
異国迷路のクロワーゼ Partie01:“ Entree ” 第01話:「 入口 」の視聴感想です。
奉公人。
興味津々。
異文化。
若店主。
家族。
二度と勝手に自分の大切なものを捨てるな
■スタッフ
原作:武田日向/監督:安田賢司/シリーズ構成・音響監督:佐藤順一/脚本:池田眞美子/キャラクターデザイン・総作画監督:井上英紀/美術監督:川口正明/美術設定:ロマン・トマ、ルガル・ヤン、ブリュネ・スタニラス/色彩設定:品地奈々絵/チーフCGIデザイナー:後藤浩幸/撮影監督:岩崎敦(T2studio)/加藤千恵(T2studio)/編集:後藤正浩(REAL-T)/音楽:コーコーヤ/音楽製作:フライングドッグ/音響制作:青二プロダクション/アニメーション制作:サテライト/製作:異国迷路のクロワーゼ製作委員会
■キャスト
湯音:東山奈央/クロード:近藤隆/アリス:悠木碧/オスカー:田中秀幸/カミーユ:矢作紗友里

■アバン
時は19世紀、舞台はフランスはパリ『ロアの歩廊』
ギャルリという商店街にカポッカポッカポッと響き渡る下駄の音……
土の国から石の国へ。その音は日本とフランスの出逢いの音。
日本人も、フランス人も、聞いたことのない摩訶不思議な音だったにちまいない♪
艶やかな振袖に身を包んだ少女がひとり。
優しげなおじいさんに連れられた娘の名は湯音(ゆね)。
好奇心旺盛で興味津々、素敵に囲まれて嬉しそうですね(笑

■OP
美しく描かれた街並みの中で、湯音がとにかく可愛いですね。
元気よく好奇心旺盛で…でも一瞬魅せる表情が郷愁を誘います。
曲の効果も相まって、ソコは暖かくて優しくて素敵なことが溢れている街って感じがします。
『世界は踊るよ、君と。』羊毛とおはな

■Aパート
ぼーいみーつがーる!(えー
この少年クロードがまさかの店主とは…オスカーじいさんじゃないのかっ!!
とりあえずこのクロードくん、早とちりで口が悪いが、なかなかの良識の持ち主であることはよくわかった。
なんだかんだと湯音の境遇を心配してのことなんですね。
言葉の壁もあり〜の、壁を感じてしまったらしい湯音。
そんな湯音へと、魔法使いみたいにお花のプレゼントとは…オスカーじいさん侮れん紳士だっ!

さっそく奉公開始であります。
てくてくてくてく、こてこてこてこて、ふきふきふきふき、ハキハキハキハキ……
お掃除は完璧ですね!そんな姿を見守るクロードくん……とても優しげです。このツンデレ坊主め(笑
クロードのお仕事も終わったみたいで、そこには綺麗な蝶の看板が……
その看板は父が作ったものらしく、オスカーじいさんから数え三代このギャルリで店を営んできた自負があると。
とはいえ今や経営難で踏ん張りどころらしく……
それにしてもほんとに言葉は通じてないの?理解しているように見えるのだけど???

そこに看板娘に惹かれた客がひとり。どうやら人形と間違えたようですが(笑
そのことに悪態を付いちゃうのもクロードの優しさなのね(苦笑
看板娘として、ショーウィンドウを覗いていた子供を追いかけようとしたら……
湯音やっちゃった!袖を看板に引っ掛けて落としちゃった!!
ガラスの蝶が砕け、フレームが曲がってしまったぁ……

■Bパート
思わず破片を集めようとする湯音を制止するクロード。
それは怪我を心配してのことだし、帰れという悪態も慣れない外国での苦労を心配してのことなんだろうけど……
再修理を終えたクロードさん。湯音の部屋の前で頭を抱えております(笑
意を決して部屋に入れば、そこにはまたもや土下座の湯音の姿。それの意味は強烈に伝わっているようですね(苦笑
しっかりとフォローを入れて、湯音の罪悪感を少しでも軽くしてあげようとしたり、なかなか優しいではないですか(笑
でもそれでは主に対して湯音の気が済まないようで…あの振袖を差し出して遜らないトカ、なかなかこの娘も頑固ですね。
お客さんもいちお満足してくれて、看板取り付け完了。
それはそれとして、湯音の振袖に興味を持たれ、とんとん拍子に着物は商店で売約済みに……(汗
クロードは代わりに言葉を覚えられるようにと絵本をプレゼントしたわけだけど……

……やぱっぱりかぁ!母親の形見って!!そんなことだと思ったよ!!
つかもしかして天涯孤独なんじゃね!?(えー
「ダメです!待ってください!お願いです…それ、看板を傷つける……になります!
日本で看板は信用のことです!着物返してもらうこと、貴方も、そのギャラリの人も信用失う!
私、それ、いちばん嫌です!!」
はい、商売人として、湯音はしっかりとしております。そういう事も含めて、きっとそれくらいの謝罪が必要なことだと湯音自身は判断したのでしょうね。
そしてある程度言葉を理解していた湯音。これまで言葉を話さなかったのは主従関係だから。しかし今は奉公人として店の為に言わなくてはいけないことだったと。
でもコレ即ちこれまでの悪態が全て伝わっていたということで、クロード的にはキマリが悪いわなぁ(苦笑
「私はこのギャルリの……家族になりたい」
「あの着物はいつか必ず何倍もの金額で買い戻す。だからその時まで俺がお前の信頼に足る人物か見届けてくれないだろうか?」
湯音が初めて発した意思、国や文化は違えど伝わる真摯な誠意、だからこそクロードは真正面から受け止めしっかりと伝わるようにそのポーズをとったのだと思えます。
こっそり聞いていたオスカーじいさんも満足気ですね(笑
「二度と勝手に自分の大切なものを捨てるな」
「……あ…はいっ!」
嬉しそうな湯音が可愛くてたまらない!
湯音にとってフランスに来てからもう二つの宝物が出来ていたようですね♪

■ED
湯音をとことん愛でさせる気ですね!
目の前に広がる可能性を感じさせる曲のように思えます。
『ここからはじまる物語』湯音(東山奈央)

■Cパート
「大切なモノは捨てないって、クロード様との約束しました」
な〜んか、きっといつのまにか湯音の掌の上で転がされてるクロードの画が見えた気がしたよ(笑

■アイキャッチ&エンドカード
ちょっ!めっさカワイイ3Dな湯音が!!!
┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛
いやぁ…アチコチにフランス語が放り込まれたらどうしようかと思ったわ(ぉ(笑
それはそれとして。
どことなく「ARIAの雰囲気を感じるなぁ……」トカ思ったら、サトジュンこと佐藤順一がシリーズ構成&音響監督なのですね。その影響なのでしょうかねxw.
それにしても、光表現の使い方、動きのメリハリ、表情の豊かさ、等々とても眼を見張るものがあったように思えます。あと全体を包む空気感というか時間の流れがどっぷりとこの世界に浸らせてくれているように思えます。
あとオモシロイと思ったのが、湯音とクロードの異文化交流でしょうか。
ふたりとも基本は恐らく積極的なのでしょう。でも立場だったり性格だったりで、微妙にズレる不器用さ。
真正面から良識を持って差別をせずに向き合える度量がありつつ、己の理解の乏しさも自覚して、間違えないように接しようとする真摯さが非常に好感がもてます。そしてだからこそちょっとした理解のズレが面白さを醸しますね(笑
まぁなんですか……
そんなコムズカシイことは結局どうでもよくて(ぉ
湯音の頑張る姿を愛でていけば必要十分楽しめるのだと理解しました。
以外の感想はきっと蛇足なんだ(マテ(笑
ふと、フランスの方がコレを見たらどういう感想を抱くのかなぁと、ちと思った。
いろいろな描写は許容範囲内なのかしら?かしら??かしら???
※おおっと!追記。
初回なのにコレを書くの忘れてました。自分の忘備的意味合いもあるのだけど。
原作未読、前情報としては公式サイトトップページとあらすじ程度。感想を書く段階でスタッフやキャストを調べました。
ところで、他の感想ブログを見ると『GOSICK -ゴシック-』にサラッとお約束的に触れているのは何故?と思ったら、原作者の方が挿絵を書いていたんですね。納得(笑
http://blog.livedoor.jp/nylon66/archives/51709471.html