鋼の錬金術師 #59の視聴感想です。
形勢逆転。
また逆転。
強制練成。
魂と肉体と。
そんなスジの通らなねぇ真理は認めねぇっ!!
※50話以前の感想は下記リンクからご覧ください。
⇒此方彼方何方【鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST】カテゴリ
■スタッフ
原作:荒川弘(掲載 月刊「少年ガンガン」スクウェア・エニックス刊)/監督:入江泰浩/シリーズ構成:大野木寛/キャラクターデザイン:菅野宏紀/美術デザイン:金平和茂/美術監督:佐藤豪志/背景:草薙/色彩設計:中尾総子/錬成陣デザイン:荒牧伸志/音楽:千住明/音響監督:三間雅文/アニメーション制作:ボンズ/製作:鋼の錬金術師製作委員会
■キャスト
エドワード・エルリック:朴璐美/アルフォンス・エルリック:釘宮理恵/ウィンリィ・ロックベル:高本めぐみ/ロイ・マスタング:三木眞一郎/リザ・ホークアイ:折笠富美子/アレックス・ルイ・アームストロング:内海賢二/マース・ヒューズ:藤原啓治/ジャン・ハボック:うえだゆうじ/ハイマンス・ブレダ:佐藤美一/ケイン・フュリー:柿原徹也/ヴァトー・ファルマン:浜田賢二/マリア・ロス:名塚佳織/キング・ブラッドレイ:柴田秀勝/スカー:三宅健太/ラスト:井上喜久子/グラトニー:白鳥哲/エンヴィー:高山みなみ/ゾルフ・J・キンブリー:吉野裕行/オリヴィエ・ミラ・アームストロング:沢海陽子/マイルズ:中井和哉/バッカニア:大友龍三郎/他
■簡易(とは言えない)感想
今回は全体を通して怒涛の展開の連続でしたね。
そして、印象的なセリフの遣り取りも多かったなぁと思います。
まずはロイサイド。
瀕死のリザを前にしたロイの「わかった…」という言葉の意味が気になっていたわけですが、人体練成は何があっても行わないという選択でありました。
そして二人のアイコンタクトの意。まさかメイグループが潜んでいたとは思いもしませんでしたよ!
メイが転がった賢者の石に誘惑されるは仕方ないとして…優先順位を間違えずリザを止血してくれたことに一安心。
まぁそのために賢者の石はブラッドレイの手中となってしまったわけですが……
って!ブラッドレイだと?!形勢逆転どころかこれじゃ更なる窮地じゃないですか!
と、思いつつも……
「君なら目の前で大切な者が倒れたら、迷いなく人体練成に走ると思ったのだがね」
「少し前の私なら、そうだったかもしれません。
しかし今の私には、止めてくれる者や正しい道を示してくれるものがいます」
「フム…いつまでも学ぶことを知らん憐れな生き物かと思えば、君たちの様に短期間で学び変化する者もいる……
まったく人間というヤツは、思い通りにならなくて腹が立つ」
このロイとブラッドレイの遣り取りが、どことなく不思議な感じを受けました。
厳しげなブラッドレイの表情が、ふとどことなく優しげでロイたちの行動を認めているような……
それに何故ブラッドレイは怪我をしたままなのだろう?人間ベースのホムンクルスだから回復しないってこと??それとも『敢えて』でしょうか???
まぁ個人的にブラッドレイが人の側に付くことを期待しているから感じるのかもしれませんが(ぉ
しかしそこにプライドまで合流って!!
結果、成す術なくロイは両手を剣で貫かれ床に貼付。そのまま強制人体練成へと……
まぁ金歯医者が肉団子になったのは…ねぇ……(敢えてこれ以上言及せず(ぇ
ロイが姿を消し、最大のピンチを救ったのがメイの指摘。スカーが床を一気に粉☆砕して、脱出と敵の中心部への侵入を敢行!
それでも立ち塞がるのはブラッドレイ!まるで、敢えて立ち塞がったような気も……
この人の真意はいったいどこにあるのか…どうしても、ただ従っているようには見えないんですよね。
「貴様…本当の名はなんという?」
「名はない…捨てた!」
「フム…それは奇遇だな。私も己の本当の名を知らん。
名無し同士、殺し合うのも面白かろう!」
なんだこのカッコよさは!スカーとブラッドレイの激☆突はグリリン戦よりも上に思える描写だと思います。
それと…この遣り取りは人間でもありホムンクルスでもある自身のアイデンティティを渇望しているようにも感じました、
おとうさまの前に揃った5人の人柱。
強制的に人柱とされたロイが失ったモノは視力でありました……(愕然
「真理は残酷だ。身の程を弁えず死人を甦らせ、母のぬくもりを求めた者は立ち上がる為の脚とただ一人の家族を持って行かれ、もう一人は身体を丸ごと持って行かれぬくもりを感じぬ姿に、亡くした子を求めれば二度と子を与えられぬ身体に、そして、国の先を見据えた者は視力を持って行かれその未来を見る事が出来なくなった。
人間が思い上がらぬよう正しい絶望を与える、それこそがお前たち人間が神とも呼ぶ存在……真理だ!」
このおとうさまの言い様にエドの怒りはマックス!自分たちは自業自得としてもロイは被害者であり、あまりに理不尽この上ない仕打ちですものね。
こうなってくるとやはり『真理』とはなんなのか?おとうさまとの…錬金術との関係は?と、断然気になってきますね。
ところで、相変わらず厭味ったらしいプライドですが…セリムの皮膚が剥がれ落ちていたのが気になります。
これは強制人体練成の副作用でしょうか?つか、もしかしてセリムも何か持ってかれた?(ぇ
そして、まだおとうさまの前に届けられていないアルの魂ですが……なんと肉体と対面しておりました!
遂に肉体を取り戻すのか…?と、一気に期待感が膨らんだのですけどね……
「なんだよ…この細い腕……骨と皮ばかりで、立っているのがやっとじゃないか!
こんな…こんな……こんな身体で戦えるわけない!みんな戦っているのに!!」
「ボクとひとつになるのがイヤなの?」
「そんな訳ないだろ!ずっと…ずっとずっと元の身体に戻ることを考えてきた!
それなのに…今はダメだ……そんな身体じゃダメだ……そんな身体じゃダメなんだ………」
「アッチに戻りたい?……その身体でアッチに戻りたい?
……行くなら止めない」
「……ゴメン!また来るから!もう少し頑張ってて!!必ず来るから!!絶対……約束するから!!!」
『仲間を助ける為に、長年探し続けた肉体を置いていく……
気高いボクの魂よ……キミの容れ物として誇りに思う。
けど……キミが戻ることで、この世が絶望に満ちてしまうかもしれないんだよ?
アルフォンス――』
このシーンが25巻のCMに採用されたあのシーンなんですね!
エドがここを去ったシーンを思い出します。兄弟が求め続けるモノのひとつがここにあるのに去ることしか出来ない……
なんともやるせない!もどかしい!悔しい!!それでも今、仲間の為に必要なモノは戦うチカラ。
アルのこの選択は正しかったのか……
なんにせよこれで、ひとばしらの魂が5人分揃ってしまった訳です。
日食も始まっていますし、もうおとうさまの思うが侭なのでしょうか?
ところで。
アルの魂は鎧に定着しているモノと肉体に残存しているモノがあるわけですが、ひとつになったときはどうなるのでしょうね?
鎧の魂が塗りつぶすのか、割合で上手いことブレンドされるのか、人格共存になるのか……う〜ん(ぉ
■アイキャッチ
リザ・ホークアイ&ダリウスとスカー。
……美女と野獣!?(えー
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