2011年10月01日

■BLOOD-C【第十二話】わすれじの


BLOOD-C


BLOOD-C #12の視聴感想です。

真相。
混血。
想い。
虐殺。
願い。
でもきっとキミの一部でもあるんだよ。



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■スタッフ
原作:Production I.G ・CLAMP/ストーリー・キャラクター原案:CLAMP/原作監修:藤咲淳一/シリーズ構成:大川七瀬(CLAMP)/脚本:大川七瀬・藤咲淳一/監督:水島努/アニメーションキャラクターデザイン:黄瀬和哉/総作画監督:後藤隆幸/美術監督:小倉宏昌(小倉工房)/コンセプトデザイン:塩谷直義/美術設定:金平和茂(KUSANAGI)/『古きもの』デザイン:篠田知宏/プロップデザイン:幸田直子/色彩設計:境成美/3DCGI:塚本倫基/特殊効果:村上正博/撮影監督:荒井栄児/編集:植松淳一/音響監督:岩浪美和/音響制作:グロービジョン/音楽:佐藤直紀/音楽制作:アニプレックス/アニメーション制作:Production I.G/製作:Project BLOOD-C TV/



■キャスト
更衣小夜:水樹奈々/更衣唯芳:藤原啓治/七原文人:野島健児/網埜優花:浅野真澄/求衛のの・ねね:福圓美里/鞆総逸樹:阿部敦/時真慎一郎:鈴木達央/筒鳥香奈子:宮川美保/



■OP&ED
OPテーマ:『spiral』DUSTZ
EDテーマ:『純潔パラドックス』水樹奈々



BLOOD-C12-1

■Aパート
OPなしで気合を入れて始まった感(気のせい(ぉ

姿を現した文人に、ねねのの・時真・香奈子は動揺を隠せず恐れ慄く。それだけ“力”を持っているのでしょうね。
なのに、取り繕う言い訳、浅はかな要求、勝手な主張と、どれだけドアホなマヌケですか、この人たち(汗
とりあえずもう珈琲で記憶を封じれぬ段階を過ぎたらしいです。

小夜は捕らえられた日に文人が言い放った勝手な言葉を思い出す――
古くから居る異形の者たち。高い異能。国の極秘文書。朱食免という約定。古きものの真の恐怖を知らぬ首脳陣。
朱食免を取引材料にしようとする者。御せぬ力を利用しようとする者。揃ってしまったカード。
古きものにも畏れられる存在・小夜。人でなく古きものの同類でありながら特異でトクベツな存在。
用意される餌と餌場。そこで行われる賭け。作りたいモノと確かめたいコト。
生い立ちも記憶も全てを変えたなら、それは同じ人間なのか?根本は変わらないのか?根本は変わるものなのか?
「……私は変わらない!」
「なら試してみよう……二人で」
なんか文人に口八丁に見事に乗せられた感がありますね。小夜も血を抜かれ神経を逆撫でされ冷静な判断ができなくなっているんじゃなかろうか……(汗
どーも文人の真の目的は別の所にある気がしてなりません。絶対的有利な立場にありながらこんな賭けを持ちかける意味が分からない。文人の言う“作りたいモノ”というのが気になります。
褒美も罰も意味のあるものなのか…核心に触れているようで全く触れてない感じがしますね……(汗


BLOOD-C12-2

メインキャストが自分勝手な大根だったので強制降板。
まず時真がアッサリ捕食。死後に渡された呪符はニセモノで効力はなし。
双子の片割れは何度も叩き付けられ餌食に。もう片方は股を引き裂かれて喰われる。
こんなシーンでパンツ丸見せされても色気もヘッタクレもありゃしない。(汗 修正もない(ぉ
どうやら香奈子は最初から信用ゼロだったようで呪符の効力は勿論なし。なのにココまで生き残ってたとは驚嘆ですね。
捕食されそうな香奈子を小夜が救い出す!鉄棒を突き刺し、柱で殴り、鉄棒二刀流で牽制、口に飛び込み突き刺し、体内に潜って心臓を穿つ!!
つか、武器は刀でなくても何でもいいって!BLOODの華を全否定しちゃったよ!!神社故の“設定”って!!!(唖然呆然愕然

まだ生き残る香奈子の悪運に辟易とした訳ですが、半狂乱で逃げた先で縋った唯芳が……まさかの喰らいやがった!?(汗
小夜の血を与えられ白目を剥き理性を失ったようなその姿。唯芳こそ小夜を捕らえたモノであり、古きものと人の混血児。人を越える人の姿をしたそれは、小夜に近しい存在であると考えられる。
古きものは小夜の血を使うことで、やはり操ることができるようです。コレまでの古きものも八卦で占った訳でなくこういうことな訳だったのね。

と文人がイロイロと語ってくれております。設定解説ご苦労様(ぉ
にしても優花は落ち着いてますね。まさに側近って感じ。鞘総は全く喋らず……この結果にフクザツそうですね。



BLOOD-C12-3

■Bパート
唯芳と対峙する小夜!刀で襲い来る唯芳が強すぎる!!
それを見ている文人は、まるで観察しているような感じを受けますね。
人の命を使い捨てにする文人に向けられる小夜の怒り。しかし文人は古きものの系譜である小夜が人を襲わないのは暗示によるものだと言い放つ!
「誰の暗示……いや、誰との契約なんだろうね。
 だからボクは約束したんだ。キミが勝ったら、人間を殺せるようにしてあげるってね。
 ボクが勝ったら………」
って!小夜がそれを望んでいるの?小夜の過去も人を襲わない理由も分からないのに勝手に!?自分勝手すぎるわっ!!
それとも文人は真実を知っている?こんなマッドなヤツが勝ったとき何を小夜に要求するつもりんでしょ……(汗

埒があかない戦いに文人は異形への変貌を唯芳に命じる。
更なる強さを発揮する唯芳!小夜も御神刀を手に何とか渡り合うが……コレが目覚めた小夜なの?イマイチ凄みを感じない。
かと思ったら、唯芳の意識をなんとか取り戻そうとしてるのね。やっぱり小夜にとって唯芳は父さまなんだなぁ。
「戻れっ!!」
「……小夜」
「唯芳!」
血の呪縛から唯芳が逃れかけたとき、文人の声が意識を絡めとる!(ナンテコッタイ
襲い来る唯芳に、瞳を赤く輝かせた小夜は意識の奥の刀を掴み……斬!!
一瞬の内に斬り落とされた両腕。噴出す血液。瞳と共に輝く日本刀。コレが小夜の真の力なのでしょうか……にしても斬るしかできなかったのかなぁ。


BLOOD-C12-4

「光の先を…捜し当てたか……」
唯芳は、例え偽りの関係だとしても、初めて会えた己に近しい存在である小夜との時間が大切だったんですね。
きっと擬似家族となって間もなく掛け替えのない存在になったのでしょうね。そして小夜もそれは同じだったのでしょう。

命を軽んじ、掛け替えのないモノを奪い去る文人へ向けられる小夜の怒り。
「殺したいのか?ボクを。でもまだそのときじゃないんだ。小夜」
取り出した手鏡を落として割り古きものを召喚!小夜が戦うその隙に悠々と逃走する文人。
一刀の元に道を切り開き文人を追う小夜に護衛の兵士の銃弾が向けられる!しかし鞘総が身体を張って妨害……
「でもきっとキミの一部でもあるんだよ」
偽りの街、偽りの仲間、偽りの時間、偽りの己であっても、そこにはきっと本物の欠片もあったはず。唯芳も鞘総もその欠片を見つけた数少ない人だったのでしょう。
時真が残念だった分、鞘総のこういった可能性は充分あったけれど…小夜の理解者が居なくなってしまったなぁ……


BLOOD-C12-5

召喚された古きものは街を襲い始める。まさに阿鼻叫喚の地獄絵図!!(激汗
まぁ始めから生きて帰すつもりはないエキストラだったのでしょうけど、此処まで描写する必要があるのか甚だ疑問。
なんというか余った尺を埋めるための無駄に執拗な虐殺シーンだった気がしてならない……

メインキャストで残ったのは優花だけ。
つか、都知事志望って!なんちゃって女子高生って!!アンタまさか三十路前後なのか!?(汗
全くもって小夜のことなんか気にかけてなかったようですね。単に自分の野望と文人への忠誠の人だったようです。

文人を追いながら古きものの本体を斬り刻むことで、全てのを倒した小夜。
脅威の身体能力でヘリで逃走する文人に追い迫るが……文人が手にした銃で左頭部を撃ち抜かれて届かず!!

そして文人は落ち行く小夜に厭味ったらしくギモーブの秘密を語りだす。
ギモーブは餌の血で作られていて、その食感は人間の内臓の感触なんだそうです。
「いつかキミが人間を殺せるようになったら、本物をあじわえるよ。またね、小夜……」
小夜の生存を疑っておりませんね。きっと小夜の血を研究してその生命力の強さを理解しているのでしょうね。
それになんとなく、賭けの勝ち負け関係なしに、小夜に人を殺させたくて仕方ないように聞こえますね。


BLOOD-C12-6

水辺に打ち上げられた小夜は、打ちひしがれた様に佇み続ける……
思い浮かぶのはこの街で過ごした日々、体験した確かな時間……
そして、紛れもなく大好きだった父さまのこと……

「あの男に捕らえられる前に願った『己のままで居たい』との小夜の願い。
 叶いはしたが、次の願いのために行くか、小夜。けれど、その願いは……」
撃ち抜かれた左目を覆い隠すようにスカートの切れ端で覆い、意を決して一歩を踏み出す小夜。
走り出したその先にあるものは……復讐なのか?!



BLOOD-C12-7

■劇場版
うわぁ…やっぱり作っちゃうんだ……復讐鬼編なのね。でも過去話という噂も見た気がするなぁ。
このTVシリーズの後じゃ今から観客動員がすっげー心配なんですが。採算取れるのでしょうか……(汗

で、CLAMPで東京となると、東京タワーは鉄板だね!(ぉ
優花が都知事志望ならなら都庁も出るだろうなぁ……気分は東京BABYLON、いやXか!?(マテ(笑



┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛



いやぁ黒幕文人による説明に次ぐ説明でしたなぁ(笑
多分見所だったであろう小夜と唯芳の戦闘シーンもイマイチ殺陣の流れが鈍重だった気がして燃えずに燻った感じ。
せめてOPレベルで流麗に日本刀同士が交錯する戦闘を見たかったなぁ……
それにしてもBLOODの基本である少女と怪物と日本刀の関係を否定しちゃうような発言が出ちゃうとは微塵も思ってなかったです(汗
そこを否定するとマジでBLOODである必要性がない話になってします。とりあえず押井守に謝っとけと。

で、結局TVシリーズ単独で納得のいく完結にはなっていないですね。
尻切れトンボな生殺し感がモヤモヤっと頑固にこびりついて拭えないでいます。
説明台詞も肝心なところはぼやかしたままヒラリと核心を避けて行われたように思います。
なんか見ていて変な疲れがどっと残る最終回でした(ぉ

あと、こんなにも執拗な虐殺シーンいる?
グロイとか、キモイとか、そういう意味合いもあるけれど、必要性が全く感じられないし、こうも直接的でなくて違った表現で描けたんじゃないかと思えます。
物語的な意味合いよりも、残虐性の押し付け、手抜き、アイデア不足、そんな風なマイナスイメージしか残らない。執拗に見せ付ける意味が分からない。

ところで、わざわざクロスオーバーさせた四月一日なお犬様は意味あったのかねぇ。
別にいなくても全然問題なかったような気がするのだけど。最終回で少しは活躍する場があるのかなぁなんて思っていたのに、最後の独り言で終っちゃったしなぁ(苦笑

……う〜ん、何処か褒めようにもこれといってないのが正直なところな最終回でした(ぉ



■総括
やっぱ1クールをかけた劇場版の予告だった感がたっぷりと(笑
何でわざわざこんなつくりにしてしまったのか全くワカリマセン。シリーズ構成と脚本にCLAMPの人の名もあるのだし、やりたいことができなかったということでもないと思うのだけど……

なんというか1話と最終話だけ見れば事足りた感じですね。サクッと纏めれば30分で充分纏まったないような気がします。
作中重要だったのは結局文人の語りの部分だけだったように思います。小夜を含め全てのキャラが、文人のひとり語りを血色に彩る小道具だった感じ。まさに遊び!茶番劇!(ぉ

BLOODの魅力のひとつであろう戦闘シーンも迫力がなく、ただただ血を吹き出させとけばいいという感じを受けました。
そして、回を重ねていくごとにストーリー性は薄っぺらくなり、必然性のない残虐の垂れ流しとなっていったように思います。

結果、間違いなくBLOODシリーズとしても、CLAMP作品としても黒歴史になってしまう予感。
まったくもって……どーしてこうなった!?(汗

兎に角。
この作品に関わった全てのキャスト・スタッフの皆さまお疲れ様でした。
劇場版を作成するのなら意地でも酷評を跳ね除ける練りに練った秀作を作り出してください。





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posted by 露羽 at 16:24| Comment(0) | TrackBack(13) | ■BLOOD-C | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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