
異国迷路のクロワーゼ Partie07:“ Lucame ” 第07話:「 天窓 」の視聴感想です。
発熱。
我慢。
昏倒。
真心。
ビズ。
情けは人の為ならず。
■スタッフ
原作:武田日向/監督:安田賢司/シリーズ構成・音響監督:佐藤順一/脚本:池田眞美子/キャラクターデザイン・総作画監督:井上英紀/美術監督:川口正明/美術設定:ロマン・トマ、ルガル・ヤン、ブリュネ・スタニラス/色彩設定:品地奈々絵/チーフCGIデザイナー:後藤浩幸/撮影監督:岩崎敦(T2studio)/加藤千恵(T2studio)/編集:後藤正浩(REAL-T)/音楽:コーコーヤ/音楽製作:フライングドッグ/音響制作:青二プロダクション/アニメーション制作:サテライト/製作:異国迷路のクロワーゼ製作委員会
■キャスト
湯音:東山奈央/クロード:近藤隆/アリス:悠木碧/オスカー:田中秀幸/カミーユ:矢作紗友里
■OP&ED
OP『世界は踊るよ、君と。』羊毛とおはな / ED『ここからはじまる物語』湯音(東山奈央)

■Aパート
湯音は食事の用意。そういえばクロードは日本食への挑戦を宣言していましたね。
だからって、梅干はハードルが高いわなぁ…納豆はないのか?(ぉ(笑
……え?湯音が躓いただと??そんなバカな???
食欲もないようだし……後で食べるのはチーズだけでしょう?(マテ
こりゃ確実に体調不良の兆候のような気がするよ。
また店を覗いているストリートチルドレン。
湯音は怒らず、真摯に、諭すように、真っ直ぐ目を見て話しかけます。そんなパリではありえない行動を取る湯音の姿に、この子も動揺が隠せないようですね。
そこにクロードが割って入るわけですが。まぁ現実問題として通常はクロードの対応みたくなっちゃうだろうね。この子は一人みたいだけど、もし徒党を組んでいたらまさに危惧は尽きないでしょう。
かと言って、この頃に叱られていなければ『純白な心』は気が付いたときには真黒になってしまうでしょう。まぁきっと物語の見えないところで教会トカ動いているのだろうけど……
湯音を心配して叱るクロードと、聞く耳持たないクロードに半泣きの湯音、そしていじめっ子にケンカを売るアリス強襲!このタイミングの乱入って、どっかで見てたんじゃないだろうか(笑

アリス蒐集の日本の道具アレコレ。使い方がトコトン間違ってますね。ドレもコレも悉く間違ってます!(笑
犬猿のクロードとアリスの口喧嘩はさて置き、オスカー爺さんが湯音の異変に気付いたよう。
気を使い即時退散のアリスがさり気無くビズ。慣れない湯音は瞬間湯沸かし器と化したけれど……
その意味を何気なく語ったアリスの言葉に、湯音は不意に衝撃を受けたみたい。体調不良時のソレは聞き流せないまさかの刃となってしまいました。

それでも意地を張って店番を続ける湯音。そこにあの少年が訪れて……
また真摯に目を見て、事実と真心を伝えて……まさかのビズだとぉ!?
本来の意味合いと湯音の理解はおそらくズレがあるのでしょうけど……遣られた少年の心は嵐と凪が同時に混在するような心情だったのではないだろうか(苦笑
その遣り取りをクロードが目撃しちゃったからこりゃまた大変。
血相を変えて「アレは親しい者に遣るものだ!」と怒鳴りつけるのも仕方ないでしょうね。でも……
「アイツから病原菌を染されたんじゃないのか」
コレはあまりにヒドイ。今回言われっぱなしだった湯音も反論を抑えきれずっ!
「そんなこと言わないで!あの子もきっと、パリの中で生きる場所、必死で探しているんです!」
どう考えても湯音は自分自身と、必死に生き抜こうとする少年を重ねていますね。
深い哀しみに涙を堪える湯音の姿にクロードはカウンターを受けたように茫然自失。
このことが引き金になったのか興奮した湯音は踊り場で昏倒!?
オスカー爺さんの叫びでも動けない程にクロード呆然。

■Bパート
心配と自己嫌悪から疑心暗鬼に陥りそうなクロード。
湯音は湯音でぶっ倒れても迷惑は懸けられないと意地を張り。
オスカー爺さんはやはり年の功なのか落ち着き払ってますね。
三度顔を見せた少年にクロードは思わず八つ当たトカ……まぁオチツケ(汗
湯音が夢に見た幼き日のこと――
それは弱った心が見せる望郷の念か……手を握ってくれた汐音お姉ちゃん。母親が作ってくれた生姜湯。
それはどれも『絆』を現していますね。そしてこのパリにだって絵本という象徴するものが在るんです!
改めて湯音が叫んだ少年を想う言葉を噛締めるクロード。
それらの言葉はどれも湯音が心の奥底で感じ耐えていることなのだと気付きました。
遠い異国の血でたった一人の湯音にとって、この場所が未だ安らげる場所になっていないことの証明なのです。
クロードが一人で暴走しそうですがオスカー爺さんが釘をさす。そこに『湯音の意思』あるのかと。
ベッドから転げ落ち気を失っても湯音が抱きかかえている絵本。
まだクロードは気付いていないんですね。この絵本こそが湯音にとって家族となった象徴なのだということに。

意を決したクロードがどこに向かったかと思えば………
アリスに頭を下げて医者を請うてるぅ!まさかクロードがココまでの行動を取るとはねぇ(驚愕
一方少年は花屋の花に手を伸ばして……踏み止まる!もう盗めない!!
優しい湯音の行動が少年の心に一粒のタネを蒔いたらしいっですね。
そして四たびクロードの前に顔を見せると……逃げ出した???
なるほど。クロードがアリスにしたお願いとはおかゆのレシピでしたか。
まさかクロードが日本の病人食を手ずから作るとはねぇ。コレも日本食チャレンジの別の形でしょうか(笑
しかもこの行動あのカミーユお姉さまも驚くことらしく。
その驚きには嬉しさも大いに含まれてるみたい。浮かべた笑顔が素敵なんですよね。
クロードに対抗意識を燃やすアリスがまたトンデモをしそうですね(笑

目が覚めた湯音に届けられたのは、クロード謹製特性おかゆと少年の雑草の花束。
少年が見舞いに来たこと、キレイな花束ではなく気持ち溢れる優しい花束だったこと、湯音の心が届いたという事実証明でありとても嬉しかったでしょうね。
そして少年に何処かや気持ちを焼いてるようなクロード可愛い(笑
ここぞとばかりに、ふぅ〜ふぅ〜あ〜〜ん……ですよ!なんかいろいろズルイ(え(マテ
手作り花束を届けた少年も嬉しそうですね。頬をさすったりして♪
でも、これで窃盗は自らの中で禁じ手となったはず。どうやって行き抜くのか…心配ですね。
「俺達、この広いパリでたった3人の身内なんだから」
湯音の心細さ寂しさ必死さを身に沁みて感じたからこそ、クロードは親愛のビズは優しさに溢れていたと思う。

■Cパート
アリス強襲!熱は氷で冷せ!!つか、氷風呂はバツゲームですかっ!!(激汗
この勘違いはさすがに執事が止めてもいい頃合だと思うんだが……まさか執事も本気でコレが日本式と信じてるのか!?(苦笑
っていうか、氷ってこんなにも大量に手に入るものなのでしょうか?

■アイキャッチ&エンドカード
湯音がヤヴァイくらいに可愛い!和傘似合うなぁ♪
┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛
コレまで描かれてきた描写がいい具合に活かされたお話だったと思います。
湯音の信頼と奥底の不安、クロードの異文化への興味と柔軟さ、オスカーの泰然とした態度、アリスの飾らなさと思い込み、少年の現実と素直さ……等々。
そのどれもこれも、湯音という異分子と知り合ったことで、パリでの凝り固まった常識に疑問符を投げかけ、異なる側面を見つけ出してより良き方向を模索していくところに好感が持てますね。
まぁそういった意味での代表格はクロードなんですが。この人どれだけ柔軟な価値観を身につけてきたことやら(笑
それはそれとして。
体が弱っているときは心も弱っちゃいますよね。
些細な反論もできなくなってしまったり、かと思えば過剰に反応してしまったり。
いつもの湯音ならもう少し上手に立ち回ったろうなぁという場面があったり、感情的にあってしまう場面があったりと、逆にそういう揺らぎが描かれたことで、より湯音という人物に魅力を感じたように思えます。
まぁ何だかんだ言ってもコレなんです。
湯音かわいいよ湯音♪
http://blog.livedoor.jp/rin20064/archives/52206805.html