鋼の錬金術師 #64の視聴感想です。
帰郷。
使命。
未来。
一歩。
告白。
鋼のような心を――
※50話以前の感想は下記リンクからご覧ください。
⇒此方彼方何方【鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST】カテゴリ
■スタッフ
原作:荒川弘(掲載 月刊「少年ガンガン」スクウェア・エニックス刊)/監督:入江泰浩/シリーズ構成:大野木寛/キャラクターデザイン:菅野宏紀/美術デザイン:金平和茂/美術監督:佐藤豪志/背景:草薙/色彩設計:中尾総子/錬成陣デザイン:荒牧伸志/音楽:千住明/音響監督:三間雅文/アニメーション制作:ボンズ/製作:鋼の錬金術師製作委員会
■キャスト
エドワード・エルリック:朴璐美/アルフォンス・エルリック:釘宮理恵/ウィンリィ・ロックベル:高本めぐみ/ロイ・マスタング:三木眞一郎/リザ・ホークアイ:折笠富美子/アレックス・ルイ・アームストロング:内海賢二/マース・ヒューズ:藤原啓治/ジャン・ハボック:うえだゆうじ/ハイマンス・ブレダ:佐藤美一/ケイン・フュリー:柿原徹也/ヴァトー・ファルマン:浜田賢二/マリア・ロス:名塚佳織/キング・ブラッドレイ:柴田秀勝/スカー:三宅健太/ラスト:井上喜久子/グラトニー:白鳥哲/エンヴィー:高山みなみ/ゾルフ・J・キンブリー:吉野裕行/オリヴィエ・ミラ・アームストロング:沢海陽子/マイルズ:中井和哉/バッカニア:大友龍三郎/他
■開き直ってガッツリ書いた感想
基本的に後日談的な話ですね〜。
主な登場人物が台詞があったりなかったりで登場してくれました。
まずは、ロイと愉快な仲間達。
入院中にもかかわらず、すべての始まりイシュヴァール問題解決へと邁進しておりました。
見舞いに来たノックスもビックリするほど精力的に、視力喪失など忘れるほどに。目指せ大総統!!(笑
共に訪れたマルコーが持参した賢者の石ですが、あくまでも『個人の願い』として治療を申し出たところが彼らしい。
材料となったイシュヴァール人のこと、エドやアルの誓いのことトカ考えるとロイもマルコーもフクザツでしょう。
しかし、治療を受けることにしたロイは、きっとよりイシュヴァール問題解決に驀進することででょう。
そして……ハボックもね!
ロイから請われてマイルズはイシュヴァール問題解決に協力することに。
オリヴィエ姐さんが保護していたスカーも同行することになるようです。ロイには秘密のようですが(笑
「歴史ある宗教や文化を死なせてはならん。文化の死は民族の死だ。
お前の手で民族を死から救え!」
これまで破壊しかしてこなかったスカーにマイルズの言葉はズッシリとくる物があったでしょうね。
そして、これほど遣り甲斐を感じる使命もないのではないでしょうか。
「俺は二度死んだ。この世にはいない人間だ。名はなくていい。好きに呼べ!」
いい顔してんなぁ!あくまでも名なしを貫くその生き様に惚れるぜ!
そして相変わらずオリヴィエ姐さんは一挙手一投足がカッコイイです♪
リンやメイたちはシン国に戻ったようですね。
そしてグリードの心はしっかりとリンの中に宿っておりました。
「チャン家も他の家のヤツラも全部纏めて受け入れてやるさ」
「全部纏めてなんて強欲すぎるっリン・ヤオ!」
くしゃくしゃになって涙するメイがとても可愛かったですね♪
「いや、いい。自分の足で歩く」
「一緒に家を出たんだ。一緒に帰るさ」
「……ありがとう」
エドとアルの会話の一つ一つに万感の想いが篭っているようで堪らない。
でも…メイやウィンリィの話題になれば……(わははははは
そして目の前には、帰るべき場所が、待ち侘びている人がいて。
「ベン!くすぐったいよ!」
扉の向こうの声をウィンリィはどんな想いで聞いたのだろう。肉体があった頃の、子供の頃の写真が、その喜びをいっそう引き立てていたように思う。
扉を開けたそこには陽の光の下、笑顔溢れるアルが、腕を取り戻したエドが!!
そりゃ駆け寄るさ!抱きつくさ!涙も流すさ!!どこの誰よりもエルリック兄弟のことを考えてた娘なんだから!当然だっ!!
「ばかっ!おかえりっ!!」
「おう!」
「ただいまっ!!」
この言葉をずっと聞きたかったんだ!もう画面も滲んで仕方ないさ!!!(号泣
そして、2年後――
アルはちゃんとウィンリィ謹製グレイシアさん直伝アップルパイにありつけたようで良かった良かった(笑
それはそれとして…エド、ウィンリィのピアスはどうしたんだい?返したのかい?(あ
屋根の上で改めて世界の広さを体感したりして、二人はまた歩き出すようですね。
ちょっ!グラマン中将がちゃっかり大総統になってんのかよ!(笑
まぁあの混乱の中、辻褄あわせとすればグラマンくらいしか、その任に付くべき人はいないのでしょうけど(苦笑
そして、ブラッドレイ夫人は周囲の反対を押し切り『セリム』を育てることにしたようですね。
グラマンは『監視』と同時に『可能性』を視野に入れているよう。
ブラッドレイ夫人の決意とグラマンの好奇心との絶妙なバランスには確かにワクワクするな(え
エドのノロケはとりあえず於いといて(ぉ
アルがヒューズの奥さんグレイシアさんに決意表明する姿は印象的。
「10貰ったら自分の1を上乗せして、11にして返す――
小さいけど僕達が辿り着いた新しい法則です」
その上乗せする1は『感謝』という気持ちなんだろうな。その1が必ず絆になる。絆はどこまでも心を強くする。
長く険しい旅を越えたエルリック兄弟ならではの答えなんだと思う。
そして、ニーナのこと。彼女のことはエルリック兄弟が一生背負う悲しみなのでしょう。
そして目指すのは東周りでまずはシン。メイの下で錬丹術を本格的に習得するようです。
「いろんな物を見たい!いろんな人に会いたい!いろんなことを知りたいんだ!」
「見てみたいんだ!世界の広さを!!」
ニーナのような悲劇を繰り返さない為にも、後悔するだけではなく、自分が出来る事をひとつひとつ積み重ねようとする強さを感じますね。
しかし……
ジェルソとザンパノも一緒かぁ…珍道中は必至だね♪(えー
西回りのエドは……すでにウィンリィの尻に敷かれてるわけですが(笑
「等価交換だ!俺の人生半分やっからお前の人生半分くれ!!」
やっぱコイツ根っからの錬金術師だわ(笑
「半分どころか全部あげるわよ」
反射的に応えちゃうウィンリィおっとこまえ(笑
「……ぁ…ン……デ……やっぱり全部はなし!
9割いや8割…かな?……7じゃないな…じゃ8.5?
ん……そうよ!そのくらいならあげてもいいわよ!」
自分が口走った意味に気付いたとたんのあわてっぷりったら、まったく乙女で可愛いらしいったらありゃしない(笑
それにしても数字が細かいわ!こっちはこっちで根っからのオートメイル技師ですわ(爆笑
おーけーーおっけーーー!もう幾らでも抱き締めちゃってください!!
ウィンリィの相手はエドしか、エドの相手はウィンリィしか出来ないというのがよーーーーっくわかった!!
「じっとしてる男なんてツマンナイもの♪」
エドを見送るウィンリィがとってもいい笑顔をしてますね♪
にしても……ちゅーくらいしちゃえばいいのに!!(ぇ
「痛みを伴わない“教訓”には、意義がない。
人は何かの犠牲なしには、何も得ることは出来ないのだから。
しかし、その痛みに耐え、乗り越えたとき、人は何にも負けない強靭な心をてに入れる。
そう“鋼のような心”を――」
この言葉は、エルリック兄弟だけじゃない、錬金術師だけでもない、信念をかけて立ち向かった全ての者たちに当て嵌る言葉だと思います。
そして、今も歩みを止めずに生きている者たちへのエールとなっているはず――
■ED
2クール目のOPだった『ホログラム』NICO Touches the WallsをEDに、歩き続ける主要メンバーの『現在』が。
ホーエンハイムの墓はトリシャの横に。さすがばっちゃだ!
アレックスはいつもどおりキラキラしてるようです(ぉ
スカーはマイルズと共にイシュヴァールのために尽力しているよう。
ブラックハヤテ号に奥さんと子供が!?(えー
リンは皇帝に即位したよう。誰も見捨てずに強欲に治めているのでしょう(笑
ライオンさんとゴリさんはヨキと一緒に…サーカス?(えー
ロイの傍らには副官リザが。ヒゲが似合いませんね(笑
イズミさんは旦那さんの横で最強の主婦の名を欲しいままにしている様子(マテ
フェリー曹長は通信士として。ファルマンは北の地に…って後ろ息子か!?(えっ
ハボックとブレダはレベッカと共にバーでも始めたのか?まさかクリスの跡を継いだとか??(汗
そして――
元気そうなパニーニャやガーフィールが一緒に写っているってことはラッシュバレー?
一緒に写っているのは成長したメイとアル!シャオメイも!!
エドとウィンリィが抱えているそっくりなオトコノコとオンナノコ!
連綿と続く人と人の関わりを記して終了!
ですね♪
終了後…余韻に浸っていると……
劇場版だと!?何ヤル気だここまでやっておいて!!(汗
■アイキャッチ
エアルフォンス&ウィンリィ&エドワードとロイチーム
この3人揃った笑顔が見たかった!
ブラックハヤテ号もシッカリ一員ですね(笑
■総括
5クールという長期にわたる物語りもこれにて終了となりました。
改めて総括なんて書いていると、よけいに寂しさを感じてしまったりするわけですけども……
開始当初『原作準拠で再アニメ化』ということで、詰めに詰め込んだ展開がなされたときには心配になったものでした。
初回はそれなりにガッチリとハートキャッチしたモノだけに特に!いやぁあの初回もすべてが終った今思い返してみるとすごい伏線といえるよなぁ(シミジミ
前作品と重なる部分を素っ飛ばしたりバッサリとカットしたりしたことで分からなくなる展開を、回想として途中に挟むことでアニメ作品としてのテンポを新たに作ったとも言えるかなと思います。
まぁ原作準拠と銘打っていることを考えると「どーかなぁー?」と思うところもありますが、個人的には上手いこと消化したように感じています。まぁ原作を知らないという部分が大きいかとも思いますけどね。
前作から枝分かれになる初映像化部分になってからは、基本的にとても丁寧に描いていたのではないでしょうか。
シン国の人物たちが絡んできてからが、たぶんそうだと思いますが……
なんというか、前作重複部分で可能な限りの試行錯誤を施し、そこでハガレン向きの描き方を習得したのではないかと思えたりもします(ぇ
ブリッグズ砦以降は、これまでジックリと積み上げてきたものが、徐々に効果を発揮してきて、堪らなく期待感を膨らませてくれました。
特に『約束の日』を描いた5クール目以降は全て神回といっても過言ではない展開の連続でしょう。
もちろん、途中中だるみ気味になったり、ペース配分の不可思議さを感じたり、カットがコミックのコマ割りかと思えたり、そういう疑問点が沸く所もあったことは事実ですが、そういう部分はご愛嬌と言えるほどに総じて惹き付ける作品だったと断言できるのではないでしょうか?
惜しむべきは、この『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』に関しては、代表する主題歌がないことでしょうか……
OPとED併せて10曲あるわけですが、『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMISTの曲はコレだ!』というものが思いつかない。
1曲1曲はそれぞれそのクールを想起させるモノなのだけど、それだけであって主題歌としての1曲としては物足りない気がします。
最後に唖然とさせられた『劇場版』ですが、ここまで描いておいて何をやるのでしょうか!?
原作に映像化していない重要な話があるのでしょうか?
それとも完全オリジナル展開を作るのでしょうか?
西のエドと東のアルが再会した時間軸でも描くのかしら?
う〜ん…どうしても蛇足にしかならない気がします。頼むから『名作』を『駄作』に貶めないでくださいね?
何はともあれ。
5クールという長い物語を面白く飽きずに楽しませていただきました。
久しぶりにガッツリとスカッと、そしてシンミリと、喜怒哀楽全て見ることができました。
この作品に関わった全てのキャスト・スタッフ・関係者の皆さま本当にお疲れ様でした。
こんなにも毎週楽しみとなる作品をありがとうございました!
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