとほらスピンオフだったり同人だったりSSだったり、なんかいろんなトコから公式非公式問わず情報が溢れてるので漠然といろんなことをいつの間にか知ってる感じです(ぉ
えーと……とりあえず真・ヒロインはウェイバーですよね?(マテ(笑
で。
いやぁ…始まりから終わりまでまるで映画を見ているようだったなぁ。
出演もおっさん分多めで、渋カッコよくて、こんなにも漢クサイのに、全くムサクないハイクオリティときたら如何してくれようか!
ただガシガシと戦うだけでなく智謀知略神算鬼謀が既に張り巡らされていく予感が堪らなく嬉しい。まずはそのための下準備としてサーヴァント召喚までがキッチリと描かれたように思えます。
Fateという世界観の為に、説明すべきことは非常に多いと思うのだけど、それでも比較的クドく感じずに、すっきりと最低限を理解させようとしてくれたように思えます。
とはいえ、全くのお初の人とstay nightだけでも知っている人とでは理解度がまったく違うでしょう。また、歴史や伝説・英雄譚に興味があるかないかでも印象はかなり異なるのではないかなぁ。
そういう部分もあって第1話を1時間にして少しでもシッカリとした土台を作ろうとしたのは正解でしょう。世界観説明と物語の序章としてシッカリと入口を創り上げた感じがします。
7つの陣営がこれから入り乱れて戦いを繰り広げる訳ですが。
この1話を見終わった段階で個人的に気になる陣営を幾つかピックアップしてみようかと。
まずはやはり最強のサーヴァント・セイバーを召喚した魔術師殺し・衛宮切嗣と始まりの御三家が一角アインツベルンのアイリスフィールのトリオでしょう。
魔術師だからこそ魔術師の弱点を魔術師らしからぬ方法で突いていく。そしてセイバーを考えもよらぬ方法で参加させるその戦略・戦術は脱帽もの。あの相棒もいますしね。
そしておそらく誰よりも聖杯を渇望しているだろう間桐雁夜と謎のバーサーカー。
既に命の刻限は宣告され、桜を地獄から救い出すための悲壮な覚悟。桜の為に全てを捨て去り狂戦士となった漢。
あの桜の「バイバイ」があまりにイミシンすぎて…そりゃ収束する結果は知ってはいてもだけども!肩入れしちゃうじゃないかっ!!
……臓硯絶対許すまじ!!(弩怒弩怒弩怒弩怒
最後にウェイバーは外せないでしょ。だってヒロインだよ?(マテ
ライダーと組んだことでの急成長振りを見てるだけで、きっと楽しいことになるでしょう。
もし彼のその後のことをどこかで見かけていたら、そうなるまでの道程を知りたくなること間違いなし(笑
もしこのクオリティで最終回まで駆け抜けたとしたら、一体どんな名作になるんだろうか……
そんな期待を抱かずにはいられない最高の第1話でした♪
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