異国迷路のクロワーゼ Partie04:“ Eau et lumieres ” 第04話:「 水明かり 」の視聴感想です。
克服。
お風呂。
招待。
着物。
約束を信じるの、私の役目だからです。
■スタッフ
原作:武田日向/監督:安田賢司/シリーズ構成・音響監督:佐藤順一/脚本:池田眞美子/キャラクターデザイン・総作画監督:井上英紀/美術監督:川口正明/美術設定:ロマン・トマ、ルガル・ヤン、ブリュネ・スタニラス/色彩設定:品地奈々絵/チーフCGIデザイナー:後藤浩幸/撮影監督:岩崎敦(T2studio)/加藤千恵(T2studio)/編集:後藤正浩(REAL-T)/音楽:コーコーヤ/音楽製作:フライングドッグ/音響制作:青二プロダクション/アニメーション制作:サテライト/製作:異国迷路のクロワーゼ製作委員会
■キャスト
湯音:東山奈央/クロード:近藤隆/アリス:悠木碧/オスカー:田中秀幸/カミーユ:矢作紗友里
■OP&ED
OP『世界は踊るよ、君と。』羊毛とおはな / ED『ここからはじまる物語』湯音(東山奈央)
■Aパート
克服!湯音、日本独自の万能調味料醤油の力でチーズを食すっ!(ドンドンパフパフ
あ〜なるほど腐ったソースね…クロードがそういうのも仕方ないか。醤油だって発酵食品だし黒いしなぁ。
すき焼きが日本風ビーフシチューというオスカー爺さんの見解はさすがに思いつかなかったわ(吃驚
日本で労働力だった牛を食すようになったのは幕末ですよね。明治天皇が食したのが切欠で一般に広がった……んでしたっけ?(ウロオボエ
ということで、今度はクロードが日本食を食す試練が降り掛かります(笑
ブランシュ家執事、湯音への招待状を持参。
あからさまに敵意むき出しのクロードが……もう少しオトナの対応を(苦笑
お風呂で日本への想いを馳せるアリスちゃん。
まぁたしかに日本のお風呂事情は当時としても奇跡的なモノだったろうね。
大量のお湯を使った大浴場で裸の付き合いだなんて……まさに神秘!(ぉ
現代だってこんなに水を大量に使える国はそうあるわけじゃなし。全く贅沢な事情です。
執事の報告を聞いたアリスちゃん妄想が暴走して止まらない!
まぁクロードの湯音へのアドバイスは当然ですね。つかよく言った!よく気付いた!!
フランスの一般常識を身につけなくては恥をかくのは湯音自身だからなぁ。
ということで我慢ならないアリスちゃんはギャルリに乗り込むことに!所有者をカサに着ちゃモメるだけだと思うぞ(汗
夜中…湯音がコソコソと何をしてるのかと思えば……
内緒で行水の準備かいっ!水音がゾンザイ大きくて、肌蹴た姿クロードに見られちゃいました(赤面
もうパニック大慌てでてんやわんやの大騒ぎです(笑
お風呂が習慣付いてる湯音としてはよく我慢できてたと思います。
でも実際当時のパリではそれが金持ちの道楽と見なされるのも事実ですよね。
湯音がしょんぼりとしてしまったのも行水のことではなく、クロードにまた迷惑をかけたという思いからでしょうね。
でも文化の違いを理解しようとするクロードも日々成長しておりますが、実情が付いていかない不甲斐無さを痛感という感じでしょう。
遂にアリスちゃんギャルリに突撃!周囲の視線が冷たいわぁ……(汗
湯音を見つけて一目散に抱き締めるっ!おもちかえり〜〜〜〜〜♪
……その気持ちはよく分かるっ!おそらくこの一瞬に多くの視聴者が同意したことでしょう(確信(マテ
しかしちょっと待て!売り物じゃねーしっ!!所有権もねーしっ!!イロイロ失礼だしっ!!まずはオチツケ(笑
でもここでアリスちゃんは無意識下で理解していることが読み取れる気がします。
自分の思い込みは押し付けずに、現実は違うということ、ならば現実はどうなのかと、好奇心剥き出しに求めています。
現時点で好奇心という一点で湯音と非常に近いモノを感じますね。
ただ…金持ちのワガママお嬢様っぽいところでアプローチがソッチ方面というのは仕方ないところなのかな(苦笑
そんなアリスちゃんの攻勢を無視して、まずはパリ流のお風呂へゴー!ですね。
クロードのアリスちゃんの批評は住人としての常識なのか、それとも何か縁があるのか……な???
って!さすが恋焦がれるジャポネーゼへの執念。諦めずに馬車で追ってきやがりました(笑
■Bパート
クロードもアリスちゃんのツッコミに、いちいち答えず無視すればいいのに(苦笑
三色昼寝付を餌に湯音を釣り上げる気満々ですが、そんなことで揺らぐ湯音じゃありませんものね。
店は閉まっていて、目的が風呂だと知ると今度はソコを突くアリスちゃん。
あまりに熱心さに湯音は予断を持たずに別文化の少女・アリスちゃんのことを知りたいと思っただけだと思いますが……
「話してみたい」と言う湯音に、クロードは誤解をしちゃったみたいですね。金持ちトカお風呂トカ関係ないと思いますよ……お風呂には揺らいだかもしれないが(ぉ
おぉ!日本人形と仏蘭西人形のゆったりとしたお茶の時間ですよ♪
「パリは女性の為の街。美しいパリをもっと知ってほしい」
成り上がりの東洋かぶれかも知れないけれど、文化に誇りと尊敬を抱いていることは間違いないかな?
優しげなカミーユお姉さまにもジャパニーズ御辞儀でご挨拶。アリスちゃんの心の内を聞かせれて。
「パリではみんな美しい瞳の色をしている」
「漆黒の瞳は神秘的よ」
なにこの湯音とアリスちゃんの会話……恥かしいセリフ禁止っ!(ビシッ
なるほど。クロードはコレまでかなり偏屈な人物だったようですね。
周囲は何だかんだで異人の少女の世話を焼いているクロードを不思議に思っていたよう。
アリスちゃん本気です!パリでは贅沢なはずのお風呂付客室でさえも湯音専用に!?
と、アリスちゃんの勢いに流されて湯音とうとう入浴しちゃいました。なんだろう…すごく見ちゃいけない気がしてきた(汗
屋敷にずっと居てほしいばかりに、クロードの悪口、曳いては何も知らないのに着物の事情にまで……
アリスちゃん、そこはツッコんじゃいけないトコロだわ。湯音はアリスちゃんに怒った訳ではなく、大事な場所を再認識したという感じでしょうね。
「オスカー様とクロード様に、たくさんの気持ちを頂いたからです。
私はお二人に、それ以上の気持ちをお返しするべきなのです」
どうしてもココに居て欲しいアリスちゃん、まだ湯音のいっていることは理解出来ないかなぁ。
でもだからって禁断の果実を条件に示すのはっ!形見の着物をチラつかせるのはさすがにダメだろう(汗
さすがに表情を変えた湯音。意を決した彼女の判断は……
クロード苛立ってますね。湯音に…ではなく自分自身にでしょう。
好きにして良いと言いつつも、実際は湯音に、気を使わせ、我慢をさせ、行動を制限しようとする。
ふと気が付けばパリに慣れようと努力し続ける湯音の姿があり、自分はただ跡からその姿に気付くだけで何もしてやれていない。
自分は湯音に頼られていないようで、自分自身が情けなくて不甲斐なくて……という感じでしょうか(ぉ
「アイツが自分のことをイチバンに考えるヤツだったらよかったのにな……」
湯音の事を思えば、このままブランシュ家に厄介になった方がいいのかもしれない。でもそれを許せない自分がいる。そして湯音自身もきっとそんな選択はしない。
クロードがこんなにも他人のことに気を病むなんて、これまでなかったことなのかもしれないですね。
そしてこんなにも苦しいのはクロード自身が湯音を家族として見始めているからなのでしょう。
帰ってきた湯音の声に、オスカー爺さんは勿論のこと、クロードがホント嬉しそうです(笑
アリスちゃんが湯音をスンナリ返してよこしたことを不思議に思うクロードだけどその真相は……必殺の梃子でも動かない最上級の土下座!(笑
心底返して欲しいだろう着物でさえも受け付けない『真心』の為に礼を尽くす姿。
アリスちゃんは、この瞬間まで湯音を『日本文化の一端』として見ていたのではないかと思う。
しかし、湯音の本性はそんなお人形のような物言わぬモノではなく、大和撫子として芯の通った女性だと痛感したのではないでしょうか。
最後には無条件で返すと言われた着物を受け取らなかった理由。
「約束を信じるの、私の役目だからです」
湯音にとって今となってはもう着物は二の次なのかもしれません。もちろんクロードが取り戻してくれることは心底信じているのでしょうが。
既に、取り戻すという結果よりも、そこに至る経過、まさに『信頼に足る人物か』というところに重きが置かれているのでしょう。もしかしたらクロードにとっては着物を取り戻すことより高いハードルとなっている気がしますね(笑
そしてクロードのことを見極めるそのときまで約束を守り続けるという意志も湯音は示したのでしょう。
そんな凛とした湯音の姿にアリスちゃん惚れ直しちゃったよう。
つか、思っていた以上の魅力発見でメロメロという感じでしょうかねぇ(笑
「やっぱりやっぱり、おもちかえりした〜〜〜〜〜〜〜いっ!」
ソコには全面的に賛成です!どこかに湯音のような娘いませんかぁ!?(マテ
■Cパート
クロード……真夜中に何を食ってるのさ(苦笑
口に合わないだの、美味くないだの、日本食に挑戦してるだの……
いやいやいやいや!その食い方は美味かったんだろう?正直になればいいじゃないっ♪(笑
そしてただでは転ばないアリスちゃん。
そこに居続ける事が確定ならば、それだけ勧誘のチャンスが増えるというもの!
いやいやいやいや!やっぱ分かってないの?物欲じゃなくて真心の問題だから!!(笑
■アイキャッチ&エンドカード
お辞儀の湯音。このねんどろシリーズは破壊力凄まじいですわぁ。
┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛
文化がまるっきり違っても、その奥に流れる想いは同じもの。
だから『約束』は信じられる。守ることができる。そこに心が通っていく。
今回から本格的にアリスちゃんが絡んできましたね。
この娘、きっと裏表のない良い子なんでしょう。ただ世間知らずで、人は利で動くものだと見てきたのでしょうね。
だから湯音にいろいろ物質的条件を出すことで、思うように動かそうとする。きっとそれしか方法を知らないのでしょう。
ただ湯音と関わる事で、人が動くのは利だけではないこと、そこに心が必要なこと、そして場合によってはそれ以上の想いがあることを知ったのではないでしょうか。
そして『信頼に足る人物か』と評価されてる最中のクロードさん(笑
きっと湯音の中ではその答えはもう出ているのではないでしょうね。湯音としてはその次の段階に進んでいると思っていのだと思います。
「それ以上の気持ちをお返しする」
結局湯音はクロードとオスカー爺さんのことが大好きで、ココを居場所にすると決意し、家族となることに邁進しているんです。
クロードが湯音の気持ちに気が付くのはいつのことでしょう?オスカー爺さんは侮れんようでズレてるからなぁ……(苦笑
http://blog.livedoor.jp/nylon66/archives/51721821.html