君に届け 2ND SEASON#12の視聴感想です。
こころ。
ゆうき。
きもち。
きずな。
――絶対に大事にするから!!
おおっと!
連続放送でしたので、いちお11話の感想はコチラですよ〜と誘導してみる(笑
■スタッフ
原作:椎名軽穂(集英社「別冊マーガレット」連載)/シリーズ構成:金春智子/キャラクターデザイン・総作画監督:柴田由香/小物設定:長谷川ひとみ、佐藤仁実/色彩設計:佐藤真由美、広瀬いづみ/美術監督:竹田悠介、岡本春美/美術設定:加藤 浩・成田偉保・加藤朋則/3D監督:佐藤 敦/特殊効果:村上正博/撮影監督:田中宏侍/編集:今井大介/音響監督:山田知明/音楽:S.E.N.S. Project/副監督:長沼範裕/監督:鏑木ひろ/アニメーション制作:プロダクション I.G/製作著作:日本テレビ/D.N.ドリームパートナーズ、バップ、 集英社、プロダクション I.G/
■キャスト
黒沼爽子:能登麻美子/風早翔太:浪川大輔/矢野あやね:沢城みゆき/吉田千鶴:三瓶由布子/真田龍:中村悠一/胡桃沢梅:平野綾/三浦健人:宮野真守/
■OP
『爽風』タニザワトモフミ(アルバム「日本に落ちてきた男」収録曲)
■ED
『君に届け...』MAY'S
■Aパート
みんなの前で宣言しただけに隠す必要がないんだぜっ!少しでも一緒に居て、独占したいんだぜっ!!
下手に隠して噂になれば、また余計な誤解の元になっちゃうからねぇ。もうあんななモヤモヤ期間は願い下げよっ!
全くもっておっとこまえの風早くんが戻ってきて良かったなぁ。今のキミなら爽子と並んで歩いていけるっ!(笑
そんなハッピーキラキラ空間を侵食しようとするピンのバカァ!(苦笑
でもそれも今が幸せだから言える話で…影で泣いてる女の子もいるのです……
そういう娘たちのことにも気付いてる爽子は何を思う……
他の娘の妬みや悲しみにまで自然と気が廻るやのちんは相変わらずイイオンナすぎますね。
そして、ちづがフラレタ悲しみを理解しちゃうってのがまた実感がこもっててなぁ(汗
爽子自身もそのことは理解してて、風早くんとの幸せを噛締めるほどに、くるみちゃんの苦しみや他の娘たちのショックも実感せざるを得ないのでしょう。
だからといって、爽子が悪い訳ではない。だからこそ、それらの気持ちの上に立ってる自分を想いを大切にしなくちゃならない。
意を決して走り出した爽子は認め合うライバルとしてのケジメを着けに……
爽子の背中に投げかけたの経験者ちづの言葉がすごくあったかいなぁと思うのでした。
黙ってられずに『ユカと愉快な仲間たち(ぉ』が動き出したわけですが。
その前に立ちはだかったのは、まさかまさかのくるみちゃんですよ!?
くるみちゃんの影の部分を突いてくる『ユカと愉快な仲間たち(ぉ』なんてものともせずに、自分の影を認めて正々堂々と理詰めで論破っ!
風早くんのことを見詰め続けて、爽子と真正面から向き合って、自分の想いを(フラレタとはいえ)ちゃんと伝えたからこそ、この現実を受け止められる。『ユカと愉快な仲間たち(ぉ』とはあまりに心の強さが違いすぎますね。
「一緒よ。爽子ちゃん以外はみんな一緒よ!」
「うるさいわ!ごちゃごちゃ言って情けなくならないの?風早が決めたことよ!」
くるみちゃんが自分の気持ちだけでなく、風早くんと爽子の気持ちも大切にしているのが伝わってきてなぁ。こりゃあまりにも格が違いすぎるわな(シミジミ
言うことは言ったと立ち去ろうとするくるみちゃんにまだ噛み付いてくる『ユカと愉快な仲間たち(ぉ』を今度は遭遇した爽子が制する!
「くるみちゃんのライバルは私なので!」
と言われても何の事だか分からないでしょうね(苦笑
それにこんなにも堂々としている爽子にビックリしているようですが…爽子は“友達”の為ならどこまでも強くなれることをキミらがイチバン知っているはずなんですけどね。勘違いしないでよねっ!(苦笑
追い掛けて行った爽子と交代で今度はやのちんとちづが降臨!(デデン!
そしてまさかの事態が…風早くんを好きだったのはユカだけでなくみんなだったぁ!(笑
ここでのちづの言葉がすっごく沁みる。爽子でなく誰が彼女になってもフラレタ立場は同じ。
「長い片想いが偉いわけじゃないじゃん」
そう、後悔しているのは『何もしなかったから』に過ぎない。訳も分からず結果だけを突きつけられたから。
反省点を指摘したちづに続いてやのちんがカウンセリングです。
風早くんを好きになったであろう理由を推測し、理解を示して、アドバイス。
「そんなに意地張んなくても悲しんでよくない?まずは風早の為じゃなく、自分の為にさ」
やのちんの言葉に気持ちの捌け口を見付けた様に『ユカと愉快な仲間たち(ぉ』は素直に泣きじゃくる。
まったく、ちづもやのちんもいい人過ぎるぜっ!ホント爽子はいい親友も持ったよなぁ。
■Bパート
で、ピンに拉致られた風早くんはというと……
とりあえず、友人として心配してくれてた龍に感謝ですね。
で、ピンは…………………とりあえず今回はウザさ限界です(汗
「坊ちゃんよぉ、恋愛はな、最初に告白したヤツだけが本命と戦えんだよ」
ウザさ極まりない中でも、サラリといいこと言いやがって!嫌いになりたくても嫌いになれないウザキャラめっ!(苦笑
くるみちゃんを追いかけた爽子は屋上で宣言!
「風早くんに告白したよ。付き合うことになったよ」
無二のライバルとしてただ真っ直ぐに報告。同情も言い訳もなにもなくただ事実を自ら伝える為に。
そんな潔い態度を取りその場から去ろうとする爽子に、くるみちゃんは思わず声を掛けてしまった感じがします。
きっと、爽子との出会いが風早くんに想いを伝える切欠になったことを、ライバルとしてずっと伝えたかったんでしょうね。でもそれには爽子の心の成長と告白の結果が不可欠だったのだと思います。この先もライバルで居続ける為に……
「爽子ちゃんがライバルでよかった――」
そんな対等に話す二人を見ちゃったケントくん(笑
何気に梅ジュースを取り損ないながら飲む描写が何処かイミシン(え
昇降口でケントは正直に見ちゃったことをくるみちゃんに伝えたり。
見られちゃったなら仕方ないとばかりに本音を吐露するあたり、爽子のことに関してくるみちゃんはケントを信用しているという感じでしょうか(ぉ
爽子が何も言い訳しなかったことでくるみちゃんは救われたのでしょう。そして事実を改めて受け止めることができた。
「無理なのよ。風早が私を好きになるならとっくになってる。頑張ったって無理なのよ。
実際、全然違うんだもん。他の女子と爽子ちゃん……
あんな顔するなんて知らなかった…あんなだって知らなかった……!」
爽子の報告や風早くんの表情から自分の中で導き出した答えに確信を得たみたいですね。二人にとって互いの相手は互いでしかありえないと……
そんな告白を聞いてしまったやのちん。
どうやらやのちんは、風早くんではくるみちゃんを幸せには出来ないと感じていたみたい。
「私が男だったらよかったのにね。そしたら、アンタの汚いところ全部分かってやるのに」
……あぁ!?その発想はなかった!目的の為なら清濁併せ飲む策士な性別反転男前やのちんと、目的の為に手段を選ばないけど臆病なくるみちゃんなら上手くいきそうな気がしてくるゾ(ぇ
そんな優しい言葉を掛けられて、心を理解してくれて、くるみちゃんの眼に涙が溢れ……泣いていい!我慢なんかしなくていい!今、泣いていいんだくるみちゃん!!
そっか…やのちんは爽子のフォローをちづに任せたか……
何も言えなかった爽子の心情を認められるのはちづだけだよなぁ。
ちづは龍を連れてお先に失礼。爽子と風早くんを一緒に居させる配慮です(笑
このときどき爽子のことを『さわ』って呼ぶのが好きなんですよね♪
「あっ……そういえば千鶴。好きだよ」
なに思い出したようにサラリと告白してますか龍!?(笑
何気に照れ捲くりなちづが微笑ましい!って、知ってたのかよ!!まさか意味を勘違いしてないよね?!
(えー(笑
――爽子ちゃんがライバルでよかった
自分達の変化が与えたいろいろな人のイロイロな気持ち。心に深く刻み込まれたくるみちゃんの言葉。
「大事にするよ…大事にする……絶対に大事にするから!!」
多くの人たちの想いがあって、自分達の気持ちが通じ合った。だからこそ今感じているモノを大切にしていきたい。
止め処なく溢れる涙に成長した爽子の決意が感じられますね。
そして……♪
もうなんだ…兎に角、可愛い!爽子可愛い!!
どきどきプラネタリウムも可愛い!初デートも可愛い!!
渡せなかったクリスマスプレゼントと下心入りのバレンタインチョコ。
風早くんがホント嬉しそうだよ!爽子がとても可愛らしいよっ!!
「幸せで…幸せすぎて、早く時間が通り過ぎたらいいと思うの。
早く、一緒に居ることが普通になれたらいいって……」
「そんな勿体無いこと出来ないよ。
ゴメン。俺ばっか好きだと思ってたのに。オレばっか…嬉しい!」
――風早くんが私と同じ気持ちを言った
あまりに嬉しくて…あまりに幸せすぎて……爽子は涙が溢れてとまらないっ!!
ギュッと抱き締めて、そんな幸せをいつまでも感じていたい感じさせたい風早くんの独占欲♪
二人の下心も独占欲もおんなじなんです(笑
そういえば……
やっぱり爽やか青春ラブストーリーだけに下心はあってもちゅーはなしなのかっ!?(マテ
┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛
うわぁ………終っちゃったぁ……………………
なんつーか、妙な達成感があるなぁ…これが1期2期合わせて3クールの長編ラブストーリの実力かっ!(笑
1期はまだしも2期の遠回りっぷりったらハンパなかったからなぁ。君に届けという願いが叶ってラブラブな姿も見れて感慨深いわぁ……
特に今回の後半、龍の告白あたりから気恥かしくてゴロゴロし捲くりの悶えに悶え捲くりでしたねぇ〜
激 甘 注 意 っ ♪
この甘さはマジで悶え死にます(笑
まぁこの二人は、一緒に居ることが普通になってもず〜〜〜っとこんな甘い関係を続けていくんだろうなぁ(苦笑
今回、イロイロと回収があったと思うのだけど、中でもモテモテ風早くんを想う大勢のオンナノコ達の気持ちを回収したのが意外と言えば意外だった。
その代表となったのが『ユカと愉快な仲間たち(ぉ』だったわけだけど。爽子が掴んだモノやくるみちゃんが乗り越えたモノ、戦った者と戦わざる者の差、等など、こういう部分を描写してくれると物語に厚みが出ますよね。
ただね…そういう娘たちの存在を風早くん自身が、どう捉えているのか気になるところではあります。
……爽子に想いが届いて嬉しいってのはよ〜〜〜〜く分かったのだけどねっ!(苦笑
爽子が輝いていたのは勿論なんだけど、やのちんやちづ、くるみちゃんといったキャラに、それぞれ重要な見せ場が用意されていたことがとても嬉しい。この3人のシーンはどれが欠けても物足りなく感じたと思う。
その中でも特に、やのちんがくるみちゃんに理解を示したシーンはとても良かったと思う。きっとこの組み合わせは、やのちん&ちづや爽子&くるみちゃんとはまた違った深い関係が生まれるんじゃないだろうか(笑
……百合な方面に発展しても個人的にはかなんだけどな(マテ
ということで、最後まで怒涛の神回のままに終了となりました。
正直まだまだ見ていたい気もしますが……
爽子と風早くんのラブラブっぷりトカ、龍とちづの恋愛珍道中トカ、やのちんやくるみちゃんの幸せな姿トカ……
言い出したらキリがないですね(笑
■総括
改めて……
1期2クール25話、2期1クール12話+episode.0、全38話という長いラブストーリーが完結を迎えました。
とりあえず1期に関してはそちらの総括を見てもらうとして、あくまで2期としてのことを書くとしましょう(笑
自分としては実際視聴するまでは、1期で友人関係を構築しライバルを認め恋愛感情を自覚した爽子が、2期でそれらをどうより深めていくのかを楽しみにしていた訳ですよ。
それがナンデスカ?くるみちゃんのちょっとしたイタズラから信じられないくらいのスーパー鬱スパイラル!誤解が誤解を呼ぶ誤解の相乗効果!!
しかも基本どのキャラも良かれの行動が裏目に出て、また言葉足らずや勘違いがさらに加速させるという……
毎回悶えるようなあま〜〜〜〜い生活を待ち望んでいた身としてはかなりキツイ展開でしたね。
それでも視聴しながら、作中のやのちんやちづのように爽子と風早くん関係を一喜一憂していたのも、今となればいい思い出です(笑
成長しようと絶えずもがき続ける爽子と、袋小路から抜け出そうと迷い続ける風早くんの、悩みの違いから誤解されるというのも酷な話だよねぇ(苦笑
この作中で、魅力的なキャラと言えばやはりやのちんとくるみちゃんだと思います。
爽子の成長を大きく手助けしたのはやのちんですし、転換点でのくるみちゃんの大きさは言わずもがな。
しかし、ラブストーリーであるはずのこの作品で、二人ともソッチ方面では涙を呑んでおりますですね。
二人の未来に幸多からんことを願うばかりです。ホント!マジで!ドッチもイイオンナなんだから幸せにならなくちゃダメなんだからねっ!!
映像面では、1期同様に一定水準以上の作画と、ここぞというところでの一枚画はさすがでしたね。
あとはやはり自然物でしょう。下手をすればただの尺稼ぎと取られかねないところを、植物や空などを使って巧みに心理描写していたように思います。
そういった部分は、鬱展開の多かった2期ではより丁寧に微妙な心の変化を表現していたように感じました。
まぁ書けば書くほどに褒めまくりたくなる訳ですが……
最後の最後でのギュッと抱き締めてからのカットアウトはどうなんだろう?
フェードアウトしていくなら自然と「コレで全て終わりなんだ」という感じになったと思うのだけど……
あのカットアウトされた感じは、妙な不安感が付き纏うような気がします。ある意味「まだ終らない。まだまだ物語は続くよ」と感じさせたりもするわけで(え
シリトドでの「またお会いしましょう」という上田アナの言葉も気になったり(あ
原作ストックってまだあるんでしょうかね?小説版は夏の海が舞台の最新刊が発売されたようだけど……原作展開?オリジナル展開??どうなのさ???
ということで。
鬱展開を乗り越えるほどにハラハラドキドキヤキモキしながらも毎回待ち遠しいアニメでございました。
3期はもうないだろうなぁトカ思いつつもどこかで期待と不安を残しつつ満足のいく大団円迎えたと思います。
この作品に関わった全てのキャスト・スタッフ・関係者の皆さま本当にお疲れ様でした。
丁寧に創り上げられた世界観を充分に満喫できました。ありがとうございました。
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