異国迷路のクロワーゼ Partie05:“ Perdus ” 第05話:「 迷子 」の視聴感想です。
客。
警戒。
万引き。
恐怖。
反省。
お前の無事以上に価値のある商品なんか店には置いてない。
■スタッフ
原作:武田日向/監督:安田賢司/シリーズ構成・音響監督:佐藤順一/脚本:池田眞美子/キャラクターデザイン・総作画監督:井上英紀/美術監督:川口正明/美術設定:ロマン・トマ、ルガル・ヤン、ブリュネ・スタニラス/色彩設定:品地奈々絵/チーフCGIデザイナー:後藤浩幸/撮影監督:岩崎敦(T2studio)/加藤千恵(T2studio)/編集:後藤正浩(REAL-T)/音楽:コーコーヤ/音楽製作:フライングドッグ/音響制作:青二プロダクション/アニメーション制作:サテライト/製作:異国迷路のクロワーゼ製作委員会
■キャスト
湯音:東山奈央/クロード:近藤隆/アリス:悠木碧/オスカー:田中秀幸/カミーユ:矢作紗友里
■OP&ED
OP『世界は踊るよ、君と。』羊毛とおはな / ED『ここからはじまる物語』湯音(東山奈央)
■Aパート
湯音は自分の仕事が終ると、相変わらずクロードを観察してるのか(笑
まぁそうじぃ〜っと見られてたらやりにくいわなぁ。かといって離れればいいというものでもない(苦笑
現代でも湯音のように自由時間の使い方が下手な人って多いと思うんだ(ぉ
オスカー爺さんの日本人論はやっぱり合っている様で微妙なズレが(笑
興味を示したお客さんに湯音は声を掛けてみた。
……困惑された上に警戒されて撃沈!湯音流日本式はパリでは通じない!?
面食らった感じの湯音へのクロードの忠告は、なによりも『気持ち』を尊重する湯音にとっては納得のいかないものだったでしょうね。
何と言えばいいか…まず全へと意識する日本とまず個を重要視する欧米といいますか……
クロードは「ココのやり方がある」ようなことを言っていたけど、ギャルリが廃れていくことを考えればそろそろ『変化』が必要なのだと思うよ。
思い悩む湯音を元気付けてくれるオスカー爺さん。
でも、どうしたって時代に取り残されてしまうモノの存在があること。
それのことは湯音には『諦め』に聞こえてしまったようですね。そしてクロードのガンバリを見放しているように……
しかもそのまま旅に出ちゃうから!湯音の不安が大きくなっちゃうからぁ!!
何も言わずに見送るクロードのことも理解出来ないようですね。やはり『気持ち』はダメ???トカ思っちゃってそう。
クロードの言うところの『自由』について悩んじゃった湯音さん。
そこにあのストリートチルドレンが来店してきて、いつも通りに接客したらば……
隙を突いての万引きだぁ!湯音、突然の出来事にフリーズ!!
慌てて追いかけるも、見失ってしまって…ロクに店番も出来ない自分に罪悪感が圧し掛かる!
やっぱりクロードの忠告のようにココでは『気持ち』を重ねた付き合いはできないの!?
それにしても、こんなに流暢に喋る湯音を初めて見た気がするよ!
日本語で喋って考えちゃってたんですね。すらすら〜っと話す湯音に新たな魅力♪
■Bパート
店から忽然と消えた湯音にクロードは心配性!
お隣さん………前回といい今回といいどこまでも湯音が我慢できずに出て行くと思ってるんですね(苦笑
話しかけようとする湯音を無視するパリジャンたち……
同い年ほどのオンナノコも逃げてしまうし……
言葉が粗暴な男に恐怖を感じて……
湯音とうとうまいごのまいごの仔猫ちゃんになってしまいましたよ!
クロード湯音を探す!必死に探す!!
その姿はもうただの同居人へのモノではないですね。本気の心配になってます。
迷い迷い迷い続け迷う湯音。
突然の大道芸人も集まってきた多くの人にも話しかけることができなくて……
見つけてくれたお隣さんも全く信じられなくなって…その手を振り払い……
スベテノヒトガシンヨウデキナクナッテ――ぱにっく!
クロードの忠告が完全に悪い方向に利いちゃってるぅ!!(汗
突然掴まれた手!それは…………………クロード!!
優しく抱き留められ見上げた湯音のほっとした表情が壮絶可愛かったぁ♪
ここで涙を浮かべずに万引きの報告をしちゃうところが湯音らしい。
そして、クロードやオスカー爺さんだけでなく、聞き知っただけの『お父さま』を忘れないところも。
「お前の無事以上に、価値のある商品なんか店には置いてない」
さらっと言ったぁ!これは漢前過ぎるクロードですぜ!!恥かしいセリフ禁止!でも湯音にとっては最高の言葉だぁネ♪
パリの人への恐怖を覚えてしまった湯音にクロードは忠告の補足説明です。
まずは湯音のことを知ってもらうこと。そうすればみんな笑顔をくれる。そして親しくなれば一生の友人で居てくれる。
ここでクロードがシッカリと湯音の視線と合わせて話しかけたことに好感を覚えますね。
オトコノコは男に燭台を渡し換金。
その表情は『生きようとする者』の眼をしていたように思えます。
二人が戻った店の前には……お隣さんが!
あわわ!はわわ!スイマセン!と大慌てな湯音が可愛いぞっ♪(笑
差し出された手に湯音も手を伸ばしシッカリと握手!つか湯音はまだ名前も知らなかったのね…アランさんだそうです(笑
自縄自縛に陥った思考を反省の湯音さん。こう直ぐに己を省みることができるのも湯音の強みだよね。
そして、クロードの頼もしい背中に湯音は店の看板よりも大切なものを見出したようです。
おぉっと!オスカー爺さん帰宅?旅に出たんじゃなかったの??(笑
忘れ去られるランプでも芯を取り替えて明かりを灯せば、まだまだ使うことができる。
その灯りは明るいだけでなくとてもとても温かい。まるでの湯音のように心を灯してくれる。
オスカー爺さんは全く持って一筋縄ではいかない好々爺ですねぇ。薔薇の花束から一輪湯音へとかニクイぜっ(笑
自由気侭なオスカー爺さんに何も言わないクロードには万感の想いがあったよう。
今回反省しっぱなしの湯音と自分の器の小ささを理解しているクロード。二人ともまだまだ成長中ってことですね。
■Cパート
ギャルリで蔑まされているオトコノコにも擦り寄ってくる黒猫がいる。
パンが目的だったとしても温もりを感じることができるホンのひと時の安らぎがそこにある……
■アイキャッチ&エンドカード
あら。凛々しいクロードですこと。
それよりにゃんこと戯れる湯音のほうに興味が……(ぉ
┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛
優しい優しい異文化交流を描いてきたこの作品でしたがほんの少し牙を剥きましたなぁ。
おそらく普段の湯音ならば切り抜けられただろう『迷子』という状況に異文化な悩みが恐怖に結びついてしまいました。
上でも少し書いたけど全と個の違いと言うのが出たかなぁと。
どちらが正しいということではなく、どちらも長短あり、どちらも欠けてはならないことなんですよね。
だからまずは個を重要視するフランスとはいえ、仲間と認知されれば一生モノの全となるわけで。
湯音的には『気持ち』を重ねることができると理解できたことでほぼ問題解決なんじゃなかろうか。手段の違いなんて湯音にはきっと些細なことでしょうから。
ふと思ったけど、このギャルリに新しい風を吹き込み活性化できる可能性を湯音はもっているということでもあるよね(笑
お客様へのアプローチの方法・順番が違うだけで、求めるところはそう変わらないのだから『ココのやり方』を進化させる切欠を見出して欲しいところであります。
今回、湯音の向けられたギャルリの冷たい一面ですが、それをずっともっと厳しく受け続けているのがあのストリートチルドレンのオトコノコですね。
彼だって罪を犯していることは理解しているでしょう。でもそうしないと生きていくことは出来ない。あのパンでさえいつ以来の食事だったことか……
誰かが手を差し伸べてくれるまで、彼はきっと罪を犯しながら生きていくのでしょう。生き抜く為の知恵を絞りながら…生き抜けば生き抜く程に蔑まれて……
湯音に萌えてしまうこの作品ですが、彼の行く末も非常に気になるところです。……やっぱクロードさんちでバイトか!?(ぉ
http://blog.livedoor.jp/nylon66/archives/51727340.html