レベルE#13の視聴感想です。
サイコ?
演技?
偽物?
本物?
罠?
んっ!おもしろいっ!!
■スタッフ
原作:冨樫義博「レベルE」集英社ジャンプコミックス/監督:加藤敏幸/シリーズ構成:花田十輝/キャラクターデザイン/総作画監督:竹田逸子/ビジュアルコンセプト/3Dディレクター:ソエジマヤスフミ/異星人文明デザイン:小林武人/プロップデザイン:中原れい/美術設定:青木 薫/美術監督:小濱俊裕/色彩設計:北沢希実子/撮影監督:石黒晴嗣/3Dモデリング:平 将人・小林武人/編集:廣瀬清志/音楽:梁 邦彦/音響監督:高桑 一/音響効果:北方将実(フィズサウンド)/録音調整:山口貴之/録音助手:川口珠代/音響制作担当:立石弥生/音響制作:神南スタジオ/録音スタジオ:神南スタジオ/プロデューサー:奈良初男(テレビ東京)・萩野 賢・梶田浩司/アニメーションプロデューサー:若松 剛/アニメーション制作:ぴえろ×david production/製作:テレビ東京・ぴえろ/
■キャスト
王子:浪川大輔/クラフト:子安武人/筒井雪隆:細谷佳正/江戸川美歩:明坂聡美/サド:高塚正也/コリン:朝比奈拓見/ナレーション立木文彦/ルナ=ミ=マド・マグラ:中川翔子/
■OP
『コールドフィンガーガール』栗山千明
■ED
『「夢」〜ムゲンノカナタ〜』ViViD(ヴィヴィッド)
■アバン
ルナ王女からの封書はというと……雪隆たちがヒクのもしかたないと思うよ。
こんな風に紙一枚にびっしりと細かい字で埋められた怪しいポスティングを見たことあるけど、あの感覚はなんとも言い難い(汗
動揺してか思わず王子の指示に従っちゃった雪隆の負けですね(ぉ
サイコの中の暗号といい盗聴器の仕込みといいなかなかな侮れない王女だなぁ。
王子と王女、似た者同士の頭脳戦の行方や如何に!?
■Aパート
暗号解読開始!誤字チェックから浮かび上がるメッセージは王子呼び出しの指示。
しかもいつのまにやら通信から何から握られてしまったよう。なにやってんのクラフトさん!(苦笑
ということで、ディスクン成人に協力を要請するようです。
しかし王子はそれさえも相手の手の内と予想。段々王子が興味津々になってきた!?
王女はサイコではなく演じているだけなど、次々とプロファイリングしていく。
導き出された回答は、モハンもルナ王女も偽物。マグラ自由同盟の策略と結論。
どうやら王子と偽王女を結婚させることでマグラ星の独立自治を勝ち取る腹らしい。
更に王子は何かに思い至ったようで…突然散歩にゴー!(えー
雪隆達を連れてきたのは例の湖。地球が置かれる現状を見せるためらしい。
地球を囲むのは反ドグラ勢力と推測され、ディスクン星人もマクバク族もエラル星人も惑星カルバリも王子を地球に縛り付ける方策だったよう。
で、敵勢力と判別されたディスクン人の元に向かったクラフトさんは包囲されておりました(笑
そしてコレも王子のいたずらと判断したが最後、ボッコボコにされております。やっぱり予想の斜め上に行ってますネ♪
そんなクラフトさんをサラッと流した王子。このあくまっ!(笑
包囲艦隊のもうひとつの目的は、作戦がバレた時の保険としての地球破壊の脅し。
無血革命が理想だけど、でもまぁ希に事故もあるよねっ♪ということらしい(汗
とはいえ、婚姻を前提とした作戦故に、王子は交渉に向うみたい。本物の王女の肩の二つのホクロを切り札にする様子。
それを聞いた偽王女は狂喜乱舞!勝ちを確信!!
だけど…きっとこんなにペラペラと喋ると言うことは盗聴前提で王子は話したよね(苦笑
連行されたボッコなクラフトさん達。ソコには囚われのモハンとルナ王女が!
ここにきてやっとクラフトさんとサドは事態を把握したようです。全てはマグラ自由同盟の仕業だったんだよ!!(デデン!
■Bパート
王子が交渉の場に向かうその頃……
なるほど。虫をクローズアップしてたのは、金属腐食分泌物のためだったんですね。
自由になったクラフトさんが人質救出して裏切り者コリンを始末!……しちゃダメよね(苦笑
王女のホクロを確認する王子。確かに肩にはふたつのホクロが…故に偽物!本物はみっつだそうで(笑
確認しなかったのは、下手すると王女の自決もありえたため。自由同盟としても担ぐ王家を辱める訳にはいかないわけですね。
どうやら王子は強制結婚の儀宣言から疑惑を抱いていたのか!
モハンはドグラ星の者なのでマグラ星を含め『ふたつの惑星』と言う訳がないとはね。
偽モハンは逆上して王子へと斬りかかるて!
って!王子何気に体術もスゴイ?余裕でというか、この躱し方って遊んでるよなぁ(汗
と、思ったら突然飛び降りた!?(えー
すると、クラフトさん、サド、コリン、モハン、ルナ王女が姿を現して……
人質になってしまったことをひたすら謝るモハンとルナ王女。その姿に王子は辟易するのも分からんではないかなぁ(苦笑
作戦失敗に開き直った偽王女。そう神聖なる指輪は既に嵌められているのです。
そこはさすがに予想の斜め上な決断を身上とする王子。サクッと嵌めちゃいましたっ♪(えー
「そうだね…答えはひとつ。盗賊と結婚する」
予想の斜め上過ぎる決断だぁ!宇宙の有力惑星の跡取りの婚儀がコレでいいのか!?(汗
黒い未来予想図を語る王子は実に楽しそうな訳だけど!コレくらいの娘じゃないと相手は務まらないだろうけど!!
「いいえ、ソッチが本物デスヨ王子さん」
………え?な…なんですとーー!偽王女が真・王女ということ??騙し合いに王子が負けただとぉ!!?(唖然
モハンも偽が真だったようで「まさか兄上が自分からホントに指輪を嵌めるなんて思ってませんでしたよ」と、ただ王女の手腕に感心するのみ(呆然
王女はやっぱり心底王子に惚れてたようで「変な女ですが末永くよろしくお願いします」と茶目っ気たっぷりに嬉しそう(必然
王子の予想の斜め上を演じて魅せた王女にさすがのバカ王子も気に入ったようで婚儀は名実共に成功ですね(当然
そして……
王女の説得で地球を保護観察星から卒業させ宇宙の仲間入り。
隣に宇宙人が居るということを強制的に気付かされた地球の皆さんでした(笑
■Cパート
なるほど。
あのにゃんこは元々ルナ王女が用意した諜報にゃんこさんでしたか。
何だかんだとこのときから気が合ってた訳ですね。
……ホントに王子は気付いてなかったのかしら?かしら??(え
┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛
最後の最後で大大大どんでん返しですよ(笑
王子の鋭い観察眼と洞察力を更に逆手に取ったルナ王女の手腕は見事!
でもなぁ…ホントに王子は気付いてなかったのかは疑問。気付いた上で乗っかってくれたようにも感じます。
……贔屓目でしょうか?(笑
ただでさえ王子の暴走を国民が迷惑しているというのに、こんな王女が傍に付いたら……(汗
まぁ、多分、恐らく、そんな心配はないと思うけどね。なんたっていちお生真面目モハンが認めてるわけだし。ある意味唯一のブレーキ役なのかもしれないネ。
……惚れた弱みで目が曇っていたとは思いたくない(笑
つか、モハンはホントに惚れてたのかしら?
それさえも王子を嵌める為の罠の一環だとしたら……(恐
ルナ王女の中の人・中川翔子ですけれど。慣れもあってか前回よりも違和感がなかったように思います。
つーか、真偽二役を演じ分けたり、喜怒哀楽の表現とか、なかなか上手かったと思うのだけど……どーよ?(笑
それにしても上手い作りだよね。
仕掛けを知らずに見れたときと、知って見たときでは、ホントに各キャラの言動の意味が全く変わってくる。
仕掛けを知る前後での王女の感情の意味合いの変化がとっても面白い。特に、王子が自分をちゃんと見ていてくれたことに対する喜びの突き抜け方がとても印象的に思えてくる。
コレ絶対2回は見ることをオススメします。つか2回は見ないと損だと思うんだ♪
■総括
正直「何故、今更レベルEなのだろう?」と思いながら見始めました。
キャラデザが多少古臭いのは仕方ないとして、内容は……意外にも普通にスンナリと入り込めて『予想の斜め上』な展開を充分に楽しめたと思います。
原作コミックも読んでいましたが、最後に読んだのは遥か昔ゆえ大枠しか覚えておらず、見終わってから「あ〜こんな感じだったなぁ」と懐かしめたりして、適度な忘却がいいスパイスとなっていたようです(ぉ
それに、扱ってる内容は別に古く感じる訳でもなく、そう思うと連載時が先取りし過ぎていたのかと逆に感じたりもします。
なんだかなんだで、みんな『不思議』って好きですから。マヤ暦が話題になったり、熱泉や猛毒を物ともしない生物が見付かったり、はやぶさで宇宙を身近に感じたり……そういう部分もレベルEを受け入れる下地になってたんじゃないかなんて思ったり思わなかったりするわけで(笑
原作を読んでいたときも思ったことなのですが、レベルEという作品は極端な話、最初と最後のエピソードさえあれば事足りる話なんだと思います。
ただ、その間を繋ぐ為の時間経過、宇宙人の多様性、地球人の可能性、それらを示す為にいわば穴埋め的に描かれたのが、カラレンや食人鬼やマクバクの話なのではないでしょうか。
それらを使って、冨樫先生はイロイロなマンガの表現方法の実験を行っていたようにも感じたりします。まあ結果的にそれらがレベルEの深みになったり、「雪隆がいないとつまらない!」という感想になったりしたんじゃないかと思ったりするわけです(えー
ん〜そういうところに触れちゃうとイロイロとはしょられた部分が勿体無かったなぁと思ったりもするわけで(笑
特に『Field of Dreams!』なんかは個性的な部員たちを上手く活かせなかったんじゃないかと感じたりもするわけで。
まぁ他のエピソードでもアレとかコレとかどーなったの?どーなのさ?的なことがあるのだけど、アニメ作品としてみた場合、瑣末なことだろうなと思ったりもします。
冨樫作品は『てんで性悪キューピッド』からず〜っと読んできた訳ですが、やはりレベルEは群を抜いた傑作だと思います。
もういっそのこと『てんで〜』もアニメ化してみないか?あの富樫がラブコメかいてたんだぜ?(笑
あ……脇道に逸れた(ぉ
ハチャメチャな王子に振り回される雪隆&クラフトさんを見るのが最大の楽しみだったことは間違いないでしょう。
他のキャラとしては優しい殺し屋な立花先生がお気に入りかな。もちろん宇宙人Ver.で(笑
最後に気になる点をひとつ。
ハネムーン編はどうなるのでしょうね。DVD特典とかにするのかしら?
ということで、そこはかと漂う不安を一掃するほどに、面白おかしく楽しめた作品となりました。
原作通りとはいかずに、物足りない部分もありましたが、それはそれ。今このときのアニメ化として充分に映像化できたと思います。
この作品に関わった全てのキャスト・スタッフ・関係者の皆さま本当にお疲れ様でした。
まさに予想の斜め上を行く面白さだったと思います(笑
あ〜あと……冨樫仕事しろ(お約束
いやマジで。HUNTER×HUNTER続きを待ってるんだからっ!(笑