異国迷路のクロワーゼ Partie11:“ Priere ” 第11話:「 祈り 」の視聴感想です。
拒絶。
気遣い。
笑顔。
闇。
光。
私も同じ魔法使うことできるでしょうか?
■スタッフ
原作:武田日向/監督:安田賢司/シリーズ構成・音響監督:佐藤順一/脚本:池田眞美子/キャラクターデザイン・総作画監督:井上英紀/美術監督:川口正明/美術設定:ロマン・トマ、ルガル・ヤン、ブリュネ・スタニラス/色彩設定:品地奈々絵/チーフCGIデザイナー:後藤浩幸/撮影監督:岩崎敦(T2studio)/加藤千恵(T2studio)/編集:後藤正浩(REAL-T)/音楽:コーコーヤ/音楽製作:フライングドッグ/音響制作:青二プロダクション/アニメーション制作:サテライト/製作:異国迷路のクロワーゼ製作委員会
■キャスト
湯音:東山奈央/クロード:近藤隆/アリス:悠木碧/オスカー:田中秀幸/カミーユ:矢作紗友里
■OP&ED
OP『世界は踊るよ、君と。』羊毛とおはな / ED『ここからはじまる物語』湯音(東山奈央)
■Aパート
いきなり賑やかなアリスです。日本展を開くグラン・マガザンへのお誘いだそうで。
看板を届けに行ったクロードが帰ってくるまでは出かけないと頑なな湯音。
あぁ前回発注された看板完成したんですね。どんな看板になったんでしょうね。
そこに帰ってきたクロード。
「アリス様のお願い、全部やりたいです」
そりゃキラキラ全開なアリスが湯音にそんなこと言われれば喜びでぶっ倒れますわ(笑
最近丸くなったと思ってたクロードさんですが、グラン・マガザンに関しては頑なでした。
どうもギャルリの問題だけでなく、個人的なわだかまりがあるみたいですね。
それはコレだけ騒いでたアリスがスッと引き下がるほどのことのようです。
オスカー爺さんはクロードの不機嫌を看板の評価かと思ったようですが……
支払いもそれなりのもので一定の評価はもらえたらしく、全く別の理由のようです。
となると……
カミーユ関連かと思いましたが、そうではなく父・ジャンのことらしい。あっさりと見破る湯音は鋭いですね。
今回の仕事もジャン絡みだっただけに、余計に過敏になっているというところなのですね。
平静を取り繕うクロードに、気持ちを抑えてグラン・マガザンへの興味を否定する湯音。
クロード自身、湯音が気を使って居ることは重々承知しながらも、その気持ちを受け入れたりして。
そんな風に湯音に浮かばせる笑顔にクロードくんは納得できるのかい?しちゃうのかい??
……それで代替案のピクニックが楽しめるのかい!?
オスカー爺さんの指摘をクロードは敢えて誤魔化し答えてるみたい。
結局は湯音の優しい気遣いに甘えているだけ、それを充分理解したうえで優しげな態度で応えるクロードの残酷さ。
コレまではソコを意図していなかったかもですが、今ではカミーユのこともあり自分の言動にかなり引っ掛かりを覚えるようになっちゃったみたいですね。
だけど、それでも、やっぱり、言い訳を並び立てて、ソコのところから目を背けようとしてます。
このままではきっと、大切なモノを全て失ってしまうよ……クロードくん!!
ピクニックに行こうとすると外は雨。ならばオスカー爺さんの魔法発動!……止みました!!(えー
単純にパリの天気は変わりやすいだけのこと。でも湯音は素直に喜んでいるのでアリですね♪
湯音がとっても楽しそうですね。空は高くて、鳩と戯れて、マジックに驚いて。
まぁホントに楽しいのでしょうけど、きっと誘ってくれたクロードへの気遣いも含まれていると思うのですよ。
湯音の笑顔にそんなモノが隠れているなんて思いたくないけど、そんな風に穿って見ちゃうなぁ……(ぉ
ところで、オスカー爺さんが飲ませた“命の水”が気になるなぁ……
■Bパート
眠ってしまった湯音がゆらゆらゆ〜らゆ〜らゆら♪
その姿はまるで酔っ払ったみたいでほんのり赤味を挿していて……オスカー爺さん命の水にアルコール含ませたんかいっ!(汗
「……潮音…姉さまぁ」
日本を懐かしんでいるというより、寂しさが先に立っているように思うのだけど。
とりあえず、オスカー爺さんはちゃんとした水を買って来て下さいね(汗
目を覚ました湯音さん。命の水が恋しいですか!?(ヤメレ(笑
神さまのおわす教会の鐘の音に湯音はやおら日本式の祈りを捧げ願い奉る。
酔いもあってか精神状態がイマイチ不安定っぽくて、クロードの軽い冗談交じりの指摘にぐらつくほどに。
鈍感クロードは湯音の異変にも気付かないで、軽いノリで願いの内容を聞き出そうとして……
「あの…姉さまの……具合……良くなるように……姉さま………」
やっちまったな!慌てて手を繋いだトコロに降ってきた雨はとめどない湯音の涙。コイツ心の傷を抉っちまったようだ……
クロードの前で流した涙も、湯音はオスカー爺さんには見せないように慌てて誤魔化して。
図らずも湯音の心の奥に触れてしまったクロードは、自ら一歩踏み込む覚悟を決めたようです。
それは湯音がまだ幼かった頃の出来事――
淡い海のように美しかった姉・潮音の瞳の色。でもそれは周囲の人間からみれば恐怖でしかなかった。
「姉さまの眼、とてもキレイなのに」
幼くて身体の弱かった湯音は、哀しい笑顔を向ける潮音を元気付けたくて思いつきでおまじないをした。
「姉さま、湯音だけ見えるの。そしたら姉さま、もう怖い顔見なくなるから」
その日から始まった二人だけの秘密。見えないフリを始めた潮音。
だけれど、その日から湯音が元気を奪うように潮音は弱っていった。ついには視力も……
湯音の哀しみに慌てて『偶然』とフォローするクロードだけど効果なし!
されどそのはなしを潮音自身から聞いていたオスカー爺さん、湯音の思い込みをただ否定するだけでなく、その心を汲み取った上で、潮音の想いを改めて伝え、呪縛から解き放つように背中を押す優しい言葉紡ぎ出す。
光と思えた湯音を抱き締めてくれた姉さまの姿を思い出して……闇から解き放たれる!まさにオスカー爺さんは魔法使いのようだネ♪
いやぁこれはクロードが事情を知っていたとしてもこんなフォローは無理だわ。年の功だけでなく、心にスルッと踏み込んで、問題点を見定める視点が違いすぎますもの。職人としてジャンを、人間としてオスカーを越えて見せてくれ!
潮音が信じたのは湯音自身。だから外国へでさえも送り出した。
潮音が持っていたのは信じぬく強さ。湯音との絆が強固な決意を促した。
オスカー爺さんは潮音と湯音の関係をそう理解しているよう。
そしてクロードの湯音に対する態度を厳しく指摘。なんというか…その通りですよね(苦笑
相手のことを知れば知るほどに、心が近付けば近付くほどに、離れたときに辛くなる。それって結局自分のことだけってことよね(ぉ
確信をズバリ突かれたクロードくんに、あらゆることにケリをつける時期が来たようですね
とりあえず、魔法使い見習いの湯音が可愛いのです♪
■アイキャッチ&エンドカード
ぱんぱぱん♪ぱんぱぱん♪
湯音がパン屋さんになっちゃったぁ!(ぇ
┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛
クロードと父・ジャンとブランシュ家のわだかまりについては、とりあえず於いとくとして(え
なんといても、湯音の心の闇となってしまった潮音のことですね。
これ湯音は何にも悪くないのですよね。
それどころか幼いながらも優しさ溢れていて、姉さまのことが大好きで仕方がないというだけ。
潮音だってきっと、この湯音が施したおまじないでどれだけ救われたか分からないでしょう。それまでの潮音が感じていた世界は徐々に哀しみに覆われて行ったに違いないのです。
もしかしたら彼女にとって幸せと感じることができた時間は、きっと湯音と過ごしている時間だけだったのではないでしょうか……
なんと言うか…もしかしたら言い過ぎなのかもしれませんが……
まるで潮音は世界に絶望し、湯音に希望の全てを託したように感じます。
自分が見ることができなかった笑顔が溢れる世界、何処までも見果てぬ何処までも広がる世界、そんな希望を湯音を通して知りたいのかもしれません。
それはカミーユが自由の翼を諦め、アリスの旅立ちを後押しするみたいに。
無知と言う世間の偏見が悪い方に働いてしまい潮音を苦しめた。ほんの少し違っていたら神として崇められたかもしれない。
……まぁどっちも潮音的には嫌だろうけどね。
まぁとりあえず、クロードが先送りにしていることにも気付いていなかったいろいろな問題に決着を着ける頃合のようです。
時代の変化、周囲の変化、家族の変化、心の変化をどういう風に受け入れ消化し昇華して現実と向き合うのか楽しみなんですが……
あれ〜次回もう最終話なの!?
早い!早いよっ!こりゃもう二期ありきで考えていいですか?どうなんですか??あるって言ってよバーニィー!!(マテ
http://blog.livedoor.jp/rin20064/archives/52213993.html
http://blog.livedoor.jp/nylon66/archives/51741689.html
ラベル:異国迷路のクロワーゼ
それは間違いないのですが、クロードの事情というのは湯音のそれより重いかそれ以上で、深い心の傷になってるものです
アリスは多少なり知ってるから、流石にいつもの調子で押し通せなかったんですよね
今回のクロードは良いところ無しですが、そもそも湯音とそんなに歳も違わないのであまりお兄さん的なキャラを求めちゃうと可哀想かも?
ただ、あと1話だとクロードの悲しい過去は掘り下げないかもしれないのが残念です
あのアリス嬢が噛み付かずに退いたことからも、それなりの事情なのでしょうね。いったい過去に何があったか非常に気になりますが、時間的にソコまでは描かれないのでしょう。コレはもう二期確定済みということで(笑(ぉ
クロードの年齢ってあまり考えてなかったけれど、カミーユが社交界デビュー前で幼なじみというと高く見ても二十歳くらいなのかな???
つか、湯音も年齢不詳ですよねぇ(苦笑