
異国迷路のクロワーゼ Partie06:“ Crinoline ” 第06話:「 鳥籠 」の視聴感想です。
写真。
形。
邪魔。
不満。
鳥かごのせいで欲しいものに手が届かない。
■スタッフ
原作:武田日向/監督:安田賢司/シリーズ構成・音響監督:佐藤順一/脚本:池田眞美子/キャラクターデザイン・総作画監督:井上英紀/美術監督:川口正明/美術設定:ロマン・トマ、ルガル・ヤン、ブリュネ・スタニラス/色彩設定:品地奈々絵/チーフCGIデザイナー:後藤浩幸/撮影監督:岩崎敦(T2studio)/加藤千恵(T2studio)/編集:後藤正浩(REAL-T)/音楽:コーコーヤ/音楽製作:フライングドッグ/音響制作:青二プロダクション/アニメーション制作:サテライト/製作:異国迷路のクロワーゼ製作委員会
■キャスト
湯音:東山奈央/クロード:近藤隆/アリス:悠木碧/オスカー:田中秀幸/カミーユ:矢作紗友里
■OP&ED
OP『世界は踊るよ、君と。』羊毛とおはな / ED『ここからはじまる物語』湯音(東山奈央)

■Aパート
アリス再び!湯音を篭絡する為に!!(笑
その頃湯音は窓をふきふき。届かないところをのびーーーーーな姿もやはり可愛い♪
そういえば湯音の喋りがスラスラ〜となってますね。もう仏語マスターかな(笑
湯音にゾッコンならばアリスはギャルリの悪口をまず止めるべきかと。
アリスとクロードの遣り取りを『恋人を取り合ってる』とはオスカー爺さんなかなか言い得て妙ですね(笑
今回のアリスの目的は湯音と写真を撮ること。アリスの妄想が溢れ出ております。でもまぁ“麗しのツーショット”は確かに欲しい一枚ではある(ぉ
しかも写真と言う言葉に湯音の心が揺れてしまったぁ!ダメオシは「お姉さんに送ったら」の一言でした。そこんトコロを突かれたらクロードだって許さざるを得ないわなぁ。
で・も・ね。
自分の為の自由時間は、自分がやるべきことをやってから。家事を終えるまでは梃子でも動きません。ブランシュ家メイド隊もお断りです(笑
仕方なく待つことにしたありすの目に映るのは『辛いはずの仕事を楽しそうに行う湯音の姿』でありました。
アリスにはまだ仕事というものがどういうモノなのか理解できていない感じですね。きっと『遣り甲斐』トカ『責任』トカ思いもよらないんだろうなぁ。

そして訪れたブランシュ家。
湯音はアリスにこれまで映したイロイロな写真を見せてもらって。
その中のカミーユお姉さまの写真は実にお淑やかな姿でクリノリンを着こなしておりました。
クロードが実に不機嫌となっております。そんなんではいい仕事なんて出来ないぞっ(笑
尤もらしく言い訳してますが、不機嫌な理由はオスカー爺さんの言うように、好ましく思っている湯音の価値観への悪影響なんでしょうね。
でも…本当にそれだけでしょうか……もっと別な理由が見え隠れしているような(ぇ

■Bパート
湯音がひとりで着物を着られるのは当然として、もしメイド隊が手伝ったらどうなっていたのか別の意味で興味がある(笑
「彼女の流儀を見せてもらうほうが、勉強になるのではなくて」
すかさずのカミーユお姉さまの一言。さすがですお姉さま!アリスが従順だなぁ(苦笑
まあに美しい着付けでございますね。シュッシュッピシッてマンガだったら書き文字が見えることでしょう(ぉ
一挙手一投足がまさに美しい湯音さん。チラッと見える肩口やうなじにほんのりと色気を感じます。
アリスが「もう一回見たい」と言うのには納得の賛成!つか何度でも見たいです♪

次は湯音の手によるアリス嬢への着付け。
アリス流は思いっきり間違いだし美しくないのでちゃんと着させてもらってください!
「本場の着方を教えてもらいましょう」
ここでまた、すかさずのカミーユお姉さまの一言。さすがですお姉さま!惚れていいですか(ぉ
フランス式ドレスを形作る下着の名はクリノリン。それはまるで『鳥籠』のようで……
思わず湯音が評したそれはコルセット同様身体を締め付け『型に嵌める』為のモノなんですよね。
アリスはお淑やかでしなやかな将来を期待されているカミーユお姉さまに強い憧れを抱いているみたいですが……その時のカミーユお姉様の表情はどこか寂しそう。
アリスの着物姿のお返しにドレス姿となってしまった湯音さん。イロイロとダブダブですねぇ。それもまた可愛いのだけど(苦笑
着慣れない違和感にですとろいやーと化した湯音!大破壊を食い止めたブランシュ家メイド隊に盛大な拍手を!!(笑

なれない服装にてんやわんやの湯音とアリス。
そんな二人を余所に落ち着き払ったカミーユお姉様の身のこなし。どうやら社交界デビューが間近のようですね。
アリスの妄想のような夢物語ではないのが現実ですよね。世の中は夢と希望で満ち溢れている訳ではないのだよ。
「どう?鳥かごの中の気分は。着ているうちに段々と心地よくなってくるのよ」
カミーユお姉様の闇が一瞬か今見えた瞬間ですか!?
やはりアリスのように能天気ではいられない。鳥かごの中での自由、自由の意味と価値、ノブレス・オブリージュを自覚しているのでしょうね。
湯音とアリスとカミーユお姉さま、3人揃って写真を……
なかなか上手くいかずに何度も取り直し。でもまぁ突風は仕方ないよ突風は(笑
気合を入れ直して今度こそと取り直す!かと思えば湯音へ最強の誘惑が……お猫さまは突風以上に仕方ない?(えー
撮影を終えて湯音は早速お猫さまとの戯れを……クリノリンが邪魔して触れない〜〜(笑
「鳥かごのせいで欲しいものに手が届かないこともありますけど」
またイミシンな一言をサラリと発するカミーユお姉さま。いったい何があったの!?(汗

逃げた猫の前にはクロードが!追い掛けて行った湯音とバッタリ!!
やはりクロードはカミーユお姉さまと因縁がありそうですね。ドキッとしたりほっとしたり。
湯音の帰り支度を待つクロードをいつまでも見詰めているカミーユお姉さま。
逆に、敢えて視線を落とし屋敷を一切見ようとはしないクロード。
それに湯音から聞いたカミーユお姉様の言葉に、極力屋敷へと近付かないと改めて決意することも……
きっと『近付かない』とは湯音をありクロード自身もなのでしょう。
湯音が姿を見せれば、おのずとクロードの影がチラつく訳で。そうすればカミーユはどう感じるのか……
これもクロードの不器用な優しさからの決意というところなのでしょう。

■Cパート
出来上がった写真に湯音が複雑そう。
その写真は…まぁ笑顔がどこかぎこちないですね。そして……猫の尻尾が映りこんでるぅ!!(笑

■アイキャッチ&エンドカード
┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛
今回の話はアリスと湯音の交流を描いていると見せかけて、実はクロードとカミーユお姉様のことを描いているように思えました。
3話『日本迷宮』で、クロードが橋の上からの夕陽に映し出される光景をとても懐かしそうに見つめていたことが思い出されます。
きっと子供の頃にその空と同じくらい大切に思っていたのがカミーユお姉さまなのでしょうね。小さい頃は大人の事情なんて知らずにただ一緒の時間を過ごしていたのでしょう。でも……
今のカミーユお姉さまは自分の立場を自覚したかごの鳥。ブランシュ家に…いや、社交界に飼われるお披露目間近の美しい鳥。
衣食住の全てが何不自由なく手に入る“籠の中”の生活で、多くの自由を謳歌できる立場にある。しかしその“多く"の中に望むモノがあるかは別の話だけれども。
では“籠の外”は本当に自由なのでしょうか?
クロードは自由なのか?湯音は自由なのか?オスカー爺さんは?あのストリートチルドレンは?
富と権力を手に入れればより多くの事柄を自由にできるでしょう。
しかし同時に強力なしがらみも増え意外と自由にならないのではないでしょうか。
そして『持てる者の義務』というものもあります。
カミーユお姉さまは、持てる者の一員として全てをかなぐり捨てる事は出来ないでしょう。
社交界デビュー間近ということは、そう遠くない未来に結婚という話も出てくるでしょう。
憧れキラキラのアリスは『お姉様の相手はきっと王子様』トカ妄想してそうなんですが(ぉ
いや幼心に気付いていたからこそクロードの事を毛嫌いしているのかもですね(笑
と、思わず、カミーユお姉さま×クロードで妄想駄々洩れしちゃいました(ぉ(笑
まぁいつか二人のことをもっと詳しく描いて欲しいなぁなんて思ったりします。