
鋼の錬金術師 #57の視聴感想です。
王の理想。
決死の想い。
地獄への道行。
作りし者。
人柱。
愚直な想いが活路を開くのか……
※50話以前の感想は下記リンクからご覧ください。
⇒此方彼方何方【鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST】カテゴリ
■簡易(とは言えない)感想
まったく何処も彼処も目の離せない気になる展開が続いておりますね。
そんな中でも気になる描写真っ只中のvsブラッドレイ戦からいってみましょう。

孫娘の仇を前に怒りに震えるフー爺さんと気を操る最強の盾グリリンが立ち向かった訳ですが……
この二人のコンビネーションをもってしても引けを取らないどころか余裕綽々のブラッドレイの圧倒的戦闘力!
それでもグリードを押しのけ王として不退転の決意を示すリンと、重傷を負いながら同じ理想を抱きながら特攻を仕掛けたフー爺さん……!!
孫娘の敵への憎しみに囚われず、冷静に、沈着に、決死の覚悟で仕掛けた行動さえも届かなかった絶望……
しかし、その行動を受け継ぎ、限界を超えた身体を精神力で見事に刺し貫いたバッカニア……
「爺さん…地獄への道行き……付き合ってやるぜぇ………」
「おぉ…かたじけ……なひぃ……」
フー爺さんとバッカニアの命を賭した行動が生んだ一瞬の隙。
この時リンとグリードの想いはひとつになったのでしょう。ブラッドレイの左眼に傷を負わせました。
恐らくこれが最初で最後の勝機になることでしょう。祖父の覚悟を目にしたランファンには、憎しみに囚われず遺志を受け継いでもらいたい!
その頃のそれぞれの状況はというと……

オリヴィエ姐さんとイズミさんの最強コンビは捕らえた将校を優しく尋問中(笑
真相を知った一部の中央軍兵士たちも人間としての覚悟を決めたようですね。
兵士たちが守る国とは国土や要人だけではなく本来国民のはず。そしてそれはそれぞれが愛すべき者たちなのだから。
地下に降りていくオリヴィエ姐さんとイズミさんの会話は、まるで長年待ちわびた親友を得たという感じ。
んで、オリヴィエ姐さんがエドに期待しつつも危うさを心配していることに深い優しさを感じました。

エドたちは『ブラッドレイを作った男』と対峙。
襲い掛かってくるのは『ブラッドレイになれなかった者』という高い戦闘力の男たち。
この戦闘ではロイとリザのコンビネーションがキラリと光ってましたね。つか…リザがカッコいいんだって♪
その時発動した五角形を基本とした練成陣。それは五つの研究所を結ぶ陣を発動させて……
何故国土練成陣に気付きながら、これに気付かなかったのさ!第5研究所を突き止めるとき散々調べたろうに!緩やかなカーブを描く通路を歩いてきたのに!!脳内で結びつかなかったなんて!!(唖然

発動した陣に異変を感じ取ったハインケル。そして街中の動物たち。
それは…『人柱』の足元に瞳を開き……
エドが!アルが!イズミさんが!呑み込まれていく……
結局、何処にいても逃げられなかったということなんでしょうね。
息をも付かせぬ展開の連続に全く先が予想できません。そしてそれが途轍もなく面白い!
さまざまな場所での行動ゆえに、細切れの展開で散漫になりがちだと思うのですが、それを上手く利用して飽きさせない怒涛の展開と引きを作っていますね。
まぁ主人公たちにその皺寄せがいってるのは仕方ないかな。今回は出番があったしね(笑
……放送当初のテンポの悪さが嘘のようだなぁとか思い返してなんかいませんよ?(ぉ
とりあえず、人柱のことは気になるのですが……
それよりもブラッドレイにまつわるイロイロが気になって仕方ないのです。
もうここまでくると、おとうさまを裏切る展開はないんだろうなぁ……ちょっと残念(ぉ

■アイキャッチ
フーと金歯医者。
http://seraraku2.blog59.fc2.com/blog-entry-4505.html