BLOOD-C #11の視聴感想です。
真実。
血。
記憶。
伝奇。
人外は大概キレイなモノよ。
■スタッフ
原作:Production I.G ・CLAMP/ストーリー・キャラクター原案:CLAMP/原作監修:藤咲淳一/シリーズ構成:大川七瀬(CLAMP)/脚本:大川七瀬・藤咲淳一/監督:水島努/アニメーションキャラクターデザイン:黄瀬和哉/総作画監督:後藤隆幸/美術監督:小倉宏昌(小倉工房)/コンセプトデザイン:塩谷直義/美術設定:金平和茂(KUSANAGI)/『古きもの』デザイン:篠田知宏/プロップデザイン:幸田直子/色彩設計:境成美/3DCGI:塚本倫基/特殊効果:村上正博/撮影監督:荒井栄児/編集:植松淳一/音響監督:岩浪美和/音響制作:グロービジョン/音楽:佐藤直紀/音楽制作:アニプレックス/アニメーション制作:Production I.G/製作:Project BLOOD-C TV/
■キャスト
更衣小夜:水樹奈々/更衣唯芳:藤原啓治/七原文人:野島健児/網埜優花:浅野真澄/求衛のの・ねね:福圓美里/鞆総逸樹:阿部敦/時真慎一郎:鈴木達央/筒鳥香奈子:宮川美保/
■OP&ED
OPテーマ:『spiral』DUSTZ
EDテーマ:『純潔パラドックス』水樹奈々
■Aパート
呆然とする小夜に次から次へと語られる『茶番』の真相。
揺さ振りをかけても戻ってしまう記憶。夏から続くバカげた遊び。
制服に冬服はなく、小学校も中学も高一の記憶もない。母の名も家族の写真も大好きな父さまとの思い出さえも……ない!
必要になったとき必要なだけ後追いで追加される情報だけの記憶。
小夜が縋る『更衣』という苗字さえも……
これまでののねねは懐いていただけに嘲け笑う姿の落差が(汗
『更衣』は衣替えの意。頭の中を着替えたという皮肉タップリの苗字。
頭の中(記憶)が変わっても胸(心)は変わらないことに賭けたアソビ。
だけどもうそんなコトはドウデモイイ。
もう飽きたから人生リセットで元の世界に戻るというののねね。どんな犯罪を犯したんだか……
なんと時真も生きていた!?
金の為に参加しただけであり、こんな『バケモノ』とは金輪際かかわりたくないという(汗
時真!オマエは…オマエだけは……そんなこと言うヤツではないと思っていたのに!!(血涙
生きていたのは小夜と近しかったメインキャストのみ。その他大勢のエキストラは本当に死んでいた!
鈴のようなお守りで死を避けたらしいけど……喰われたのは小夜がそう認識しただけのことなのかな?記憶の書き換えで。
時真は食い殺されたと思われたあの時の古きものから血液を採取しておいたらしく。
それは香奈子先生の依頼で、その血を小夜に摂取させることで時間が動き出すという。
それがどんな結論に向おうと繰り返す時間よりはマシという考えにようですね。
無理矢理小夜に飲ますとその瞳は赤く変化して……記憶が揺さ振られる!
軍施設でしょうか…セーラー服姿の小夜が戦っております。峰打ちで。
米軍・日本政府が隠していた、人のカタチをした人でないモノ……小夜。
小夜という単独の種族ということになるのかなぁ。
「その強さは人でないからか、生きてきた道筋の為か?」
麻酔弾を狙撃された小夜に、人ならざるもの(狼男?唯芳か!?)が襲い掛かる!
小夜を欲したのは……この声はやはり文人か?政府の人間でもなさそうだし、軍を動かせて、大々的な実験を行える彼はいったい何者!?
■Bパート
小夜は古きものを倒した後、無意識の内にその血を啜っていたよう。
メインキャストだから時真は、あの時血を啜ろうとした小夜を見ても落ち着いていたのか!
変化した小夜の赤い瞳を『キレイ』だというののねね。それを「人外は大概キレイなモノよ」と香奈子先生。どう聞いても嫌味にしか聞こえないわ……
百人一首の研究をしていた香奈子先生は、そこに記される怪異に興味を持ち小夜に行き当たった。
多くの古きものが美しくないのはその他大勢のエキストラだから。主役の小夜は他とは異なる高位の存在……であるらしい。
小夜の記憶は血を啜り戻りそうになるとあらゆる手段を講じて忘却させ、小夜に戻るのか如月小夜となるかを試しているらしい。何故そんなことををするのか……納得の行く理由がホントにあるのかしら?かしら??
今回の一件は、飽きたののねねと金に飢えてる時真を焚き付けて、香奈子先生が早期決着企んだものらしい。
もちろん当然のことのように、メインキャストの名は全て偽名。まぁこんな珍しい苗字ばかりってのもそりゃ不自然よね。つかCLAMP自虐ネタですか?(苦笑
香奈子先生は、古い伝奇・神話の本物を見たかった。特に朱食免(云わば食人許可証)を与えられたモノの存在を!
小夜と古きものが存在してる以上、朱食免もあると確信したらしく、さらに小夜に血を飲ませ強制的に記憶を取り戻させようと……ちょいと無茶でないか(汗
なんだかんだ言っても目的は、頭ごなしに否定する学会への復讐というところのようですね。だけど、一向に実験は終る気配を見せず痺れを切らし強硬手段に出たと。
朱食免って形あるものなのかねぇ。もしかしたらイコール小夜なんじゃないだろうか。
麻酔と人ならざるモノの手により捕らえられた小夜。きっと一生の不覚というところでしょうね。
やはり背中のチューブは血を抜いているらしい。その血は“彼”への報酬でもあるようで。さらにその血を使い古きものを呼び寄せるというのか?
それがこの街で行われている実験の手段ということなのかな?さらに誘き寄せられた古きものは小夜の餌となる……と。
自由間近ではしゃぐののねねは、制服のデザインに湧いた疑問。時真は、血が目立たないからではないかと推測するけれど……
それが何故小夜が浴びる返り血だと思っちゃうのかなぁ。自分達にが吹き出す血だったり、すでに赤黒く染まってる暗喩かも……とは考えるわけもないかぁ(汗
それにしてもののねねが言うところの制服の別の使い道って……以前ナニをしていたんだかねぇ。ナニの斡旋だろうか(苦笑
未だ虚ろな小夜に香奈子先生が焦れたとき、古きものが現れる!!
逃げた先には優花と鞘総の姿が。この二人はまた違った立ち位置のようですね。計画に忠実という感じですが…鞘総はまた別の意味で小夜を気に賭けている感じもします。
演技しているときは監視はあるが、それ以外は自由だと思ってたらしいバカ共。こんな計画で自由になんてなれるはずもない。メインキャストなら尚更よね。
保身に喚くののねねがどんなことをやってきたか言葉の端々に滲みますねぇ(汗
金さえ手に入ればという時真もこんなにさいてーなヤツだったとはなぁ(苦笑
裏切りを擦り付けられた香奈子先生開き直るっ!実験のためだけに作られた街からバレずに抜け出すなんて不可能なこと(デスヨネー
なんとバレて元もとの計画だったぁ!ののねね時真愕然(笑
って、古きものが現れたはずなのにノンビリ口論ですか…あの鈴の効能もどれほどなのか分かったもんじゃなかろうに。
まぁなんにせよこんなトンデモ論、小夜を突き出したとしても学会が認めるとも思えないけど。
「小夜の記憶さえ戻れば……きっとアイツを!!」
「ボクを?僕をどうするっていうのかな?」
微笑を湛える文人が怖いわっ!なんとなくだけど古きものは唯芳に操られていそうだよね。
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いやぁ全く茶番も茶番ですね。やっぱりこの街自体が実験の場だったようです。
しかし、イマイチその目的が分からない。小夜の記憶をいったい如何したいのか分からない。
イロイロと明かされたようで核心部分は以前謎のまま。向かってる先が全く意味不明なんですよねぇ……
所謂メインキャストについてもなんと言うべきか。
香奈子先生、ののねね、時真は一気に小者化しましたなぁ。見ていて痛々しいほどに。
ののねねはあまりにもキャラが変わりすぎです。ドンだけアクドイことをやってきたのでしょうか(汗
見た目通りの女子高生だとしたら、尚末恐ろしい。ここで人生リセットしても、瞬く間に元の木阿弥のような気がします。すぐに新たな罪状を積み重ねるでしょう。
時真も、金、金、金とどれだけの報酬に釣られて実験に参加したのやら……
金に拘る理由も同情の余地が在るものとも思えないのよね。ヤの付く方々の資金にでも手を出したんじゃないのか(ぉ
香奈子先生はてっきり理系の学者だと思ってたら、文系古典の人だったワナ(苦笑
授業で教えてた化学的知識は、伝奇・神話を論理的に知る上で身に付けた知識なのかしら?かしら?
興味の探求を語っても、見え隠れするのは権威の庇護の下の名誉だったようですし。
百人一首的伏線って特になかったように思うけど、もしかしたら各サブタイトルがソレですか?(ぉ
そういえば何処かの感想先で、短歌だかを引用してる先があったような……
まぁこんな実験を行うんですから、死ぬ前提で集められた人たちなんでしょうね。
……突然社会から消えても周囲が騒がないような。
さらにこんな重要機密を知っていて計画終了後開放されるとも思えません。そのまま古きものの餌になっちゃうんじゃないの?(汗
あの鈴もホントは古きもの除けでもなさそうだしなぁ。古きものは小夜の血を摂取した唯芳が動かしている気がしてならないし(ぇ
対して優花と鞘総はコイツラに比べたら小夜側だと思っていいのかしら?かしら??
まぁ優花はどちらかといえば小夜というより主催者(文人?)側なのかもだけど。バカ共の怯え方からしてもね。
気になるのは鞘総の微妙な態度ですよね。朦朧とした鞘に向ける表情だったり、学校が襲われたときの小夜への態度だったり。
そういえば…もしかしてあの吹っ飛ばされたときに鞘総は死ぬ予定だったのかもしれませんね。だけど心配で思わず出てきてしまった……トカ?(笑
そうそう、学校が襲われ全てが終ったとき、上空に偵察機みたいのが飛んでたんですよね。
あれはやはり観察の一端だったんでしょう。もしかしたらキャストの監視や古きものの動向も捉えているのかもですね。
と、実は今回で最終回だと勘違いしてた訳ですが(ぉ
ここら辺の展開をせめて折り返し地点あたりに持って来てくれればTVシリーズとして興味深く描けたんじゃないかと思ってしまう。
といっても、後一話で終わりな訳で如何〆てくれるのか楽しみにしていましょう。TVはTVで〆るんですよね?劇場版に頼らない〆を期待します!!