鋼の錬金術師 ＃５４の視聴感想です。
憎悪の焔。
理想の世界。
嫉妬と憧れと。
姉弟愛。
最強の主婦。
お前はそんな人間が羨ましいんだ。
※５０話以前の感想は下記リンクからご覧ください。
⇒此方彼方何方【鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST】カテゴリ
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■スタッフ
原作：荒川弘(掲載 月刊「少年ガンガン」スクウェア・エニックス刊)／監督：入江泰浩／シリーズ構成：大野木寛／キャラクターデザイン：菅野宏紀／美術デザイン：金平和茂／美術監督：佐藤豪志／背景：草薙／色彩設計：中尾総子／錬成陣デザイン：荒牧伸志／音楽：千住明／音響監督：三間雅文／アニメーション制作：ボンズ／製作：鋼の錬金術師製作委員会
■キャスト
エドワード・エルリック：朴璐美／アルフォンス・エルリック：釘宮理恵／ウィンリィ・ロックベル：高本めぐみ／ロイ・マスタング：三木眞一郎／リザ・ホークアイ：折笠富美子／アレックス・ルイ・アームストロング：内海賢二／マース・ヒューズ：藤原啓治／ジャン・ハボック：うえだゆうじ／ハイマンス・ブレダ：佐藤美一／ケイン・フュリー：柿原徹也／ヴァトー・ファルマン：浜田賢二／マリア・ロス：名塚佳織／キング・ブラッドレイ：柴田秀勝／スカー：三宅健太／ラスト：井上喜久子／グラトニー：白鳥哲／エンヴィー：高山みなみ／ゾルフ・J・キンブリー：吉野裕行／オリヴィエ･ミラ･アームストロング：沢海陽子／マイルズ：中井和哉／バッカニア：大友龍三郎／他
■簡易（とは言えない）感想
抱いた理想とは程遠い現実を体験したイシュヴァール殲滅戦。
父が遺した研究を背中に刻み、託した者に弱き者の命を奪わせ、自らの手も血に染めた。
どれほどの絶望がリザの心を蝕んだのだろう……
『錬金術から開放』というのも『殺して欲しい』と聞こえました。
その贖罪がせめて背を焼くことで新たな焔を葬り、生きて理想を追い求める覚悟に繋がったように思えますね。
そして前回の気になる引きに繋がる訳だけど。
リザが本物でロイがエンヴィーでした。敢えて嘘を言い確かめるリザがカッコよすぎて困る！
まぁ…なんだ二人が朝チュンな関係になっていくのは望むところなんだけど……望み薄なのかなぁ（ぉ
それはそれとして。
バカにバカバカ撃ち込むリザの一瞬の隙を突いて形勢逆転を計ったエンヴィーですが…まさかの横槍ロイの憤怒の焔が焼き尽くす！！
このロイ…あまりにも怖いです……あのリザでさえもヒクほどに憎悪が身を焦がしてますね（汗
その止まらない止められない激情を止めたのは、常に共に在ったリザであり、禁忌に触れたエドであり、かつて憎しみに囚われたスカーの言葉。
そして何よりも共に理想を追い求めたヒューズの想い。家族を笑顔を…弱き者たちを強き者が守る果てしない理想。
「憎しみに囚われたまま、人の上に立ち、どんな世界を創るのか見物だなと思うだけだ」
このスカーの言葉はあまりにも辛辣でしたね。揺さ振られた心に楔を打ち込んだのは間違いないかと。
で、リザへ謝罪した姿はまさに『憑き物が落ちた』という表現がピッタリだったなぁと思います。
その姿を見て、絶体絶命な状況も忘れたように、神経を逆撫でし、憎しみを煽り、罪を論い、憎まれ口を止めないエンヴィーがなんとも憐れ。
エドが見破ったように『嫉妬』のエンヴィーは人間への嫉妬の塊であり、裏返せば激しく憧れていたのでしょう。
もしかしたらエンヴィーほど人間を理解しているホムンクルスはいないのかもしれません。そして、人間になりたかったのではないかと感じました。
そんな彼の最後は、自ら賢者の石を吐き出し潰しました……
それはホムンクルスとして生きた最後の意地だったのかもしれませんね。
まさかエンヴィーの最後が、こんなにも複雑な心境になるとは思いもしませんでしたよ……
ひとつの決着がついた一方、アームストロング姉弟はというと。
スロウスと不死の軍団相手に、自分たちの命を狙う中央軍を指揮して奮闘！（笑
オリヴィエ姐さんのカリスマ性が凄すぎるよ！憤怒のロイも霞むね！！（ぉ
「捨て置け！我が弟はあれしきでくたばる様な鍛え方はしとらん！！」
わぁ！姐さんデレた！（違 何だかんだで信頼してるんじゃんかよー♪（笑
スーパーアレックス爆誕！キラキラもエクセレントにエレガントに芸術的よっ☆
そして、ブリッグズ連中はというと……
縁の下の力持ちファルマンを道案内に地下を穴掘り作戦本部強襲！
「誰だと聞かれりゃ主婦だと名乗る！それが私の作法だが……
今日ばかりはこちらを名乗らせてもらおうか！錬金術師だ！！」
W.Cマークがキラリと光るサンダル履いて最強の主婦参戦！もうワクドキが止まらないよっ！！（笑
そしてそして……
ホーエンハイムは、遂におとうさまと対面。
「フラスコの中の小人」「奴隷２３号」
と、牽制しあうだけなのにこの緊張感はなんなんだろう……（汗
通常EDがホーエンハイムを描いてるだけに、ED曲と重ねたこのシーンはトリハダモノ。暗転が更に緊張感を増幅させるしネ！
■アイキャッチ
エンヴィーとスロウス。
無音のエンヴィーアイキャッチがフクザツな気持ちにさせます……
↑次回視聴感想への気合を下さいな。
そんな事考えもしなかったです。
優越感いっぱいで、人間を見下し
自分たちこそ最高。
そう思ってる感じで。
ずっと人間にあこがれてたなんて思って
なかったです。
話それますけど
エンヴィーの声がどうしても
極悪なコナンに聞こえました。
その内｢バーロー！｣と言い出しそうな感じで
(笑）。
＞ずっと人間にあこがれてた。
自分も今回の話がなければ考えもしなかったことですね。エドの発言、エンヴィーの回想と悔し涙、そして最後にエドを名前で読んだこと……
それらからこの結論に至りました。